妹の推薦でマネージャーになった件。【5話】

こんな短期間、そして同じ廊下でドキドキすることになるなんて。。

前回は今野さんとお会いする時…そして今回は齋藤飛鳥さんと4年ぶりにお話しする…


ボクの中の天使と悪魔が葛藤している。


悪魔は『別に和解できなくてもいいじゃないか。だってもう齋藤飛鳥さんは乃木坂46を卒業しているんだし。関係ないだろ？』

天使は『ダメだよ！ここできっちりとお話しして解決しないと！そして同じ事務所でお仕事するんだから！』

たしかに悪魔の言う通り、齋藤飛鳥さんはもう乃木坂46を卒業されているから、もしかすると合わない可能性すらある。


だが事務所内で会った時の気まずい雰囲気が苦手だ。この気まずさは世界共通だと思う。

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筒：〇〇さん、やっぱり緊張しますか…？

〇：は、はい…ごめんなさい。こんなカッコ悪い専属マネージャーで…


筒：そんなことないです！わたしもライブ前緊張しますもん！


〇：ふっ…笑


筒：なんで笑ってるんですか？！


〇：なんかライブとこれは違うかなって思ってしまって…笑


筒：わたしも共感したから言ったのに…！


〇：ありがとうございます！筒井さんのおかげで少し気持ちが軽くなった気がします...！


筒：そ、そうですか？じゃあよかったです！



2人は学生の休み時間かのように話しながら廊下を歩く





ｰｰｰｰ

筒：〇〇さん…行きますよ…いいですね…？


〇：は…はい


ここからが勝負だ。飛鳥さんとしっかり話し誤解を解くんだ。

ｶﾞﾁｬ

筒：あ、飛鳥さんまだいらっしゃいますか？


飛：ん？わたしに何か用〜？


筒：〇〇さん今ですよ...((ﾎﾞｿ


〇：さ、齋藤飛鳥さん…！4年前の件については本当に申し訳ありませんでした！


〇〇は部屋全体に聞こえるかのような声で飛鳥に謝罪し、部屋に居た数人のメンバーも集まってきた。



田：なになに？！急におっきな声出してどうしたの？！


久：〇〇さん、飛鳥さんに謝ってどうしたんですか？


蓮；お兄…話すの…?

飛：4年前…文春のことでしょう…？


〇：は…はい….ボクのせいで飛鳥さんに文春が…当時蓮加に聞きました…文春のせいで落ち込んでいたことも…


飛：たしかに文春が出た時は落ち込んだなぁ…アイドル時代はノースキャンダルが目標でもあったし？でも、あの文春嘘だったじゃん


〇：で…ですけど、ボクがすごい齋藤飛鳥さんのファンでたまたまを装おって近づいた…それで文春が撮られたと勘違いされていないかな…と…。


飛：ん？勘違い？ないない。実際あの後今野さんから〇〇くんとの電話の内容聞かされたし



ｰｰｰｰ




今：飛鳥。〇〇くんの電話をきいてわかるだろ？


飛；はい…たしかにこんな子が…とは思います…


今：オレも文春側にこれを聞かせた上で、今回文春を出してきたんだ。


飛：そうですね…〇〇くんとの電話でも今野さん言っていましたね…


今：だから、裁判まで持って行こうと思うんだが飛鳥はいいか？もちろん裁判に出なくていい。

飛:はい...もちろん、、これからのメンバーを守っていけることに繋がるなら。。

ｰｰｰｰ

飛：んで、あの後乃木坂側が裁判に勝ったんだから


〇：ほんとうに裁判したんですか？！


飛：したよ。今野さんニコニコで帰ってきてたよ



筒：ん、、？ということは…飛鳥さんは誤解とかはしてなくて、どっちかと言えば〇〇さんが『飛鳥さんが勘違いしてるかも』って思ってただけってこと…？


田：あやめん頭の回転はや〜い！


筒：えへへっ！ミステリードラマに出てたのは伊達じゃない！

〇：ボクが勝手に妄想してただけだったんだ…


蓮：お兄の昔から思い込みが激しいからね...悪い癖だね！


飛：ただ、〇〇くんへ許していないことがあります。


〇：えっ…え…なんですか？！齋藤飛鳥さんに許されるためならなんでも…！


飛：それっ！『齋藤飛鳥さん』ってやだ。せめて『飛鳥さん』って呼ぶこと！


〇：でも…マネージャーですし…


飛：関係ない！じゃあ質問です。そこにいる可愛らしい〇〇くんの妹のことはなんと呼んでますか？

〇：『蓮加』と呼んでいます、、


飛：妹だけ名前呼びっておかしいよね。蓮加のこと呼び捨てにして1期生だった先輩のことは名前呼びできないんだ。


〇：（あ…圧が…)


飛：ほら。呼んでみ？あ、す、か、さんって。


〇：あ…飛鳥さん…


飛：呼べるじゃね〜か！このやろ〜！

飛鳥は大型犬を触るように〇〇の頭を撫でる




蓮：ちょちょ…！飛鳥さん？！れんかのお兄です！

筒：久保さん…飛鳥さんと〇〇さんだけの空間って感じしません？


久：うん、するね。てかあやめちゃんそれ嫉妬じゃない？
実は飛鳥さんみたいに仲良くなれたらな〜って思ってるんじゃない？


筒：そ…そんなことありません…///ただ、わたしの専属マネージャーなのにって思ってただけですから…！


久：ふ〜ん…わたしはいつでも相談乗ってあげるからね〜ﾆﾔﾆﾔ


筒：相談は嬉しいですけど…//


田；飛鳥さんストーーーップ！！〇〇さんと戯れ合うのはそこら辺にして…。そして飛鳥さんだけ名前呼びずるくないですか？！


〇：そ…そんなことないと思いますけど…？


田：じゃあわたしのこと『真佑』って呼んでください！！


〇：呼び捨てはちょっとなぁ…『真佑さん』なら…！


田：今回は仕方なく許しましょう…


久：はいはーい！わたしとあやめちゃんも名前呼びがいいでーす！


〇 筒：えっ？！？！


久：ね？あやめちゃん？


筒：は、はい…！『あやめ』って言われたいです…


田：あやめん言われたいなんてかわいい~


〇：呼び捨てはさすがに、、まだちょっと、じゃあ…『史緒里さん』と『あやめさん』で…


筒：、、、！！


久：うんっ！完璧！これからちゃんと呼んでくださいね！

ｶﾞﾁｬ

飛マネ：あすか〜次の仕事行くよ〜！


飛：え〜もう〜


飛マネ：ごねないで行くよ！間に合わなくなっちゃうよ〜！


飛：は〜い。じゃ〇〇これからよろしくね！



〇:どさくさに紛れて〇〇って呼び捨てになってるし…

次から飛鳥さんは要注意人物だな…



ｶﾞﾁｬ



蓮：飛鳥さん行っちゃったね~てかお兄この後、同行のお仕事あったんじゃないの？


田：誰とのお仕事ですか？



〇：たしか…『遠藤さくらさん』と櫻坂さんの『山﨑天さん』とのYouTube撮影の同行だね





end