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欅坂〜櫻坂
帰るべき場所は前身グループではない。
そんなことは判っている。
しかし、誰もがかつての輝かしい時代を脳裏に浮かべ、初期衝動の加速が機能不全を来したことなどすっかり忘れながら、かつてのセンチメンタルを反芻する。
制服は、スカートは、いつになっても青春の共通言語として、時代を、社会をいとも簡単に横断してしまう。
その無責任な記号が我々を永遠に刹那へと閉じ込めてしまうのと同時に、いつまでも我々を成長させない。
だが肉体は老化してゆく。
指スワイプで簡単に取捨選択を迫られ、無理矢理にでも時間軸が次へ次へと、前へ前へと進んでいくTikTokや恋愛マッチングアプリなんかとは対照的に、「推し活」とは特定の対象に対して固執し、時間軸を無視した上でその場にどっしりと身を置くことがむしろ自分の存在価値となる。
鑑賞者は、いつまでもその場を動こうとしないが、時代はそれを無視して過ぎ去っていく。
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