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ep63 山飯ハイクと十津川村北東部村境の確認

テント泊はお預け


  7月14日(日曜日)当初は明神平にて山のテント泊練習をしようと思っていたのですが、梅雨空にて予定を変更しました。今回は釈迦ヶ岳から北へ伸びる村境ルート(大峯奥駈道)の確認をして参りました。時間に余裕があれば、仏生ヶ岳まで行こうと思いましたが、かなり手前の椽ノ鼻付近で折り返しました。

はっきりしない天気

 ここ最近の天気予報では常に雨が予想されており、連休はお出かけ迷人になった方々も多かったと思われます。
この連休二日間も完全な雨予報でしたが、振り続けるような感じではなかったので、直ぐに引き返せる距離のハイキングを楽しみました。

いつ来ても美しい稜線
途中すれ違ったラブラドールの足跡🐾



 日帰りで山に行く時はほとんどトレイルランニングスタイルで行きます。行動食にパンかおにぎり、季節に合わせた量の水分といった軽量スタイルが多いのですが、今回はクッカーセットや食材もプラスされます。カメラも望遠レンズを付け腰にホルダーを取り付け、いつもより重量を増やして臨みました。

ここは鹿牧場?

 出発は太尾登山口より。この日は我々の車を含めて3台しかありませんでした。この時期の連休だといつも駐車場がいっぱいになり、かなり手前に駐車することになるのですが、雨予報の天気だったので、登山を取りやめた方は多かったのだと思います。 

 このコースの特徴は、登山口から少し標高を上げると、大変見晴らしの良い笹の尾根を進むことが出来ます。雑木に覆われた山が鹿の食害により木が枯れてしまったようです。このような現象は、大台ヶ原が代表的です。

  いつもと違うのは鹿の数が半端なく多い事でした。大袈裟に言うとサバンナで見る草食動物の群れの様です。幾つかの群れがあちこちに点在しているようで、笹の新芽を食べています。登山道の傍には鹿の寝床が点在し、鹿の楽園となっていました。

至近距離でも逃げない鹿
あちこちで多くの群れを見ます

釈迦ヶ岳から奥駈道へ

 いつもならば素晴らしい眺望を望むことができるのですが、この日は標高を上げるにつれガスがかかっていました。釈迦ヶ岳への最後の上りの手前にテン場があります。この辺で気温が20度、釈迦ヶ岳山頂はおそらく20度を切っていたと思われます。

久々の御釈迦様。

 このペースで歩くと途中でご飯を食べて、目的の仏生ヶ岳まで行けるだろうと思っていました。しかし、釈迦ヶ岳を過ぎた瞬間から一気に道が険しくなります。

 いくつかの鎖場を下り、足場に注意しながら慎重に進みます。これぞ大峰奥!修行の道だと感じました。

切り立った岩陵
雰囲気抜群ですね

 釈迦ヶ岳から北に伸びる道は村境上にあって、仏生ヶ岳を過ぎて、楊枝の宿小屋辺りまで続きます。そこから七面山に向かって、以前に縦走した下辻山方面へ村境が伸びています。この日は霧も濃く、雨も急に降りそうな雰囲気もあり、奥駈道に入るとペースが一気に落ちるので、無理をせず途中で戻ることとしました。

 今回もう一つの目的が山飯。炊飯をしたかったので、途中でジップロックに無洗米を浸水させておきました。歩きながら休憩できる場所を探していたので、そこまで戻って食事の時間としました。

 同行者のみっちゃんは、おかずを担当です。メニューはなんとチーズタッカルビ!日帰りで行くなら、味付けして冷凍させたお肉と小さな保冷剤を入れておけば、お昼には自然解凍されちょうど良い状態になります。クーラーバックもかさばらない軽量なもので、お勧めの物を教えていただきました。筆者よりもずっと山の経験がありますので、手際よく調理していました。流石です。

 炊飯は1.5合、水の量も適当だったので、少々固めに仕上がってしまいましたが、それが功を奏しました。チーズタッカルビ丼に大変身です!味も最高で、お米が少し余った位でほぼ完食でした。

調理中、お腹を鳴らす香りが広がります
炊飯はミニトランギアで⒈5合
完璧です

 山飯はその環境もおいしさをブーストさせます。食事の時間だけ少々雨が降りましたが、霧の中の原生林で静かな山中。最高のロケーションでした。ハマります。

大日小屋より下山

 お腹いっぱいになったところで、釈迦ヶ岳に登り返します。相変わらず眺望は0でしたが、下りよりも上りの方が早く進むことができます。釈迦岳からは大日小屋に寄って小休憩し、テン場までトラバースの道を歩きました。以前通った時は、平坦な道だと思っていたのですが、登り基調のトラバースです。数えたらキリがないほどの鹿を見ながらゆっくりと歩きました。

可愛い小屋
トツモン。穴まで行けるそうです。

今回勉強になった事

①結局フタでで焼こうと思っていたハムは食べることがありませんでした。カップのコーヒーも持っていきましたが、アルコールストーブの燃料の量が足りませんでした。弱火にしたつもりがフタがしっかり閉まらず燃料消費が早かった為。

②一眼レフカメラのウェストホルダーは大変役に立ちました。首に掛かる荷重が制限されます。胸骨ベルトのところに落下防止のため、カメラのストラップをかけました。これが少し不安定さを出してしまうため、カラビナをザックのショルダーにつけて引っ掛けると安定するのかなと思います。

③エヴァニューのウォーターキャリーが、使用後コンパクトに折りたためるので、場所を取らずよかったです。縦走するとなると浄水器が必要なので、いずれ揃えようと思っています。

④梅雨時期の雨予報では傘があっても邪魔にはならないかも知れません。食事時のみ小雨がありましたので、1つあれば便利かと思いました。

欲しい物
軽量フライパン
ガスバーナー
保冷バッグ



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