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愛論文

 愛がないものは何をしてもダメだと、あなたは言いました。軽率に愛を唄った所で本当に愛があることを証明できるわけではありませんが、飾り程度の気配りと、言い訳として、最初に愛を名指ししておきます。
 日本には四季があります。だから四季の移り変わりに合わせてストーリーを展開していく場合が多くあります。結ばれないアバンギャルドは結ばれないながらも、四季なんてものに左右されずに、フリーダムに始まり、そして終わって欲しいと陰ながら祈っていました。東京の臭さはいずれまた、どこかでお話しすることになるでしょう。
 この世にはたくさんの人間がいて、君はその中で、折り紙で月を折れる人でした。僕は折れない人です。君は折れる人で僕は折れない人です。諸行無常は切なくも揺るぎないもので、君はきっと明日には月が折れない人になっているでしょう。それに対して、僕が切なさに泣いてしまえば、僕が変わり者という結論で場が収まるのでしょうね。
 巡るものに想いを馳せると切ない想いをすることになると、知りながら人はその道を選ぶことが多いです。僕は切なさの愛好家なので一向にかまいませんが、死ぬほどプライドが高くて疲れが溜まります。
 まあ、僕の話はどうでもいいですね。誰もが諸行の無常さから逃れられずにいる中、駅の構内に貼ってあるバカに明るいポスターの中の世界は、まるで全てが永遠なるものであり、「ネガティヴ?何それ、それが何か教えてくださる?」みたいな顔をしていて笑える。最近はそんなものも減ってはいるが、いずれにせよ圧倒的に胡散臭い。それが広告の味わいなのだろうが。
 文体の妙で自身を彩ることは、有意義な行為か否か。どうだっていいが、冷めたおかずを温め直す時間にかける音楽はしっかり選択したい。
 イケメンと名高い男性が駅前の立体ビジョンに映っている。自分はもう大概のことでは驚かないと思っているが、そのイケメンとやらが蝿と全く同じ顔だったのには驚いた。世界は無常といえど、あまりにも、あまりにも。
 コートジボワールに住む女の子に話しかけられた気がした。多分日本人だと思う。実際に話しかけられたのかどうか。まして実際にそんな子がいるのかどうかなんて、別にどうでもいい。今対峙している人物が自分の知り合いかどうかなんて、ちょっと顔を見たり、話したり、キスしたりしたくらいでは判断できない。判断できないし、どうでもいい。自分ごとではあるが、自分とは関係のないことだとも思う。よく眠ったから気分がいい、そんな程度の話ではないか。
 書くことがないというのも、実に味わいの深いことです。実名を一切出さずに進める選挙特番と、あの日もらった大きなあめ玉。不意に訪れる父性と母性は、西洋では霊性と分類されるそうです。僕には沢山わからないことがあります。それがとても心地良いのです。
 誠に勝手な推測にはなりますが、残酷は神が作ったものではないと思います。残酷は昨日の私が、もしくは明日の私が作ったものなのです。だからあなたに怒られたって仕方がない。あの人にだって怒られたい、とダニエルは思った。
 君の心に免じて、僕は僕の歌を唄おう。それはつまり君が君の歌を唄うことを許すということだよ。
 どうやって生きていこうか。どうやったら生きていかれるか。嗚呼、僕は何にもわかりませんから、何があっても、何が何だかわからないようにしておかなければなりませんね。ええ。自分が可愛いなら、自分に沢山の出鱈目を教えてあげよう。出鱈目を浴びせてあげよう。君がcaffè e llatteを飲んでいるのか、caffè e llatteが君に飲まれているのか、君がcaffè e llatteなのか、もう僕にはわからない。夢の中に潜れば僕は未だに学校にいるんですよね。もうなんかの病気ですね。被害者ですよ。みんな被害者届を出すべきですよ。ここは地獄か。そうか、そうだったな。
 表に立つとどうなるかなんてもう、僕はだいたい知ってるんですよ。表に立つとね、いろんな人のいろんな言い訳にされるんですよ。本当にね。結局みんなね、体のいい言い訳をふかし続けて生きてるんですよ。タバコやめようとか言ってる場合じゃねえのですよ。人間やめよう!!
