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ep31 往復ビンタ

コースを描くのは楽しい

 いきなり趣旨が変わった訳ではありませんのでご安心下さい。山好きであれば地図を見るのが大好きであろうと思います。私も十津川村境を調べ始めて地図を見ている時間が相当増えました。景色を撮影した写真から知らないピークを割り出したり、等高線を見ながらコースの起伏を想像したりします。これまでも十津川村でトレイルランニングの新しいコースをいくつか考案したものです。以下の通り↓

①『ONE(尾根)マニア』
私の実家周辺にある裏山から痩せ尾根をジグザグ走る。
集落近くの低山ですが、侮る事無かれ。切り立った尾根が行く手を阻みます。

②『トリプル8』
小辺路トレイルジャーニーコースにプラスαで8の字のコースを描き、距離80キロ、累積標高8000メートルのトレイル。後半の山域は小辺路から少々離れますが、厳しいコースです。

③『夢幻トライアングル』
小辺路、弘法トレイル、大峰奥駈道を繋ぐ巨大三角形。
夢の様な無限に続くトレイル。一気に踏破しようとすると幻覚を見るであろうと言う意味も込めています。

など、どれもまだ完走は達成していないですが、面白いコースだと自負しております(笑)

谷と山の稜線

 十津川村の地図を開いて全体像を見てみると、ど真ん中に本流である十津川(新宮川)が流れています。西の南北に走る稜線はマイナーですが、和歌山県と奈良県を隔てる峰々が続きます。東に目を向けると南北に大峯奥駈道の稜線が走ります。両者とも分水嶺となっていて、村内へは各支流を経て、本流十津川に水が注がれます。

 東西には大きく分けると4本の山脈が横たわっています。南から果無山脈縦走路、旧龍神街道、古くからある村の道、北の村境が引かれた稜線。その間に上湯川、西川、神納川の3本の川が本流につながっています。ただし、本流から東側においては山々が複雑になり、支流も荒々しい渓谷が多いです。

往復ビンタ?

 今回注目しているのは比較的歩きやすい本流より西の山々です。4本の稜線を東西に行ったり来たり、徐々に疲労が蓄積し、根性が試される修行ルートです。まるで往復ビンタで打ちのめされる様です。

西へ東へ村内をジグザグに辿ります。
南部は龍神村のルートを使っても良さそうです。
中々厳しそうです

 この様に村境のトレイルを上手く利用すれば様々なバリエーションのルートを作り出す事が出来そうです。未舗装の林道も多く、距離よりも長く感じる様なコースです。こいうチャレンジ、もっと早くにやっておきたかったです。

 是非これを読んで興味を持った方は挑戦してみて下さい。

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