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バブルのオートポリス

『バブル』を絵に描いたようなものでした。
大分と熊本の県境に近い阿蘇の外輪山に今は日田市(前の上津江村)に、バブル時代の大きな施設の『オートポリス』というレーシング場があります。

現在は、F3000、FIAスポーツカー世界選手権
スーパーフォーミュラなどの全日本選手権などやっています。

最初、山があるだけの何も無い土地だったそうですが、工事を見に行った人によると、たったの3日で、山が無くなったそうです。
あっという間に、レーシングコースが出来て、観客席や、ピットなどの建物、ホテルや美術館、ガソリンスタンド、ゴミ処理施設までできてしまいました。
コースは2.229mで、F1も開催されるほどのコースです。実際、F1誘致もしていたようです。

1990年にオープニングセレモニーがありました。
「オートポリス」は、『ベネトン』のスポンサーをしていました。
そこで、当時のF1レーサーの「ネルソン・ピケ」と「アレッサンドロ・ナニーニ」がやって来て、柿落としのドライブ走行が行われました。
観客席の前の直線コースでのデモンストレーションは、二人の息のあったドライブを見せ、前後左右と10cm程の距離で高速走行を見せたり、スピンしたりと流石のF1レーサーのワザを見せてくれました。
その頃は、二人ともとても活躍していましたから、毎月のF1レースは欠かさず見ていました。

オートポリススポンサーのベネトンF1


夕方からは、ゲストの
「アースウィンドアンドファイヤー」のコンサートまでありました。
ステージは、レーザーで華やかに彩られ、素晴らしいコンサートでした。

しかし、1992年たった2年でバブルは弾け、倒産してしまいました。
F1も幻に終わりました。

その後、名称が変わったり、戻ったりしていましたが、『KAWARAKI』が購入して、レース場として使用されています。
『KAWARAKI』と言えば、「オートポリス」と同じ頃開業で、大分の竹田市直入町という所にバイクのレーシング場を持っています。
「SPA直入」といいます。

SPA直入

「オートポリス」も「SPA直入」もアクセスが悪い所にありますが、モータースポーツファンには人気のレース場です。

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