妹の推薦でマネージャーになった件。【3話】

”〇〇君の専属は筒井だよ“



昨日の今野さんの一言で筒井さん専属マネージャーになることになった。



ちゃんと筒井さんとはまだお話ししたことがない。


今は撮影現場までボクの運転で向かっている。車内で会話を交わしたのは朝の挨拶の
”おはようございます“のみ。


専属マネージャーなのだから親しくなることは最低条件…。


筒井さんと仲良くなることができるか今から不安でしかないが…




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今日は〇〇さんの運転で撮影現場まで向かっています。


なんと言っても今日は私の先輩である与田祐希さんとのモデル撮影なのだから


途中で与田さんも合流するって聞いてるけど…
まだなのかな…


〇〇さんとはしっかりとお話ししたことないし、、こういうのは私から話に行くべきなのかな…


こう言う時にレイとかまゆたんがいればなぁ…
話しかけに行ける気がするけど…



筒：あ、あの…!



ｰｰｰｰ







筒：与田さんは...い、、いつぐらいに来られるんですか…？


〇：（筒井さんから話しかけてくれた……!）


あやめから話しかけてくれたことに喜びを隠せない〇〇だが運よくあやめは後部座席に座っていたためバレずに済む。



〇：もう見えてくると思うのですが、近くのコンビニに来て欲しいって言ってましたよ…？


筒：そ、、そうなんですね。。



再び車内には静かな空気が流れ、聞こえるのは車のエンジン音だけとなった。


ただ〇〇はあやめと少しでも会話ができたため
少しずつ一歩前進だと言う思いでハンドルを握る。





ｰｰｰｰ






ｶﾞﾁｬ




与：〇〇さん、あやめちゃん、おはようございます~！



小学生のように元気よく車に入ってきたのは3期生の与田祐希


多方面のメディア、モデル、演技をこなしファンだけでなくメンバー、マネージャー陣でも評判は止まらない。


与：いやぁ~今日ははじめてのあやめちゃんとのモデル撮影楽しみだなぁ~



〇：（与田さんやっぱりたくさん話すんだなぁ
さすが、元気に車に入ってくるだけある…）


筒：ホントですか？！私も与田さんと撮影できて嬉しいです！


与：〇〇さんは今日マネージャーとして初仕事ですか~？


〇：そうですね。筒井さんと与田さんのモデル
同行が初仕事で光栄です


与：ねぇ！その“与田さん”ってヤダ！苗字より
”祐希“のほうがいい！


〇：わ、わかりました、、徐々に呼んでいけるようにしていきます…



筒：、、、。




完全に流れに乗り遅れてしまった…

今の与田さんの流れで



『わたしのことあやめって呼んでください！』



なんて言うことができたらもっと私の専属マネージャーである〇〇さんと仲良くなれたかもしれない…







ｰｰｰｰ






『与田さんと筒井さん入られまーす！』


与 筒：よろしくおねがいします！



モデル撮影が始まった。この間マネージャーはとにかく撮影風景を見て、
休憩に入ったらお水を渡すなどの全力でサポートする。


とにかくすごいの一言。あんなに車で元気に喋っていた、与…祐希さんがクールな表情やキュート
な表情も見せる


ただ、筒井さんも負けていない。
さすが専属モデルなだけあると、素人にでもそう感じさせる。



ｶｼｬｶｼｬ

ん？今祐希さんこっちにウィンクした…のか…?

筒井さん絶対怒ってるじゃん。祐希さんがあんなことするから…。
いま一瞬怖い表情してましたって。




ｰｰｰｰ




『一度昼休憩に入りま〜す！』


スタッフさんの言葉で現場から人が少なくなり各々楽屋に戻る。



ｰｰｰｰ




〇：祐希さんも、筒井さんもやっぱりすごいですね…！
すみません…こんな浅い感想しか言えなくて…


与：ううん！うれしいよ！ねっ~あやめちゃん！


筒：う…うれしいですやっぱり専属マネージャーに褒められるのはうれしいです…!


〇：、、、！！



〇〇ははじめてあやめから“専属マネージャー”
という言葉が聞け心の奥で喜ぶ。



〇：ゆ、、祐希さんと筒井さんはお弁当、魚とお肉どっち食べられますか？？
早く食べない休憩時間終わってしまいますよ…!


与：じゃあ祐希お肉~！


筒：わたしはお魚いただきます…！




マネージャーであるボクはこの時間に筒井さんのスケジュール管理をする


こんな若い年齢なのにスケジュールがパンパンだなんて…


筒井さんに限らず乃木坂46は仕事量がすごい。歌番組、ラジオの収録や生放送。


これだけでなく振り入れやライブの立ち位置…

メンバーを支えるのはマネージャー仕事でもある。早く一人前になれるように頑張らないといけないな…。




ｰｰｰｰ





『本日の撮影は以上になります！』


与 筒：ありがとうございました！

〇：お二人ともお疲れ様でした！終わってすぐで申し訳ないのですが
着替えて事務所に戻りましょうか…

与：はーい！あやめちゃん行こっか！

筒：はいっ…!


祐希さんと筒井さんは衣装から私服に着替えるため楽屋に向かう

その間マネージャーボクは今日お世話になったスタッフさん、カメラマンさんにご挨拶に行く。



〇：カメラマンさん今日はお世話になりました！


カ：いやいや！2人が早いおかげで助かったよ〜
君あまり見ない顔だね〜
新人のマネージャーさんかな？


〇：あっ…はい！昨日実はマネージャーになりまして…!


カ：慣れないことで大変かもだけど、頑張りな！


〇：はい！早く一人前になれるように頑張ります…!


与：〇〇さ~ん！着替え終わりましたよ！
はやく帰りましょ~！


〇：着替え終わったみたいなので失礼します…!




撮影現場からはあまり時間がかからない距離に
ある乃木坂事務所に向かう






ｰｰｰｰ



乃木坂事務所にて


？：うめ~あやめんっている~？


梅：って！『飛鳥さん』じゃないですか？！



こちらは2023年5月の東京ドーム公演で卒業コンサートを行って乃木坂46を卒業した
『齋藤飛鳥』
現在は乃木坂46LLC （※乃木坂46合同会社）に所属している卒業生の1人だ。


飛：んで、あやめんは？


梅：今は与田とモデルの撮影に行ってますねもうすぐ戻ってくると思いますが
あやめんになにか用事でも？


飛：用事という用事はなくたた近くで仕事してたから顔見せに行くついでにご飯の誘いでもしようかなって


ｶﾞﾁｬ


与：ただいま戻りました~って飛鳥さんじゃないですか？！


ﾄﾞﾀﾊﾞﾀ


おもちゃを買ってもらえる子供かのように飛鳥に近づく



飛：与田。うるさい。

与：ﾝｸﾞｯ…!ごべんなさい…

ｶﾞﾁｬ

〇：撮影から戻りました〜



筒：もどりました〜

飛：あ...あやめn...えっ？！〇〇くん？！

end