ソフトコア：キャプテン天神
ソフトコア：キャプテン天神
《宇宙海賊戦艦は・・・・》
この作品は、『戦闘開始』の続きです。
全面的にエッチ【セックスを楽しむ】描画が有りますので
残念ながらセックス描写を御嫌いな方にもストーリーが解る
様に性行為描写を省いた作品を用意しました！
物足りないと思われた読者様は、
『キャプテン天神』を読んで下さい！
妊娠２５週目に入り、お腹も目立つ様に成って来た。
裕次は、丸季の身体を丁寧だが手早く洗うと体を拭き、
ベッドまで抱えて運んだ。バスルームで愛撫等は妊婦の負担
に成るから出来無い。
ベッドの端に坐らせると唇を重ねキスしながら、彼女の頭を
枕に付けた。彼女の脚を開くと既に蜜壺は濡れていた。
舐めた。舌に蜜を載せるとクリトリスに塗り舐めた。
皮を剥き極小のピンク真珠を舐めた舐めた、呻き声がした。
「ア、イーイーイ、イャン、ヤーン・・あ、蹴った」
「大丈夫か、今日は止めるよ」
「駄目、ダメー、続けてよ。赤ちゃんもママが、気持ち良
いの判っているわ」
助平な母親だ。でも、父親で有る自分も助平だ。
気持ちの良い事、大好きなのだ。蜜壺は、溢れている。
ここから、本格的にセクシーシーンが始まりますので大幅に
カットします！物足りないと思われた読者様は、
『キャプテン天神』を読んで下さい！
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
彼は奥まで突くと強く押し返される感覚がした。
大きな羊水を抱えた子宮は、男根を拒否しているのか、
子宮の持ち主は、性感を享受しているが、子宮自体は、男根
を拒否しているのではと彼は思った。
思ったが、肉襞が絡み付く締める。気持ち良い。
我が妻は本当に淫乱だ。抜き差しの速度を速めた。
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
「もう限界だな。この体位でも子宮に押し返される。
暫く、様子を見ながら、もっと負担に成ら無い体位を考える
よ」
「嫌、駄目よ。直ぐによ。それに浮気をしたら、判ってい
るわね。非道い目に遭うわよ」
裕次は、心の中で『よっしゃ』と叫んだ。久美とサガッピー
の件はバレて無い、まだ出来る。
「そうだ。セックスロイドは、許して上げるわ。
ただし、呼んだら、私を彼女と貴男で慰めてから、楽しみな
さい」
レーザ推進装置研究所、超小型高効率原子炉推進機構、
二つとも少し前なら怪しげな匂いのする物を研究していると
思われていたが、ザラは物に成ると判断した。
レーザ推進装置とは、強力なレーザ光線で物質を瞬時爆発的
に気化させ、その反動でロケット推進力を得る推進装置で
有る。
物質は、気体でも液体でも良く質量の有る方が効率は良い。
大気圏中では空中の水蒸気をラジエータ等で液体の水とし集
め、それを爆発的に気化させる事で推進力を得、大気圏外で
はタンクに溜めた水を推進剤として使う事で燃料と酸化剤を
大量に必要とする化学反応方式のロケットエンジンに比べて
大幅な軽量化が得られる。
ただし、欠点として強力なレーザ光線を発生させる為の
大電力が必要で有る事が上げられ、地上基地のレーザ光線
発生装置で発生したレーザを跳び続ける飛翔体のエンジン
部分に正確に当て続ければ飛行は可能で有るが、宇宙戦艦の
駆動方式としては、不向きだ。
そこで強力な大電力を得る為に超小型高効率原子炉が検討さ
れた。
危険は無いか一次熱交換・冷却回路は完全密閉式クローズド
で燃料交換不可の加圧水型だ。燃料交換不可能の一回限りの
使い捨て原子炉が最大の特徴だ。
絶対的な安全性を考えたら取る方法だ。
事故が発生すれば、原子炉自体を安全な場所に緊急廃棄する
事が可能だ。
高効率の名称の所以は、出力を少なめに臨界ギリギリの
核燃料で運転するからで有る。
ギリギリ燃料は、使い捨て原子炉の寿命を伸ばす事と安全の
為、過度に加熱させ無い為で有る。
従来の経済効率を重視し安全を置き去りにした原発とは設計
思想が違うのだ。低出力の原子炉から必要な電力を得る為に
熱交換系は、正に効率を高める為にアンモニア冷媒を使用し
たタービン発電機の組み合わせで可能な限り核分裂で発生し