 なんだかね、全スナック菓子が無事に宇宙に帰るのを見守ることくらいしかやることがないですよ。VOMIT LIFE だろうがなんだろうとね、beautifulなんでしょう?知ったこっちゃない。僕は何に怒っているのでしょうか?ネオン街も桜並木もぎゅっと小さくして喰ってしまえばいいのではないか?花見に来たのでしょう、薄手の青いカーディガンみたいなのを着ている茶髪ボブの女性。機嫌が良くも悪くもないような顔で一人お手洗いから出てきましたね。まあ、一人でにこにこされても不自然な感じですからそんなものでしょうけどね。まあ、そんなものなんですよ。
 教室では昨日のテレビの話でもちきり。ここは平成か?うぅむ、違うな。令和だ。あれ、令和っていつだっけ?元治と慶応の間だっけ?まあいいや。花見に来たのでしょう、十二単を着ている黒髪ロングの女性。機嫌良さげな顔で一人樋殿から出てきましたね。一人でにこにこされても不自然な感じがしませんから、不思議なものですね。まあ、そんなものなんですよ。
 人間学は脱学問的な学問であるからして、非常に健康的である。誰から習うかという点が、統一された文体で人生を歩まないことと同じくらいに重要である。物事をはっきり言うホモと言い淀むホモで分岐していれば、サピエンスはもっとすんなりと他者の異なる点を易く受け入れられていたのかもしれない。バナナとりんご的に視覚を支配する西洋的な価値観の中で、spaceを空と認識した東洋の臭みをいかにして発揮するか、これが案外大事である。
 新宿に残ったジャズメンたちは大人しくスーツを着て、何かしらの危機が生じた場合にのみジャズメンに戻る。日曜大工に優雅さがなくなった現代において、ゆとりの大切さを訴える人の目さえも殺伐としている。世界が終わっていく風景をまざまざと見せつけられているようで愉快だ。
 文学者は街を歩きながらネタ探しをしているのだろうか。芸術家はどうだ、私はどうやってこの退屈を生き延びればいいのだろう。幸い、この世界は私のわからないことだらけである。つまりは事実を探る遊びをしてもいいし、勘違いし放題でもある。混迷よりも愚劣さを極めた方が、厚生への近道かもしれない。にしても、自分のやっていることを正当化しないと生きていられない人にはなりたくないものですね。なりたくないというか、辛すぎる。時には"I'm DAMENINGEN"って書いたシャツでも着て繁華街を堂々と胸を張って歩く訓練(遊び)でもしておいた方がいいのではないでしょうか(誰に言ってんだよ)。詰まるところピーマンとパプリカを並べた時に、ピーマンに対してのパプリカではないし、かと言ってパプリカに対してのピーマンでもないということである(うん、これでいい)。
 蕎麦粉の匂いがする女子高生たちが電車を占拠している頃、僕は一時的にリズム隊になりたかった。
 どこでも自分の風をリフレインできるようになればいいじゃないの、と風が言う。何か作業をしている最中に自我が抜け出てしまいがちな私に優しい言葉かとろとろの餡をかけてください。
 会話に使う言葉は脳内を流れる無数の言葉の中からpickしてコラージュします。つまりは切り取り動画みたいなものです。本編よりもまとまりのある作品となっていますが、整理された言葉がいい言葉かと言われるとそんなこともありません。いつまでもアホの子でいさせてください。happy good night.
 思考は栄養であり、君はバッタである。にゃはは。戦ってはいけない。戦うな。戦っても仕方がないと思われなくてはならない。自分の心の居場所を動かし続けよう。誰かに狙われている時だって、ひと所にとどまるよりも居場所を変え続けた方が、狙いを定めにくいではないか。
 話は変わるが、魔法を使うのが上手い女性のように、したたかに社会生活をこなそうと思った時もあった。それは、したたかな女性がさほど多くない様に思ったからでもある(事実は知ったこっちゃない)。しかし、もうやめておこう。自分の気に入らないパロディはしない方がいい。私は社会生活者のふりをしながら、ステルス的にふざけ倒そう。したたかな魔法ではなく、シュールと良質なパロディで遊んで生きると決めたのだから。
 「また、」と言われたのだから「また、」はあるのだろう。これに至って「近々」であるとか、「今世」であるとか、そういったことに拘る人は中々大変そうだ。拘らないというパフォーマンスを怠るくらいに疲れている人には、温かいものを飲んでほしい。
 歯医者に行った直後に食べるチョコクッキーみたいに、イタズラな笑みを浮かべるあの人は、これからどんな人生を送るのだろうか。少しだけ気になった。今後僕と関わることはないだろう。その事実が切なくも色っぽい。幸福よりも色気を求める人たちを集めたら、どれくらいの人数になるだろう。きっとものすごい数になるから、僕たちは集まらないことにしよう。
 ややこしい生活者のために、目が潤み続けています。どうしたらいいでしょうか。ここはひとつの世界じゃないし、ひと所に止まれそうな奴はいません。泣きはしないが目が潤んでいるんだ。泣きはしないが目が潤んでいるんだ。僕らはギリギリ手を取り合っている。本当にギリギリ手を取り合っている。破綻したもの同士がくっついて、成立した風のまま佇んでいる。時にはそれが当たり前だと思っている奴もいる。僕もかなり言い訳くさいが、あいつもかなり言い訳くさい。立ちあがろう、何かの為に。身を捧げよう、何かの為に。
 チューリップが主役だった過去を探す為に冒険家になるなんて、素敵じゃないか。この世界には"嘘"っていう代物があって、君は無自覚にそれを利用しているのだけども、素敵じゃないか。とっても。
 拘らないことへの拘りを何度も唱えてしまう。手元にある都合のいいものを離すまいと躍起になれば、手元にある都合の悪いものまで残ってしまう。都合のいいものに執着をしなければ、また新たないいものに出会える。感謝感謝の日々だぜベイベ。by体のいい言い訳と、物理的なギフトに恵まれた夜。
 お土産用にカフカの絶望でも包んでくださいな。中央線沿線のどこかで、窓の外に見つけたあなた様を探し出して、お気持ちばかり差し上げたいと思います。
 反復しよう、いろんなことを。反復マニアでございます。リフレインを弁当に詰めて、しばし散歩に出かけましょう。何度だって出かけましょう。大事なのは時間じゃない、回数です。
 君への憧憬の形がこの岩塩だよ。これがバカな僕の答えさ。バカはちゃんと答えを出す。間違えはする。でも、答えを出さないわけではない。どうです?えらいでしょう(ニヤリ)。
 この度、いいこと言う職を辞めて他人に答えを委ねる職につきました(コツを掴めば今までよりもうんと楽なんです)。都合のいいオファーがあればいいこと言う職もチャレンジしていきたい所存ではございます。どうぞ、今後ともご贔屓に。
 そこのお嬢さん、結婚するならみてくれのいい喜劇役者にしておきな。なぜかって?うーんとね、忘れた。
 大正ロマンみたいな悲哀浮かべたペテン氏も今では、一番好きな人にしか嘘をつかなくなったらしい。愛は魔物だわぁ。
 時間が解決するような喧嘩に時間を割いてしまったことが腹立たしいらしい。あのハイカラgirlは頭がいいんだか悪いんだか。無神経な男を必死に捕まえては、「気が利かないわ」と捨てていく。なんだか同情しがいのない人です。この間あの人が読んでる本見てやっとわかりましたねぇ。通りでフィクションくさい佇まいだと思ってましたよ。
 よく泣く女の話をするより、とにかく動かなかった観葉植物の話をした方が、あなたの精神安定上いいと結論が出ています。
 僕はカピカピになった米粒の話もしますし、太陽の話もします。どうです、振り幅がすごいでしょう。カピカピになった米粒の話を延々聞かされている女の話もできます。素朴な話ではありますが、僕は神や仏とよくお喋りをするんです。ドゥシャンはチェスをしていますし羽柴は戦をプレイバックしています。あぁ、ごめんなさい。ドゥシャンはほんとだけど羽柴は嘘でした。あーあ、戒厳令戒厳令っと。
 水色の季節は嘘んこですわ。子供じゃなくなったから子供を描けるわけだし、人間辞めたら人間描けるって。安心しなさい。
 自分に都合の悪いことをやっていかなければならない。「めんどくせえなぁ」と思いながら、呟きながら、雨の中散歩に行く精神性。だりぃなぁ、やべーなぁ。でもやんなきゃなぁ。って感じ。
 依存しろ!!!!!!!!!!
