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子宮全摘出 開腹手術が決まるまで

掲題の通りであるが、経緯を記録したい。

もともと、子宮筋腫がたくさんあることは把握していた。
今年3月の子宮頸がん検診で「精密検査が必要、すぐ来て」という文書が来たので何だか穏やかではないと感じ受診した。
コルポスコープ診をして2週間後に再来したところ、高度異形成との判断であった。
半年前は異常無しだったにも関わらず、である。
医師は「大きな筋腫が多発しているのでこの機会に子宮摘出をお勧めする」とのこと
私も毎月過多月経や重い貧血で辛かったのと、年齢的に子供は考えておらず、あっさりと同意した。
ただし、多くの人が当てはまる(と勝手に思っていた)腹腔鏡手術ならばそんなに日数もかからないと気軽に考えていた節がある。
ひとまず腹部のMRIで判断することになった。

翌週MRIの結果が出たが「通常鶏卵大の子宮が、筋腫多発により人の頭くらいの大きさになっており、開腹しての手術になる。入院10日、自宅療養2週間」と聞いて呆然とする。
仕事の責任も大きくなってきているし、何よりそんなに休めるのだろうか。
そして開腹手術のために3ヶ月ほどレルミナという薬を飲んで生理を止め、症状を落ち着かせる必要があるとのこと。
大きな病院なのでスケジュールが埋まってきており、まずは職場への影響が最小限であろうお盆期間に手術予約を入れた。

ここで、私の月経あれこれについて述べておきたい。
初潮は遅く、中学3年生になる直前の春休みだった。14歳、けっこう遅い方かと思う。背だけがひょろっと高く、女性的な体型への変化もなかったのだが、初潮以来驚くほど脂肪がついてきて急に体型が変わった。
出血も多く毎回痛みも辛かったが、当時は生理を理由にするのは甘えという風潮があり、ひたすら耐えていた。
服を汚したり布団を血だらけにしたりはいつものことで、もっとひどい数多の失敗をしている。
特に就職してからは困難が多く、女性社員が部署に自分一人だったこともありとにかく我慢して耐えぬくという平成版おしんのような状況だった。
生理休暇の制度はあれど、「取得前例がない」と言われた。出勤できないほど具合が悪い時は仕方なく有給休暇にしたり..。今思うと、そりゃ前例もないだろうし、労働組合に相談するなりすれば良かった。女性社員が増えた今は、皆の体調を人一倍気にするようにしている。
ピーク時は夜用ナプキンが1時間で吸収しきれないほどの出血が2〜3日続き、常に貧血気味。眩暈がしたり視界が暗くなったり動悸がするのだが、それもそういうものだと思って過ごしていた(後に重度の貧血と診断された)
30歳を過ぎて初めて子宮頸がん検診をし、子宮内膜症と筋腫のコンボというのが発覚したが、当時は尋常ではないほど仕事が忙しいのもあり放置していた。

38歳の人間ドックで総合病院を紹介され、経過観察を続け現在に至る。
半年に一度は検診をしていたのに、いきなり高度異形成と聞いて驚いた次第であった。

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