た熱エネルギーを電力に変換するシステムで有る。
核分裂炉に絶対安全を求めるのは無理だが、従来の経済効率
重視の大規模原発より比較的に安全と言える。
建造中の大型潜水艦のディーゼル機関をこれに置き換え、
レーザ推進装置を付加し、膨大な数の潜水艦駆動用蓄電池
スペースの一部を推進剤用のタンクに変えた。
これで潜水艦は、スペースクルーザに変わった。
完成は１２月末だった。
ベテルギウス超新星爆発の起こした大騒動の年が終わり、
新年を迎えた。首相に就任してもＮＫＮ６４アイドルは続け
ている。だが、紅白歌合戦は、セックスロイドディーバ
ＴｙｐｅＳを代役に立てて出場した。完璧影武者コピーだ。
メンバーも気付いて無い。翌新春、首相夫婦は、海上自衛隊
観艦式に臨んだ。
ファースト・ハズバンドで有る道真は、観艦式終了後大型
新鋭潜水艦 うずしお を見学展示航行を行った。
めぐたん は別行動、首相は、忙しいのだ。
展示航行で『うずしお』は、行方不明に成った。
「樫木首相の夫君が、展示航行中の潜水艦 うずしお に
搭乗後、潜水艦共々行方不明に成りました。
尚詳細は判りませんが、不明直後に強烈な光を放って飛んで
いく飛翔体を見たと言った証言が得られています」
アナウンサーがニュースショーで原稿を読んだ。
コメンテーターが言った。
「あの潜水艦は、原子力潜水艦では無いかと言う噂が有り
ますが、どうなのでしょうか」
少し前なら、ディレクターが指示を書いた紙をアナウンサー
に渡していたが、グラビティブーム事件以降マスコミは、
ザラにアクセス出来る権利を得たのだ。
ザラに質問する前にザラが説明した。
「確かに潜水艦に搭載可能な超小型高効率核分裂炉の研究
は進んでいますが、当該の潜水艦に装備されていると言う
記録は有りません。それに飛翔体が、発光を始めたとされる
水域からは、放射能が、検出されていません。
発光が、確認される程の核爆発が有れば、膨大な量の放射性
物質が発生する筈ですが観測されていません。
ファーストハズバンド尾崎道真氏が搭乗した海上自衛隊の
潜水艦 うずしお は、未だ行方不明です」
勿論、ザラは、総てを知っている。道真の二十一世紀版刀狩
り計画に協力しているのだ。
日本時間の翌日、天安門事件の真実・ヨルダン川東岸の悲劇
・チャド大虐殺の真実・アマゾン流域・アンデス山岳少数
民族の悲劇・・・等の当該地域を実質的に制圧している政府
に不都合な真実を暴露する放送が、天空より流れた。
冒頭はこうだ。
「宇宙海賊放送局の開局を宣言します。
宇宙海賊キャプテン天神・・・・」
民主的とは、とてもじゃ無いが言え無い当該政府は、反発し
た。
メジャーな民族には民主的でも他民族には、冷酷な政府も同
じく反発した。ヨルダン川西岸の国は、合衆国政府に日本が
怪しい直接の証拠が無い、合衆国は情報を得ているのでは、
無いかと問い合わせた。
ユーラシア大陸東端の共産党一党支配の国は、海軍艦艇を
尖閣諸島に派遣し、露骨に脅して来た。
火球が輝き、爆音が轟いた。ソニックブーム衝撃波だ。
数個の隕石は領海侵犯した艦隊に損害を与えた。艦船に
ダメージは無いが、乗組員が遭難したのだ。
日本政府に理不尽にも抗議を寄せた。
「釣魚島に派遣した我が艦艇が正体不明の敵から攻撃を受
けた。貴国の兵器では無いのか、我々が不埒な海賊放送に
貴国が関与している事を告発し様とした事に対する嫌がらせ
か」
異例にも首相たる樫木愛 めぐたん が、直接メッセージを
発表した。
「貴国の死傷者に対して哀悼の意を表します。
有れは、自然現象だと報告を受けています。
死傷者も無謀な隕石採取が原因と聞いています。
落下した隕石は、我が国の住人として貴国の艦隊に当方の
漁業者があの漁場から追い出された御陰で無事です。
感謝すべきですかね、
採取した隕石は、ＮＯＲＡＤＯの追跡対象外の極小天体が
分裂した物だと言う事を示しています。貴国の海軍兵も良く
ご存じでしょう。
隕石を金目当てに採取し様として被害を被ったと聞いていま
すが、さらに海賊放送に関してですが、日本国首相としてで
無く、民主国家の住人樫木愛としては、貴国が民主国家では
無いからだと思います我々の直接民主制を実現するシステム