僕らはきっと、反復依存症なんだ。だからどんどん依存しろ。依存だ依存だ。去年と真逆なことを言ってらぁ。
 生きる意味が口から溢れてる老紳士と夢の中で対談したいな。世界を断片的に支えた(る)ヒーロー同士の夢の対談になるな。sessionしようぜ!!〈備考〉片腕が体の下敷きになって痺れている時の夢は決まって悪夢です。
 僕の精神を救ってくれる人は犯罪者で、その人のせいで辛い思いをした人がちゃんといて、だからどう思えばいいのかわからないけど、俺はその人からpositiveな影響を受けた人でありたい。
 祈りしかない街の祈るしかない青少年の為に、その美少女がいるわけじゃない。勘違いするな、勘違いしろ。勘違いして勘違いして、繰り返して繰り返して、なんか俗とは違う形の怪獣になって、嬉し涙を流しながら光の巨人にビームで倒されよ。倒されようよ、ねえ。
 間違って間違って、それでいて青臭い我々は、まだ制服を着ることも、脱ぐことも許されるのか。実験しよう、決別しよう。紛れもない自分なんてマッチの微々たる火で燃やし尽くせる。やればやれるさ何事も。〈備考〉火気厳禁。
 人間として雑魚な俺は早く眠れよ。明日に備えよ。もう充分に1日をもて遊んだだろう。わかっているのか命を。(相手を睨みつけながら)俺は何もわかっちゃいない。小津安二郎とキリストを重ねんな。親の仇じゃねぇんだ。畜生め。汗がとまらねぇ夢とかみてぇな。お前にも見せてやりてぇな。生きてたらよ。夢みたいよ、すごく。みせてよ。寝汗ヤバくなるようなインパクトあるやつを。頼むぜ、べいべ。
 俺ができないことを君が受け持ってくれ。僕の名前を擦って落として、君を代入する。ここまでの段取りは急ピッチで行わなければならない。なぜなら現象はこの場所で独立的に存在しているわけではないのだから。リズミカルに行うことはリズミカルに行う必要がある。そうしなければ、坂の上で告白するはずの彼が怖気付き、二つの制服姿に差し込むvivitな思い出が全て幻となるだろう。それの何が問題なのだと、ヤジを飛ばす奴らよ。まあ、聞きたまえ。問題なのは高校生の個人的な思い出ではなく、その一つひとつが引き起こす諸々の事象である。全て説明している暇なんてない。いつだって我々に時間などない。リズミカルに頼むよ。まったく、だからベーシストを用意しておくべきだったんだ。まあ文句を言っても仕方がない。今ある条件下で最大限の成果を出すことが、俺に求められている。泣きそうな顔をしていたらクラブミュージックをかけてくれ。頭の悪そうな笑い方をしていたらコードのシンプルなギターロックをかけてくれ。俺は優しい人にはなれなかったから、一つのことに固執していてはダメなんだ。
 必要なものは必要だと言う者に問う、必要なものは必要か?必要なものは何故必要かを問うてるのではない。必要なものは必要だと言う者に、必要なものは必要かと問うているのだ。by参宮橋駅構内の明かりが見えるpm8時41分。
 七人の侍が弟子を取る際、一人ひとりがそれぞれに弟子を取るのではなく、七人で一人の弟子を取りましょう。そうして交代で諸々を教えて、空いている時間にシフトを入れたらいい。
 息子と話しているうちにアニメ声になったのか、元々そういう声だったのかわからない母親がパスタを巻く頃、黒ずくめの女性は忘れ物を取りに店内へ戻った。あなたがドキュメントに求めるものは無加工性ですか、作家性ですか?
