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美大時代③


友達0からのスタート。
クラス編成は2/3が浪人生、1/3が現役生という感じで、歳上の人たちと授業をともにするというのが不思議な感じだった。
ちなみに8〜9割が女子、残りが男子という感じでほぼ女子校みたいな感じだった。

初めの頃は予備校ごとのグループで固まっていて、私は現役生の女の子たちのグループに混ぜてもらった。
(予備校ごとに派閥みたいになっていた)


大学のカリキュラムもハードだったけど、
まず通うというのが大変。
片道2時間強。終電は9時を逃すと終わってしまう。

電車は座れてしまえばラクだったので、行きは音楽を聴いてるか村上春樹を読んでるか、という過ごし方をした。
友達と電車で目の前に座る人をスケッチすると言う事もしていた。


交通費もバカにならなかったので、駅から大学まで30分歩く事も多かった。全部で2時間半。遠い。

実家には一人暮らしさせるお金はなかった。

美大の学費は高い上に、印刷代だ画材代だと何かとお金がかかる。

大学のカリキュラムはあんまり細かいこと言うと身バレしてしまいそうで言えないけど、
基礎的な事を午前中に行い、午後は英語や体育などの学科を取った。

午後の学科が終わっても、夕方は教室に戻って制作に戻る。
帰りに駅のおにぎり屋さんでおにぎりを食べて電車で倒れ込むように眠る。一つ夢をみても着かず、二つくらい夢を見るとようやく地元に戻ってこれた。

作品を持ち帰って家で制作して徹夜で講評に行くという事も多かった。とにかく時間が足りない。
若いので体力はあった。

そんな多忙な中でもサークルの新歓に顔を出したりし、
初めてお酒を飲み、新生活を楽しんでいった。


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