ミュージカル ダディ・ロング・レッグズ 日英楽曲比較4
「年寄り」- She Thinks I'm Old
この曲は単語が難しかったです。面白いと思った慣用表現2つをあげてみます。
巧い文章
味がある
退屈だとは
思えない
この手紙読むのは
Good punctuation
The humor is quaint
And reading her prose
I suppose is more fun
Than, say, watching the drying of paint
直訳すると「彼女の文章を読むのは、ペンキが乾くのを見ているより面白いと思う」
慣用表現かなと思って調べてみると
watch paint dry で、ペンキが乾くのを見物する → 退屈で無意味な行動のたとえだそうです。
・quaint 趣のある、風変わりな
もう1つ
最高級の
教育受け
初めての小説
書き上げたら大成功
そして一流 町の話題 世界が誇るライター
A Good education
Is all that she'll need
Then she'll go on to write
A triumphant first novel
The great literati will read
She'll be the crème de la crème
(この部分はOff-boradway版のCDには入ってませんでした)
crème de la crème フランス語で、直訳すると「クリームの中のクリーム」?? Oxford learner's dictionaryによると "the best people or things of their kind" ということで、「一番の一番」→「一流」ということのようです。面白い!
それから、ジャーヴィスの「白髪か!」の部分は "She thinks I'm gray!"ですね。(白髪=gray hair)
今まで影と声だけだったのが、この歌でジャービスが初めて観客に姿をみせます。"She thinks I'm old" と歌った後、台本のト書きに "He clearly isn't. He looks to be a man in his early thirties" とあるので、30代前半の設定なのでしょうか。
ジャーヴィスを演じた井上芳雄さんは10年前の初演時ちょうどこのくらいの年齢で、映像を見るとおじさんというには若すぎる!と思いましたが、もし本当に30代前半の設定なら年齢的にはちょうど良かったのですね。
【自分用単語メモ】
・semblance of something: a situation in which something seems to exist although this may not, in fact, be the case
・lo: 見ろ、ごらん
・behold: 見よ
・crusty: 気難しい
・literati: 知識階級、文学者たち
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