 舞妓になってしまった夜は雨が気になる。迷子になってしまった夜は傘が売れる。あの人が手紙に残した、スリーコードの音楽が頭を流れる。怒れないくらいに楽しい昨日は終わりよ。今日がまた来るの。しつこい風は微々たる反動。
 速度に名前を奪われそうな気がした。これを日本語ではなんと言うのだろうか。わからないことにしか興味がないつもりでいた。しかしそれは、答えがあるはずだが自分は知らない。そういうものにしか興味がないという意味だった。今は少し違う。答えのないものにしか興味がない。なんなら、問いもない方がなお良い。よく質問をする女が嫌いなのではない。自分の問いに対して納得のいく答えを得られないことに、憤慨している女が嫌いなのだ。深刻な問いには曲名で答える。これが良好なコミュニケーションである。
 時給が発生したことにより世間公認の路上観察者になった。発生するものだな、時給。
 誤魔化しようのない、はっきりとした輪郭を持って絶望が現れる。さくらんぼの宣材写真のような乾いた可愛さで、同情の余地を持たない。砂漠を抜けて、恋人に笑顔を見せる。分離主義者の大仕事。
 早朝でもなんでもないけど、朝焼けの赤富士が見たい。あと何か飲みたい。
 一喜一憂しては行けない。というか、何も感じてはいけない。それは人のすることだから。人になんかなってはいけない。
 嫌いじゃないが、今はうるさい。俺の言葉と被ってる。頭くらいは一人にしてよ、頭くらいはさ。
 豊作の年は綺麗な人の涙が見たい。
 ヘイ!スパゲッティ!元気かい。会いたかったよ。話したいことがいっぱいあるんだ。ああ、君は地下鉄で行くのか。それじゃあ!!
 極端な可愛げは、怖さを内包しているらしい。緊張感は自ら演出するもので、対峙するのも、観客も、全て自分である必要がある。
 諸原子たち、寂しさを教えてくれてありがとう。
 ファンタジーの側溝にしか住めないもの。現実ではなくあくまでファンタジーの側溝にしか住めないもの。可哀想で自由なもの。堂々と青々しいもの。幼少期は大人っぽく見えたもの。記憶と夢のちょうど境目。香辛料の匂い。重い腰を上げる瞬間。肉体労働によってしかもたらされない開放感。肉感。凡人の凡人に向けた洗脳。疲労。カッコつけ、失敗。
 目線あり。車両の窓の反射越しに、知らない奴と目が合う。その微々たる緊張感が逃げ場を求めたことで、南国の青い鳥が一羽死んだ。
 戒厳令のかの字が見えた。その程度で慄いている奴、あんな奴が教室で威張っていたのか。くだらない、ブラボー。俺は教室の後ろでいかにもつまらなそうな本を物色していた。そのついでに、くだらないヤンチャどものくだらない問いかけに、それを上回るくだらない答えを発していた。座禅を組んで青春を終えておけばよかったな。いや、座禅を組んで人生を終えておけばよかったな。禅宗を作ったのはきっと僕です。そういうと意地の悪い小僧たちがこぞってきて、禅宗について説いてみよと言う。しかし、それは不可能に近い。僕は禅宗を作っただけであって、禅宗を説いたことがないもん。素食へのこだわりがある人と友達になってみようかな。僕はじっくりと茶碗を選んで、新鮮な卵を使って卵かけご飯を作って食べよう。溶いた卵の表面に自分のプライドがピリピリと映る。
 寂しさが足りないと振った女との思い出を美化しようと、シングルモルトに溶かした一匹の角砂糖。馬鹿は馬鹿らしく恥ずかしくも寂しい1日を積み続けていくのです。甘えは往々にして便利不便利のさじ加減。ずるい女の話をしながら誤魔化した自分の話。真夜中に正しい判断なんてできるはずがない。だから重要な話を夜中にしたのだ。実体験が実を帯びていなかったから居心地悪く、日々にさよなら。僕なんか一年中秋の変態。3日前の酒が抜けないのはなぜだ。もう一生このままならば、中々にダルいものを背負ってしまったな。いやー、中々。
 我々は寂しさを喰って飲んで、表現しているのです。何度でも、毎度毎度素人として。嘘いっぱいつくくせに気持ちの小細工ができない。だから何度でも表現しよう、私は寂しいと。リフレインする馬鹿な人間であろう。自分をもっとビビビとさせたい。繰り返しは生々しく、すごく生々しく存在する。血の匂いがする、だらしなく情けない。そりゃもうすごく自分が嫌になる。人に肯定されることだけを薬としているのか。そんなはずはない。しかし揺らぎまくった軟体動物のようなハートが嫌に惨めだ。私よ、変化に慣れてくれ。面白いけどセンシティブな出来事が起こると知っている時、しおらしすぎずニヤニヤもせずちょうど良くいるためにはどうすればいいのだろうか。生きて、何かアクションを起こした時は、それに対する跳ね返りの波を覚悟し、潔く浴びなければならない時もあるのでしょう。友人の言葉を借りれば、「人間辞めてぇ」といった感じでしょうか。人間辞めてぇ時ほどやめない方が、後々の芸の肥やしになるかもね。ははは。
 悔しすぎるなぁ、いろんなことが。時代の空気とは?VOMIT is LIFEですか。優しくて丁寧な大人とか、変動し続ける自分とか、負けないはずの若松孝二に勝てないこととか。雨降ってることとか。一人とか一人とか。怒る体力の有無とか。なるようになるとか。憂鬱とか陰気とか、いつかは終わるとかそういうやつ。過去も未来も関係ない。青臭いだろう?いいだろう?嗚呼、だから何も気にすんな。何も気にすんな。ちゃんとキモいものの隣で、適度に本読んで酒飲んで。いや、違うな。キモくあるべきは俺だ。色々忘れてた。すぐ忘れます。大事なこといちいち思い出すのに一体何文字かかってんだか。使えないにも程がある。ほんとに、雨の日にはどうすればいい。文字は煙草。もじは煙草。何が悪い?美化か?嘘か?怠けか?黙れ。責任感なんてないんだよ。半端者すぎる。何の覚悟を決めればいいんだ。青いだろう。うるせえ。みんなどうやって生きてんだろうな。知ったところで真似できないけど。自分の首絞めないと自分がどうしたいのかわからないんだよな。本気出せというわけね。はいよ。
 繊細なやつは苦しいに決まってるよな。気分下がってるときに陰気な映画見てさらにキツくなるとか、馬鹿すぎる。どういうつもりなんだろう。
 馬鹿な女と愚かな男を見つめる俺の目が反射するものはいつも己の傲慢さ。言葉で遊んだりあそばれたり、あんまりにも色々重くて一言も受け付けなかったり。「日が昇って沈むまでの間に何人引用したの?」普遍を象徴する不気味な少女は問いかける。俺は誰かとおんなじ虚目で、風が吹いたことを伝えた。どこに何があってここには何がないのかを、俺はいつも考えてしまうけど、ふざけた面で君誤魔化してついでに自分も誤魔化せば、どうにでもなるんだよ。
 僕より何年も長く生きてる奴が正しさを知らなくて、当たり前に僕もそんなもの少しもわからなくて、幅を利かせている寂しさの接し方だけ教えて欲しい。膨らんだ言葉ほど無い気持ちと、ドラマチックが好きな君の間。挟まれたときに思ったことが僕の初めてのオリジナルかもね。青臭いだろう、僕もそう思う。嫌悪するべきは誰のことばたち?一人で歩ける距離なんてものに興味はなかったの。
 "思わぬ言葉"なんて。酔い乱れてただけでしょう?
