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ありがとうが循環する『楽園』

いただきます食堂の姉妹店『楽園』がオープンしてから
約2ヶ月が過ぎようとしています。


オープン時のいただきます食堂 姉妹店
「楽園」



ある日、いただきます食堂のスタッフの方とお話をしていた所
姉妹店「楽園」のオープンに向けて
最後の追い込みをしていると伺いました。

昼間、いただきます食堂で働き夜は
夜中まで新店オープンに向けて
お店の改装をしているとのこと。

お手伝いをさせていただけると聞きまして夜の6時過ぎでしたが
改装のお手伝いに行かさせていただきました。
(というてもある程度は出来ていました。)



いただきます食堂とは僕の地元で有名な飲食店で
発酵ラクサを提供しているお店です。


いただきます食堂の外観。
画像お借りしています。

インフルエンサーの方、モデルの方
それぞれの世界で活躍している方々がふらっと来店するお店。


ものすごく、ものすごく美味しくて、しばらくするとまた食べたくなります。



姉妹店『楽園』の発酵ラクサと
ジャスミンライス。スープに追い飯をして
食べるとよりgood


ラクサというとスパイス、ハーブを使ったスープ麺の総称で
他の店では、独特の酸味があったり香辛料、ハーブが苦手な方、
辛味が苦手な方には、チョットという印象があるかもしれません。

ですが、ここの いただきます食堂のラクサは、
そんな固定概念を一掃しちゃいます。


メニューからも店主やスタッフの皆さんのお気持ちが溢れています。


ココナッツとエビがベースのスープに日本人に合うよう出汁を加えそこに
なんと!
米糀が!!

エビの旨味、油揚げ、厚揚げの旨味
幾重にも味が重なる深い味わい。

スープをまず一口、
くちの中に入れ飲んでいる瞬間に、味わえる深い深い
幾重にも重なっている旨味に
僕はいつも目を瞑り まさに!まさに!

「味わう」

という瞬間が! たまらなく!!
味を静かに五感で堪能しています。

まさに『いただきます』で満ちて幸せを放ってしまう美味しい
『発幸』ラクサ。


僕がラクサを食べている時に顔で伝えてくれていると
お店の方が言ってしまうほどの美味さと味わい。


僕はこのお店に出会う前はラーメン(豚骨醤油)が好きでしたが
ここの『発幸ラクサ』を食べてからラーメンを食べるより
このお店に足を運ぶことが多くなりました。


ありがとうを言ったら、ありがとうが返ってくる。


廃材を使用して改装。

店内の改装は廃材使用したりお金持ちの方が持ってっていいよ〜といただいたものを使用させていただいているそうで、かなりのSDG。というか店主の人徳。

この店内も店主のもとに集まった方々、友人、スタッフ
皆がそれぞれの得意や出来ることを持ち寄りできたお店。


何かをしようと思ったら
僕なら
内装業者さんにお願いして見積出して~~。
費用は~~という考になると思います。

自分の仕事だと
舞台やるのにあの人形がないから
これは出来ないかもー。

この物語をやるなら衣装がないから~。
これは無理かー。

製作するのに費用はーー。
あ〜〜無理かも~~
と。

なので
僕からしたら

『え?お金をかけるだけが望を叶える道じゃないんだ!』
『このようなこと起きるんだ!』

お手伝いさせていただいている時
頭の中はボーゼンでした。

今まで僕が見てきた人間関係、味わったことのない雰囲気、空気。


すごいです!!みんなの力と思いのエネルギーが結集している場。


店主がお店の改装を主にしている方に「ありがとう」と伝えると
「こちらがありがとうだよ!こんな楽しい仕事させてくれて!!」


キッチンの中でも

店主がこのお店を任せた2代目に
そっと握手をして


『ありがとう!!』

と。

2代目も

『ありがとうございます』

と。


え!???
おめでとう!じゃないの?
頑張ってね!!じゃないの?




店主に聴いた訳ではありません。
もしかしたらですが、新店舗を任せるまで

2代目が育ってくれたこと。

3代目も次の段階へ任せられる。

自分は厨房に立つ機会が減る寂しさはあるが次の段階に迎えること。

その気持ちから出た言葉だったんじゃないかなと。


お店では、毎日、毎日、
スタッフ全員でオープン前に
神棚に手を合せ

おめでとうございます!!と

予祝をして御店を開店しているそうです!

予祝とは
あらかじめ祝うこと。前祝い。
平凡社の『世界大百科事典』には、次のように説明されています。
「豊作や多産を祈って、一年間の農作業や秋の豊作を模擬実演する呪術行事。
農耕儀礼の一つとして〈予祝行事〉が行われることが多い。
小正月に集中的に行われ,農耕開始の儀礼ともなっている。

このようなお客様に見えない所で毎日、毎日
コツコツ実直に想いを積み重ねる人柄だから
人がたくさん集まるんだろと思います。

賄いが美味しいといってもらえるようにと
お客さんへ出す一杯目から想いを込めてつくる店主。


もちろん人ですから、いつもいつもこのような
心構えで在ること難しい日もあると思います。
イライラしたり浮き沈みもあるでしょう。
それすらも包括しながらいつも毎日を積み重ねていこうとする姿勢と気持ちが
この御店の味に現れているとぼくは思います。


そんなお店は、ふらっと店の中をあるいていてもほっといてくれます。
相席になり、はじめましてのひとに声をかけても仲良くなれるお店。

カウンターからの眺め


店内の壁には至る所にアート作品が。


ここの一杯は、しみわたるうまさ。体が満たし調う、うまさ。
ぜひ多くの方々に何度も何度も味わってほしい一杯です。

発幸ラクサ

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