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ep37 村境ルート探索#5 (冷水山〜千丈山〜安堵山周回 その①)

2024年2月12日(月曜日祝日)
 前日龍神村から十津川へ入り、12日早朝より果無山脈縦走路を目指し出かけました。天気予報ではしっかり晴れ予報の予定でしたが、前夜に雪が降ったので、十津川温泉から見上げる果無山は雪化粧でした。

 今回はいつも探索を楽しみにされているメンバーみっちゃんとタッグを組み、未確認の地へ向かいます。後日ロングトレイルでこのルートを辿る予定のアウトドアショップYosemiteトヨさんに良い土産話が出来ました。

今回の探索場所は十津川村南西部の端
前半の冷水山から広見川までのルートをその①として紹介

過去記事ep6 顎をどう攻めるか

冷水山(ひやみずやま)

 一旦和歌山県田辺市本宮町三里から林道龍神本宮線でアプローチします。奈良県側と比べると、和歌山は道路事情が良く、しっかりと整備された林道です。雪は所々ありましたが、チェーンを装着する程でもありませんでした。徐々に高度を上げれば、今回のスタート地点、冷水山登山口に到着します。

 ここは道がかなり広く、駐車スペースが確保出来ます。登山口に階段がかけられ、緩やかな自然林の尾根を登ります。雪で少々滑りましたが、気温が低くパウダー状だったのでトレイルランニング用のシューズで事足りました。

冷水山まで自然林が気持ち良い

 山頂は吹き曝しで寒かったです。車で登って来る最中吹雪いていましたが、徐々に晴れ間が見えてきました。冷水山からの眺望は程々にして、雪の尾根道を楽しみます。

冠雪し、風の強かった山頂
十津川村上湯川集落がよく見えます
フカフカトレイルにうっすらとパウダースノーで最高です


難所の村境を下る

 冷水山から少し東に進めば南に伸びる村境と出合いますが、目印など一切無く、進行方向を見下ろせば微かに尾根であるという事が分かる程でした。

 足元が雪である上にバリルートを下るのは不安なものです。頻繁に地図アプリを確認しながら進みました。落ち葉の堆積によって雪で覆われた表層の下は柔らかく、滑らぬ様、細木を持ちながら下ります。前半はほぼ道らしき物はありませんが、1箇所南部を見渡せる場所があり、人の入った形跡を確認できます。中々前に進みませんが、やがて先程登って来た林道龍神本宮線に到着します。

下りの途中、樫尾森山が綺麗に見えるポイント
朝通った林道に出ます

 まだスタートして間もないですが、いきなりの難所に少々手間取りました。ここから村境は南西に伸びます。地図上では穏やかな下り基調であり、暫く踏み跡があって機嫌良く歩けます。このエリアは奈良県の保護林となっていて、杉林が良く手入れされています。

 果無山脈縦走路分岐から450メートル程下った所から、登りが始まり、縦走になります。この辺りから踏み跡が急に少なくなり、先人の付けたテープを確認しながら進みます。背丈より低いブッシュ(灌木)を掻き分けながらになりますが、比較的なだらかな山域で、時折の平坦は気持ちよく走れます。この辺りになると雪も見当たらなくなりました。

しっかりとした尾根道が続く
村界を表す杭。でしょうか。
ハミング3分の1

広見川への急傾斜


 この植林帯の後半に、一旦作業道終点と出会します。林道広見川線の終点で、これを辿ると通過点の広見川へ行く事が出来ますが、相当な遠回りになるので真っ直ぐ村境の尾根を下ります。相変わらずブッシュが多いですが苦にはなりません。徐々に広見川の音が聞こえ、川の手前で急に崖に出ます。その縁を沿うように下りますが、おおよそ道などでは無く恐る恐る下りて行きます。植林とのギャップが有り、出来ればロープが欲しい位でした。気を付ければ下れる斜面でしたが、見上げると中々の崖でした。

 広見川へ着いた時は暖かく、未舗装の広い林道が有りました。かつては飯場があった様な石垣が積まれた広い場所があり、ミツバチのウトがあちこちに置かれていました。ここで次に向かう千丈山へ向けてしばし昼食としました。

石垣が残る
村境から和歌山向き(民有林道広見川線)
私と同じ年の昭和52年に設置された看板

 前半のルートはブッシュを掻き分ける事が多く、途中で慣れてしまった為、藪の中が心地良くなっていました。一方最初の下りで尻餅連発のみっちゃんは、足を取られる瞬間の空中に浮く感じがお気に入りとなっていました(笑)

次回は後半のルートと動画、ログをご紹介します。

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