 接続された過去の記憶、本物のふりをまだ続けている。個体から液体に瞬時に変わっていった信念を思う。本当のことなど一つとしてありはしなかった、と付ける結論。寂しい刹那の暮らしたち。寂しい刹那がまた待っていた。逃げ場がなかったらどうするの?気持ちが一途ならどうするの?見えない風景に目を凝らし、今を思う。今を思う。時が変われば、電車乗車中の足元まどろみも易くなるだろうと思う。
 君が僕の早春を作ったのなら、次の初詣にはちゃんと二人で行きたいですね。2本の弦だけが残ったジャズマスターで通り雨の暇を潰そう。一人で過ごす1日のとても猫的な一瞬を君に笑って欲しくはない。希望的観測だらけでいつも満腹な状態。予測できないし、すぐに終わるから、僕は風を愛しく思う。
 失ってはならないものは、異物感。狼狽える寸前の母親が見たのは、呑気に水槽を眺める息子。直立した兎が4匹。その中の左から3番目がフェイク。全部本当なわけはない。全て本当なわけがない。
 ※ノールール
 宇宙飛行士になりたいちゃんと、面白い本を探している小澤桃子の心の距離は、それほど遠くない。小澤桃子の元同僚である僕が事細かに証言しよう。点滅する赤い光をつい目で追ってしまう小澤桃子は、前方不注意に陥りがちだった。それにより通行人や公共物に対して、定期的に衝突事故を起こしていた。よくぶつかり服が汚れるため、白い服は初めから着ないのだと、彼女は言っていた。彼女が僕に対して何か助言をしたことはないが、彼女がこぼすひとりごとから学ぶことは多くあった。そして彼女と接している中で得た最大の教訓は、人生において一番大事なものは器の大きさだと言うことだ。彼女の佇まいは、自他の引き起こす多種多様な現象に対し、器の大きさを表明することさえできれば、それ以外は何もいらないのではないかと僕に思わせた。
  ※衝撃スクープ!?人類終了の見込みが立つ!!
 人類はわずかに音量が足りなかったのだと、吉原希々はかつて言っていた。しかしながら吉原希々の声は誰よりも小さい。虚ろな目をして発する彼女の一言一言は長い。声が小さいため断片的にしか聞こえない。それがポエティックで面白い。彼女は部屋の片付けが苦手なため、片付けなくてもいいように断捨離した。しかしながら彼女にはミニマリストとしての素質が微塵もなかった。手元にたまたまあったインクがほぼないボールペンも今その瞬間は絶対的に必要なものだし、納豆も期限が切れた直後にほぼ確実に食べる。刹那的必要条件が連鎖することによって吉原希々という現象は成立していた。"七月某日、山下食堂にて月面着陸。"これが、彼女が僕にくれた最後のメッセージだった。その夏は、愉快か不愉快かで言えば愉快だった。
 歴史というものがいかに不確定で不安定なものかということは現代人も既に察していることだろう。そして社会である程度共有されている歴史は、未来を生きる我らの仲間たちが常に改変を続けることによってトラブルを回避できているのだ。そしてそれに伴い、現代を生きる我々の記憶も改変されている。君はなにかいいアイデアが浮かんだと思った次の瞬間、今自分が何を考えていたのか忘れてしまうことはないか。それは、その時自分が思いついたアイデアが未来に多大なる影響を与えかねない為、記憶を消去されたのだ。
 右心室と左心房の絶え間ない会話が終わると、別に誰かがすごく辛い気持ちになったりはしないけどちょっと寂しい。コンビニで即興的に買ったボールペンのインクがなくなる瞬間みたいなものだ。地球上の割り切れない感情を全て書き起こしてラジオに送ると、ブース内は異常なうるささとなり、パーソナリティは犯人不明な状態で刺殺される。それでも高校生のリスナーは結構たくさんいて、どんな大人になるのか非常に楽しみである。
 タカシは思った「他人の話を誰よりも楽しんで聞こう」と。
 破裂的な日常記録を作ろうと専門に通う小心者、傷だらけの小学3年生が放った一言で即全界爆破。適度に頭が回った日常、適度に頭が回った日常。鬱か躁のせめぎ合い、相反する感覚は既に鋭敏。客観を食らっている最中の小さな公共音。余暇のノスタルジー漂う、空気と呼気と中空の記憶。最先端はもうただの虚構。嘘の可愛げだけを争う瞳孔。
 タカシは思った「衝動人間として生きれば、現状を打破できるアイデアが思いつくのではないか」と。そしてそれは、刹那的に今を生きよと我々に言葉を残した先人の思想に通ずるのではないかと。
 脳内の疲労とブチブチ音を立てながらflowするニューヨークの森林が少年の冒険心をキンッキンに冷やしてしまった。どこもかしこも悪意がねぇこの地獄に何故だか頭が上げられない幻界。
 ごめんね生きててって言ってる子いた。太宰治の感染力は未だ健在である。
 エレキきてる?って言ったやつから文明開花。頭の先の方から花の芽が開いた。
