ダン・ドン

　私は鉄が語った芸術よ。文学の端っこで、文芸の薬味みたいなものと思って欲しいわ。いつだって同じものを食べるみたいに、いつだって同じことを言うわ。常套句よ。見てみなさい、水槽が並んでいるでしょう。みんな逃げようとしなかったのね。でも大丈夫、みんな僕ほど本を読んでない。

　僕は女子校で語られた悲しみだ。悔しかったら当ててみろ。俺は冬季の水面にダイブしてやる。言うか言わぬか迷った言葉こそ境界面だ。どうだ、目前にあってもまだ、壊すつもりが起きねぇか？

　俺はハサミを持った女に弱い。口の上手い女に騙されたことはないが、ハサミを持った女とは、目を合わせるのも難しい。ハサミを持った女がハサミを降ろしても、ハサミを持っていた女だと思うだけで遠ざかりたくなるのである。

　言ってしまえば全部触発だよ。悪いか。腹をぶち壊した後ほど坦々麺が食いたくなるようなもんさ。山椒をくれよ。