エッセイ ワンセブン

エッセイ ワンセブン

他のアカウントで発表した昔の作品で何時か日付を記載
して無いが、日記・エッセイで参照リンクしているので発表
します!恐らく「モーニング娘。14」を記載して居るので
2014年以降と思える!

 僕は、恐ろしくチィープで残念過ぎる
実写特撮巨大ロボット物のドラマが気に成っていた。
視聴率が全く振るわず早々に打ち切りに成ったと記憶してい
る。少なくとも見ていた岡山の放送局は早く最終回が来たと
思う。
17と書いてワンセブンと読ませてタイトルにしていた。
モーニング娘。の改名したモーニング娘。14ワンフォーと
同じ様な読み方だ。
人類が開発に成功した巨大コンピュータブレインが知能を持
ち作った人類に反乱し、巨大ロボットを作成し操り街を襲う
と言う内容だ。
律儀に1号から順に一機づつ攻撃してくるのだ。
17は、ロボット17号だが、ブレインがワンセブンと呼ん
でいる特別なロボットだ。
彼は、ブレインと同じ人工知能を搭載している。
ブレインが動き回れる自身として作成したとドラマ中の謎解
きストーリーで明らかにされる。
17はブレインに反抗し人類の為にブレインが送り込む巨大
ロボットと戦うのだ。
ドラマでは兎も角、メカの造形が恐ろしくチープだ。
段ボール箱を適当に組み合わせて作ってももっとマシな物が
出来ると思う。
特に非道いのは、ブレインの造形だ。
黒い箱にカラフルだが少しダークな色合いで大きなカビの
胞子を思わせるボンボン飾りを細い針金で突き刺し、それが
蠢くと言う内容だ。
キャストは落ち目に成り掛かった有名俳優と無名子役だった
かな。彼らは、その後どうなったのだろう。
尤もチープな感じがした回は、
17を修理する為に部品を交換すると言うストーリーだ。
その部品と言う代物がガラス封ヒューズを巨大化した物で
それを飛行中の17から交換すると言うアクション仕立て
だ。
何に引っかかったと言うと17の重要な論理素子と説明して
いるに関わらず見掛けは電力用ヒューズだ。
おまけに名称がなんたらダイオードと言う名称だ。
放映されていた頃マイクロプロセッサが発売され、高性能な
論理素子としたらLSIを示していた時代だ。ダイオードや
トランジスタなどの単機能素子を大規模に集積したものが、
LSIである。
今更ラジオじゃあるまいし、単機能素子のダイオードを交換
して何に成るのだろうと思って居た。
ネットで検索してみたら、巨匠石ノ森正太郎巨大ロボット
もの第一作品『大鉄人17』だった。
件のダイオードは、オートダイオードワンセブンと呼ぶ
ブレインの人工知能を構成する重要部品と設定し、17は、
その素子を搭載したブレインにとって兄弟とみなされた
ロボットであるとの設定だ。
何故ダイオードなのだと考えてみると放映数年前に
江崎玲於奈博士がノーベル賞を受賞したのが、トンネル効果
ダイオードに関してだったからだと思われる。
当時、工業高校生だった自身としては、
その量子理論に絡んだダイオードを組み込んだ量子コン
ピューティングLSIデバイスを交換するなど尤もらしい
設定にして欲しかった。
※ドラマで使用した家庭用電力ヒューズを単に巨大化した物
を2極の金具から取り替えるで無く、セメテUSB端子的に
多くの電気的接触端子本数が有るデバイスにして欲しかった
2極では、余りに酷いのだ※
石ノ森章太郎先生のコンピュータ系のブレインがチープだっ
た見たいで残念。
ここでブレインとは≪敵の人工知能ブレインで無く≫人間の
技術的アドバイザーの事でロクな技術者が居なかったのか、
TV局やおもちゃ屋さん系の人にかき回されたのか残念。
しかしながら、その時は、一般世間に人工知能どころか、
ソフトウェアーの概念も知られる事は無い時代だったのに
拘わらずキーコンセプトとしては良く頑張っていたと思う
残念。

 僕が思うその当時のコンピュータに対する映像人の典型と
して淀川長治氏が映画解説でハリウッド映画を蕩々と解説し
ていた。
コンピュータについては良く判らないのですがと前置きをし
アメリカ政府が高性能な巨大コンピュータを作ったのです
ね。ライバルのソ連も作ったそうですが小さなそれを多数多
数組み合わせて作った代物でアメリカのコンピュータの方が
高性能らしいと解説していた。
淀長さんが活躍していた時代は米ソ冷戦時代であるが、
コンピュータに少し詳しい方なら、お解りだと思いますが、
現在のスーパーコンピュータは淀長さんが解説したソ連方式
である。
処理を分散させ同時並列に動作させる事で高速化を追求して
いるのだ。
ハリウッド映画は、アメリカの大艦巨砲一局主義が正しく
共産主義的な共同作業を劣った方式だとコンピュータアーキ
テクチャの世界に思想信条送り込み歪めた。
実際、現代に繋がるストアドプログラム方式の発明者
フォンノイマン博士は自身の名前で呼ばれるノイマン型コン
ピュータの弱点を熟知していて、それを解決する為に複数の
演算器を同時並列に動作させる方式を幾つか考案していた。
他人は非ノイマン型コンピュータと呼ぶそれの開発を不思議
な目で見ていた。