 生きていくために必要な資料のザッピングで一生が終わる可能性がある。それが哲学者という職業なのかどうか、僕は知らない。自分探し意味なし論者増加を受け、そろそろ逆張りを始めてもいいような気がしてきた。さあ、自分探しプロジェクトの始まりだ。しかし前時代の自分探しとは違う部分もある。それは、脳ではなく手を動かすという点だ。そして脳も体らしく使う。以上、宇宙人さん、ついでにここも破壊してね。
 久しぶりに顔見知りの宇宙人とまた会いたくなったんだ。俺があの時の記憶を未だにもっていると知ったら、あの子たちはきっと俺の記憶を消すだろう。だから次会う時は、初めて会ったふりをするんだ。そうだ、そうしよう。俺は楽器屋のウッドベースに語りかけている。あの時の宇宙人に少し似ているからだ。あの少女たちに。ざわめきの音を感じる。今日いち良い気持ちだ。
 余物で作られたおめでたい人類について明言しておくことがあるとするならば、幸せ・不幸せなんて言葉が生まれるまでは面白かった。
 ずるいだろう、真似事ばっかだものな。じゃあなんで君はあいつがまだ好きなんだ?
 理想の夜を探しているんだろう。でも君が1番尊敬できる人は、人の良いところをいいと言えてしまう人なんだろう?君は可愛げが内側にこもっているタイプだね。久しぶりに聴いた曲はやっぱり良かった。文明開花ちゃんの言葉を借りれば、幸せだね。みんな私の魔法にかかってね。グンナイ、ベイベ。by平成。
 人間は厳密に区分するとキノコなのだ。そして男はその中の35.78%がアラン•ロブ=グリエである。知らなかったろう?そして残りの男はコウモリ。女も大体コウモリ。身体と脳みそがバラバラすぎて脳みそベースなもの作って整合取れなくなってる可愛い為政者ちゃんたちよ、舞え。舞ってついでになんか喰っちゃえ。ついでに俺も呼べ。いい感じの肉とか紹介してみよ。俺はどこで遊ぼうかな。どこで遊んでたらいいのかい。言ってくれたら全然移動するし、フッ軽だもん。言わずもがな。
 時間の境目がふわっとしてからが僕の本粋なんですけどね。まあ、生意気言ってすみません。えへへ。
 よう、少年。お前のケツの青さに免じて俺は、ここまで恥ずかしげもなく生きて来れたことを今確信しているのさ。深い意味などないが思惑はある。卑しい世界でトンボを取れ、少年。川で泳いでる俺も一歩や二歩間違えてたら海の猛者になってたろう。たった人ひとり分の人生の誤差なんてもう忘れて踊るがいいさ。全てを忘れて踊りまくれ。全てを忘れて踊りまくれ。寂しい世界の花魁風景、見えるもんも見えないもんも第8感で感じてしまうんだ。嘘っ子さっさと眠ってた。嘘っ子さっさと眠ってた。
 目の前に現実、というか生活があるのにも関わらず、文字に変換してコミュニケーションを取ろうとすることに意味なんてない。それでもやってしまう、「やめられないのね」と言った気概で生き続けてしまっている。自分が思っていることや、思ってもいないことを指で打って文字に起こす。そのスピードをマッハ2にする為には、脳内言語がマッハ2以上のスピードで流動している必要がある。後は運動部だろうが文化部だろうが、ある程度の体力が必要になる。犬みたいな人間と人間みたいな犬がわかりあうよりも、人間みたいな人間と人間みたいな人間がわかりあうことの方がずっと難しい。常人離れした体力の持ち主と、喰いかけのマカロンを持っている人がいる職場は、きっといい職場です。
 俺はいつも街鳴りを期待して散歩しているんだ。
 意味のわからない言葉でしか表現したくない話が沢山あって。それは俺と宇宙の相関性の話とか。大人な宇宙が結構年下の宇宙を喰った話とか。星の王女様の記事になるかならないか微妙なスキャンダルとかそういうので。だから何が言いたいかっていうと、仲良くできなそうな奴がわけわからないことを言ってる時に、一回くらいサラッと話聞いてやってもいいかもなってことよ。そんな真剣に聞かなくていいからさ。
 昔誰かが言ったことを加筆修正することによって生計を立てています。僕の周りには結構沢山の同業者がいます。だから僕たちはお互いのテリトリーを尊重しながら上手いことやっています。このジャンルはあの人の職域だからやめておこうとか、これは俺の仕事だなとか、そういう調子です。正直言って最近は同業者が多すぎて肩身が狭い感じがあります。だから僕から過去を生きる先人たちにお願いがあります。僕たちの仕事が無くならないように、色々なことを喋っておいてください。
 熊の子一匹や二匹でも見ていたなら、すぐさま止めに入るべき諍いの中で生まれた子供は、親ガチャ的な言い方をすればどう考えてもハズレであり、何なら生まれた時代も場所も、拍手したくなるくらいにハズレている。時代に花を添えるつもりで権力者たちが起こした戦争は、確かに歴史の教科書ではデカデカと扱われるようになったが、言うまでもなく起こすべきではなかった。自分の間違いを認めることと同じくらいに難しいことが何なのか、僕はわかっていなかった。ただ一人でどこへでも行けてしまうあの黒猫が羨ましくて、その丸々とした目玉を物真似していただけだった。青春をもう一度感じたくて権力者たちが起こした戦争は、確かに青くさい(?)
