不妊治療を10年経験して〜不妊に優しい世の中を願う〜

このブログを書き始めた理由の一つに子供がうまれたことがあります。

もう生まれてから3歳になる男の子がいます。

実は私は妻と結婚してもう13年目になるのですが、子供に10年間恵まれずけっこうつらい日々を妻と2人で過ごしてきました。今では様々な治療の甲斐があり幸せな生活を送れているのですが、治療中の10年間は特に妻にとって終わりの見えない暗いトンネルを歩き続ける人生のなかでも苦しい時間であったと思います。


その10年間は子供がいる家庭がうらやましく、どうして私たちのところには来てくれないのか、という悩みから仲良く幸せそうにしている家庭や子供を見るのがつらく、子供が欲しいはずなのに嫌いになったりした時期もありました。その頃はほんとうに器の小さな人間だったと思います。


前政権の菅義偉元総理大臣が不妊治療に保険適用をしていただいたことは、不妊治療をしている若い世代の家庭には大きな大きなプレゼントであったと思います。

病気の治療と違い、完治というような明確なゴールにたどり着けるかもわからない不妊治療は、お金も時間もかかりますし、経験者にしかなかなか理解してもらえない周囲の理解が難しい相当なストレスのかかる治療です。夫としてもなかなか助けることができずに的確な声掛けもできない、思い通りにいかない修行のような日々でした。


私たちはなんとか子供に出会えるというゴールにたどりつくことができたのですが、世の中にはそこまでたどり着けなかった夫婦も大勢いると思います。

不妊ということにもっともっと理解のある世の中になってほしいなあとつくづく願っております。(そう、子供の虐待とかもっとも許せない人間になりました)

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