今みたいにサイバースペースが何タラとかネット依存症が、
どう成ったとか等のシーンがある映像作品が氾濫しているが
17が放映された頃は全くその萌芽すら確認出来ない時代に
頑張って作られた作品だった。
早すぎたのか、そうじゃない。
マジンガーZに代表される人が巨大兵器ロボットを操縦する
アニメ全盛だった。
17と言う名前も懐かしの名作鉄人28号を一桁目も二桁目
も一引いて17としたと思っている。スタンリーキューブ
リックの余りにも著名な2001年宇宙の旅に出て来た
コンピュータHALは、当時世界最強のコンピュータメー
カーIBMをアルファベット一文字づつ前にずらしてIの
一つ前はH・Bの一つ前はA・Mの一つ前はLである。
でも17を放映したテレビ局も制作側も全く意気地が無く
視聴率の低迷を突きつけられ途中打ち切りしてしまった。
残念。
でもそれが日本のテレビ番組のクオリティーの高さを維持
する方法だ。メカニックデザインがチープなだけでは無い。
一話毎のドラマストーリーの脚本がチープなのだ。
しかたが無い。
 キーコンセプトも良く考えてみれば、お馴染み、
石ノ森ヒーロロマンス悪の組織が自身の戦闘員として作成し
た最強戦闘員がヒーローとして悪の組織に反乱する物語、
サイボーグ009しかり・仮面ライダーしかりである。
僕は、その頃コンピュータ屋に足を突っ込んでしまっていた
ので単に気になったのだろう。
僕がコンピュータに関わり始めた頃のウルトラマン等の
特撮シリーズでもコンピュータが出て来る。
シリーズによって特徴がある。
空想科学シリーズウルトラQとその直接的な続編ウルトラ
マンでは、紙テープ入出力装置付きの電子計算機だった。
僕達リアルタイムに観ていた少年は、
その紙テープを読んでいるのが格好良く思えた。
高校生の時、学校のミニコンでその夢は果たせた。
ただ、プログラムを修正するのに糊と鋏と孔を開ける道具で
行うのはしんどかった。
ウルトラセブンでは紙カードシステムを使用していた。
マークシート式の紙カードは県の教育センターに
あるコンピュータで経験した。
国家公務員の資格試験もマークシートだった。
共通一次試験は次の年だったので経験しなかった。
自身は三択問題に強かったが浪人出来無い経済的に無理だっ
た。
私立理系大学で穿孔式カードシステムがあった。
それをシステムがTSSに変更するまで使用した。
紙カードシステム略語でPCS≪パンチ・カード・システム
≫は、IBMが得意としていたシステムである。
コンピューターメーカになる以前からコンピュータで無く
PCSで事務処理を行うマシンを販売していたのが、彼らの
商売の初めらしい。
ウルトラセブンでコンピュータ然として表現していた
あれは、コンピュータでは無くPCSのソーティングマシン
では、ないかと今は思っている。
帰って来たウルトラマン以降は、
CRT≪カソード・レイ・チューブ≫のモニタディスプレー
とキーボードの今に通じるスタイルだ。
カソード・レイ・チューブ陰極管とは、一般的にブラウン管
とも呼ばれるアレだ。
薄型平面ディスプレーを採用するのはかなり後のウルトラマ
ンシリーズだ。
可笑しな事と言っては語弊があるが、未来の象徴であるガン
ダムのコクピットに備えられているディスプレーは、CRT
である。
アムロは、ブラウン管を観ながら戦っていたのだ。
ガンダムシリーズもWガンダム当たりからコクピットの
ディスプレーに懲りだした
Wガンダムでは透過型コクピットを採用している。
複数の薄型平面ディスプレーが多面体的にコクピット内を覆
い外の風景を表示するのだ。
ランダムに表示を開始してディスプレーで表示している事を
示している。
SF物とコンピュータの表現は色々ある。
2001年宇宙の旅のHALを操作するキーボードは、何も
刻印が無い、スマホやタブレットでキーボードをタッチセン
サー付きのディスプレーで表示するが、それの不親切な奴で
ある。オシャレかも知れないが不便だ。
比較的初期のSFの方が恐ろしくコンピュータは優れてい
る。特にロボットの頭脳として現れるそれは凄い、アトムの
電子頭脳は悪人と善人を判断する。
ジャイアントロボも鉄人28号も第二次世界大戦中に作られ
た秘密兵器でありながら、
ドラマでは音声認識で動作する見たいに描かれる。
マジンガーZも『アイアンカッター』を叫べば
飛行中のロケットパンチから刃が生え敵を切り刻む。

文末

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