怒号が戦地で飛び交ったが、言うまでもなく起こすべきではなかった。ただ春の世の夢の中で憧れの人と長々お喋りをしていたかった。そのくらいの楽しみが自分には丁度いいと、ずっと前から知っていたはずなのになぁ。理解していることならできるはずだと、変に過信していたのかもしれない。そんなことばっかりの人生である。犯してしまった失敗の一つひとつでさえ自己模倣でしかなかった。悲観的に見ることならいくらでもできるが、この人生は充分に滑稽話のネタになる。
 誰かの小さな恋心が漸進的に横滑りしている。俺はそれを見て「うわぁ、穏やかー」と思っている。酷のあるカレーが集まる下町の情緒。恐ろしいくらいに夕陽がでかい。キレイも綺麗もお互いに残酷であると言うことをわかっているようで実はあまりわかっていない。知らない女の強かさに同情するくらい暇だったあの日の、銃刀法バチバチアウトの果物ナイフ物語。
 シル ヴ プレってなんだかわからずに言っていた少年もすぐさまジジイに様変わり。生まれ変わったらシオカラトンボかプレスリーになりたいらしい。こだまでしょうか、いいえ、だれでも。一人の人生をサンプリングして反復する。一人の人生をサンプリングして反復する。一方その頃京都では、初夏の空気を縁側で感じながら、瀬戸一夫が猫にテクノを聴かせていた。この夏一番に風流な縁側だった。猫は口数が少なくていい。
 忘れっぽい性格で納得されないくらいに失態を積んで生きてる。だけど語感が悪いあの子の魔法なんかには操られない。覗いてみて。不確かな未来の中でも君は学校に行った。プラマイとかわからない。感慨とか深くない。曖昧だよ。何色も自分のことじゃないような気がしている。脳内で膨らんだら、飴玉が転がる景色。哀愁を感じて動けなくなってしまう。悲しいだけではない、断じてそれは違う。眩しいだけのあなたと同じ言葉で話すべきじゃなかった。本当のことなど二の次で歩いていた。いつも遠回りだった。日の目を見る情感なんて今も昔もいらないのに。あんまり詳しい解説は体に毒だからやめなよ。
 ABCの戦闘員なぜか艶かしい態度を取っているの。脳の隙間が埋まった直感で飲むビールは美味い。大人ぶった、いつだっていいスウィングで喧嘩しようよ。子供のままなのにダンスは真剣なチークで面白いね。遊泳の感覚で明日をみて。童話に出てくるファンタジックピープルみたいに肩揺らし微笑んで。ほんとも嘘も関係がないから甘い香りがすれば踊ってしまう。いつからなのか、わからないが。声がすれば(耳がピクリ)。
 君が欲しいものは情感かい?(いいえ、諦観よ。)みんななんの話をしているのかよくわからないんだ。(わかりたいの?)それもわからないんだ。(何が知りたいの?)一番わからないのは君のことだ。(私のことが知りたいの。)さぁね、僕は僕のことさえわからないんだ。(私はあなたが私のことが知りたいのか、少し興味があるわ。)そう言われると、僕は僕の意思に関わらず心を閉ざすよ。そういうシステムだからね。(そう、それでいいわ。)そうかい、やっぱり君とは気が合うみたいだ。(でもね、私はやっぱり人間の単位で物事を考えてしまうの。)僕もそういう時はあるよ。でも今は平気さ。(そうでしょうね、羨ましいわ。)君もきっと平気になるよ。(そうね、ありがとう。わたしはね、やっぱり一人で飲むのが好きだわ。)
 おい、写真家。お前面白い言葉使うじゃねーか。死ぬんじゃないよ。言いたくもないことを馬鹿みたいに沢山、大量に言いたい衝動を抑え切れる気がしない。俺みたいに生きろとは言わないが、俺と同じくらいに細かいことから目を背けろ。つまらない奴らがすぐそばにいるので、そいつらをアナグラに詰め込みたい。溜め込んで溜め込んで、原子が分裂してまた結合して、嗚呼ほんとに気分が悪い。
 真実と嘘の境界がさほど明確ではなくなった惑星の、小さな自販機にまつわる話。遊泳していた小人たちが複数の間違いを犯し、ベノンの住人は共通の言語を失った。まあ、割と困った。それは困った。それでもそのうちにみんな諦めがついた。
 想いは、並々ならない。幾多の勘違いが続いておじゃんになる寸前。目を回して水槽社会の気分を味わってしまった。夜が更けて、光源がなくなった。ニヤケがおさまらない。ゆめゆめ本当のことをダラダラ喋り出したダダイズムは夜明け。普遍のように青白い午前中。生意気さんと愛の讃歌を、クソ真面目に捧げてください。yokoshimaな気持ちは捉え方次第で縦縞にだってなれてしまうこともわかっていた。アホくさくて青臭くて、ついでに二番煎じです。やりがいがありますこのせかい。自分にだって以外にだって焦点は合わせてはいけない。魚ボッチ。サカナボッチだろう?君も。
 周りが見えてないことは刹那的に私を幸せにするかも。ファミレスでむき出しな姿晒すあいつの隣の席にライオンの重鎮。ライオンの重鎮。早々に見損なってくれたら、辺境のカレー屋での一幕はないものになったのに。上手くいかないったらありゃしない。それでいいよ。アイコニックなガソスタ、りんごマークをほんのりガブリ。言いたいことと同じくらい、言いたくないことが沢山。擦られた夢オチをまた始めてしまう理由もわかるな。
