甘い人生観の打破

2022年の7月に説法された法話が 2023年の基本経典 地獄の法 に収録されると聞きました。

私たちが 今生きている世界

確かに手応えがあると思っている世界

仮の世界で

実在界は あの世にあると聞いても、肉体を持ちながら その事を理解するのはなかなかに難しいことだと思います。

この地上で生きているということは 舞台の上で俳優か演じているようなもの

肉体を持ち 生きている間は この人生が全てだと思っているけれども、舞台を降りると 様々な境遇や 経験が その人の魂を 彩り 器を拡げるための 修行の場  でもあった 。

と知ることになるらしい。

この 人生における 幸福や不幸も 全て 原因 結果 原因 結果 という 縁起の理法のなかにあります。

悲しみや苦しみも それを通り抜けななければ得られないものが あるからかもしれません。

様々な環境 様々な立場の役割で演じなければ、見えないもの、つかめないものがあります。

何度も何度も 転生しながら、魂として成長していくのでしょう。

全て幸運に恵まれて幸せだったという 人生で生きるだけでは 他の人の悲しみや苦しみを理解することはできません。

何度も生まれ変わる人生の中には 厳しい環境に生まれることもあるのだと思います。

しかし、地上は厳しい。

楽しみだと思っていた地上の生活が 逆に魂にとってはマイナスのこともあって、人間として生まれていた者であっても、次に人間には生まれる事ができないこともあるらしいのです。

仏教では 畜生道 と言われていますが これは昔の喩え話ではないようです。

犬や猫のなかにも妙に人間的な動物がいますが 一度動物の体に宿って 人間として生きることが どれ程有難いことかを悟る為に 動物の肉体に宿ることもあると言われています。

ただ 肉体が全てだと思っていると その動物の姿で 輪廻転生していくのかもしれません。
思いが全てだからです。

その人の考えていることが 実体である。

考えている こと 思っていること に通じた世界に生きることになる ようです。

自殺が 宗教の世界で良くないとされるのは、神の意思に反しているからだという見方もありますが、

苦しみを掴んだままで その苦しみから逃れたくて 肉体の生命を捨てても魂は 霊として不滅だからです。

心のなかの思いが 、あの世の世界に持ち帰るものだからです。
簡単に この地上に生かされている時間を放棄するのは やめましょう。

もう少し、太陽の陽射しの暖かさや 空の美しさを眺めて見て欲しいです。

愛されている ということを身近な存在から感じとることは出来なかったかもしれません。

今回は、今までの時間は そういう経験だったのかもしれません。

ただ

今 生きているということは 水や空気があり 生きるに足る衣食住が 最低限 どこかの誰かの手によって 供給されていたのだと思います。

世界で 全く一人だけで生きているのでなくて
多くの人の 仕事によって環境が与えられています。

その仕事は 形を変えた 愛でもあったと思います。

私だけに 特別に与えられたものでなければ 愛と認識することは難しいものかもしれませんが 確かに 私も あなたも 愛されている 存在。

大切な存在なのです。

悲しみの底をぶち割った時に光がほとばしり出ると聞きます。
私たちの心の底にも光がある

 その光に気がついた時に、もう一度歩き出そうと思います。



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