 作為的になんて死ねるわけがない。革靴と芝犬の微々たる血縁関係。強く行きたいなら、俺はもっと大きな声をださなきゃならなかった。長く行きたいなら、同じことを何度も言わなければならなかった。どう生きればいいのかわからないから、俺は何も言わなかった。でも今何度でも言う、諸行は無常。俺の言葉でもなんでもない。俺の人生でもなんでもない。幸せですね。
 雨が映った。リリック吉田の演出か?新品の魚眼にはもはやワイパーなんてついていない。客層の予測をミスった占い師のお話。情景は変わっていく。類稀なる少年たちの成長観察。口からガムが出るほど殴り合って、うやむやっとした心を完全爆破した。この世界では永久機関のようにトンボ取り。釣り好きなお父さんの影響下。夕陽がやけに大きく見える街でついた嘘、言わずもがな少女は子供じゃなかった。
 何にもおかしいことは起こっていないのにさっきからずっと違和感がある。サーカスのちょっとニッチな演目でADが何やら粗相を働いた模様。お菓子喰わない、僕お菓子喰わない。少年はちょっと強がって、あの子に向けてカッコつけて。嫌がってでも群がって、魔法使って暗くなった。夜なのにまだ追い討ちのように雨が降っている。目の奥にはまだ食べ残しみたいな戯言が残っている。もう誰も読まなくなった漫画のネタバレを、大事そうに抱えて離さないようにしている。
 狂った顔して踊り散らせば、わかることもあるだろうし、わからなくなることもあるだろう。死ぬな太郎。どこにいるのかわからなくても、そこは闇学校の長い廊下だ。
 さっさと星に行きたいgirlは途中が嫌い。はやーく星に行きたい気持ちで行ったり来たり。なんか可哀想になってきたな。大人が本当のことを隠し通そうとするから。girlのモヤつきを横目に、大人はずっとフィルムをのぞいている。誰にもバレずステルス的に最底辺を流れる機会をうかがっているのだ。なぜかって?理由は簡単。もう面倒なことは何一つやりたくないからだ。いやー、正直でよろしい。
 部屋の中にいないと時間が進まない男と、部屋の中では時間が進まない男。仲が良いのはいいことだ。公衆電話のボックス内に入ってみたgirl.全盛期の面影はありませんでした。見分けのつかない様な、小さなリス同士の影踏み。営みは日の当たる方向。真っ直ぐに歩く方法ひとつも覚えずに、体ばかりがデカくなっていく。諦めのつかない俺に追い討ち、KANCHIGAIを誘うgirl.両目が潰れるくらいに眩しい太陽とやらに免じて、今日の全てを許して欲しい。
恩恵にあやかりたい、太陽の恩恵にあやかりたい。最近わかったことはいくつかある。出家こそ人なりの猫なのだということ。意味がわかるかい?意味の話はやめようか。心臓の強さが小さくなるからな。雨がやまない風景を他人事だなんて思いたくない。
 月光色になってしまった。夜空は一度も眺めてなかった。狐たちを大量発注、もう人間のなせる業じゃない。歌が〜聴こえる〜♪歌が聴こえる〜♪歌が〜聴こえる〜♪狐たちの歌だ〜♪あたかも俺がおかしいみたいな態度で君が迫ってくる。
 生活の無意味性について言及した夜間学校教授は、ボレロを小さく口ずさんだのち、息を引き取った。冷めた声で会話は続く。ここでは主語が誰とか、そんなことを気にする者はいない。ただ、ここは宇宙船かな、と少女は思った。丸みを帯びていて少し歪んだ窓の外を、定期的にタキシードの無表情な男が通るのが見える。気味が悪い。俺は幻想を抱きながら商店街をフラフラと歩いた。誰か幼子の啜り泣く声が聞こえた気がした。振り返る余裕もない。ひとでなしで悪かった。出会ってきた人々に申し訳ない。
 夢と夢の間に譜面を置いた。まあ、誰も読んではくれなかったが。泣くほどでもない悲しい記憶が連なり、歩けはしなさそう。怒り狂って踊り出すダンス、民族はここで混ぜこぜになる。怒り狂って踊り出すダンス、民族はここで混ぜこぜになる。頭中心に動かすより、信じられる感覚指先。手を繋ぎ天使になり剣士を見守るくらいの寛容さでいたい。曖昧をラッピングしてすぐさまどこかへ届けたい。命は危うい形を続けて今一人二人そぐわぬ感じ。そわそわしてしまう、気づけば一人になる。心の置き場ばっかり気にしているから段々不安になる。邪念をなぶり殺す様な心づもりでは余計に意識しちゃう。
 陽の落ちる方向に咲く虚言は、雨の音の平行なリズムに揺れる。大好きと嫌いがあんまり違わない。ここにないものばかりに抱く期待。
 向こう岸に感じた不安は、水面の反射を通してこちらにも伝わってきた。あなたのちょっとした仕草もなにも、文学的で、くだらない。それでよかった。恥ずかしい文体ほど気持ちよく、夜を言い訳にもできる。便利だ。
 完結は自分の自由意志によってなされるものなのか、私にはまだわかりません。ただ、私の無責任さによって何かが終わってしまうことはあるでしょう。視野を狭くすればそれは自分の意思、広くすれば偶然です。
 
 


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