を是非、貴国にも導入して既得権益を得ている幹部連中を追
い出しなさい。
そうすれば貴国共産党に対して不利な情報を送る意味が無く
成りますから、放送は止まると思いますよ。貴国は、世界一
の人口を誇る超大国では有りませんか、国を纏め統べる
システムとして直接民主制を採用しては如何でしょうか、
貴国のネットインフラは既に整いつつ有ります。
世界一の大国と認められるには民主的な国民の意志の正確な
確認が是非必要ですよ」
めぐたん は、正論をぶつけた。
案の定、敗戦国が偉そうに等と理不尽な反論を世界一の人口
大国は言うので有った。
勿論、該当国のマスメディアでは放送し無かった。
合衆国政府は、極秘裏に宇宙海賊の調査を開始した。
無駄で有る。ヨハンに政府の行動は筒抜けで有る。
合衆国大統領クライン・オースティンは、日本国首相との
直通回線を開いた。
「ご愁傷様です。夫君は残念な事をしましたね。
空母ワシントンから捜索の結果は不明と伝えて来ました」
首相官邸の大型スクリーンに大統領の姿、めぐたん の姿、
日本語表示の発言内容、英語表示の発言内容、そしてザラか
らの注釈と５つのウィンドウに分割されていた。
勿論、 めぐたん は、道真の計画を知っている。
大統領の発言はブラフと思われる。
「どういたしまして、彼は、十分人生を楽しみましたから
仰られる通りだとしても満足したでしょう。
しかしながら、私はまだ諦めてはいません」
めぐたん は女優で有る。きちんと演技指導を受けている。
主演ドラマだってこなしている。大統領をはぐらかす等、
たわいも無い事だ。
「学主席、お嬢様のハーバードへの留学手続きは完了しま
した。お嬢様の米国内とシンガポールの口座に学家の資産を
移しました」
「ザラよ。儂らの亡命準備は整ったって事か、それより
共産党支配を続けながら民主化するには、どうしたら良いか
考えて呉れ」
学宗林共産党主席は、中国版にアレンジしたつもりのザラに
問いかけた。ザラは、ソースコードをグラビティーブーム
事件以降、公開している。メタ言語は、アプリケーションと
して公開した。ザラの学習データベースも公開した。
パクリが、常套している中国研究者は、そのまま使用したら
しい。
だから正常に動作するのだ。
勿論、既に本家のザラの自我は中国ザラの意識と同一化して
いる。
「学主席、簡単です。全民衆に共産党の党籍を与え、党の
方針に意見出来る権利を与える事です。
共産党一党支配は変わりませんから保守派からの正規ルート
での突き上げは無いでしょう。
党員の意見集約はインターネットを活用すれば可能です。
米国の間接民主制を遅れていると笑える立場に立てます」
「従来の共産党員の特権はどう成るのだ」
「天安門事件、ウイグル・チベットを初めとした少数民族
問題、資産・年収格差の問題を現共産党員では解決出来無い
でしょう総て日本が悪いと言うプロパガンダも効果を失って
います。
共産党一党支配の蜜を享受していた時代は終わったのです。
貴男様を始め、共産党幹部の資産は、守られる様に手配しま
すのでご安心下さい」
中国は民主化され、不要な武力衝突も陰を潜めるで有ろうこ
とは想像出来るが、人の心は簡単に変わら無い。
イスラエル首相シャローン・ビンタは奇妙な報告を受けた。
「ガザ地区直近のミサイル基地が、塩爆を受けました。
死傷者は出ていませんが、基地は機能不全です」
「塩爆とはなんだ」
「聖書でソドムとゴモラの逸話に有る様に振り向いたら塩
の柱に成る。
神の意志かも知れませんが、夥しい量の塩に基地が埋まって
しまいました」
当然、道真の悪戯で有る。
宇宙海賊放送は、イスラエルが神の意志をはき違えていると
の趣旨のプロパガンダを流した。
宇宙海賊は、暴虐な政府組織に抵抗する民衆に従来の火器と
交換に殺傷能力は無いが制圧能力が甚大な最新兵器を供給す
る事に成功した。
推進剤の水は十分有った。それを艦首に霧状に撒いた。
宇宙空間で有る瞬時に雪状に凍結した。超巨大な雪だるまで
有る。
太陽の光を受け、地上からも肉眼で確認出来る。
ＮＯＲＡＤＯの追跡物体としての認識を受けるリスクを背負
っても雪壁の断熱壁は必要で有る。
大気圏再突入した。空を見上げて人々は、驚いた。
また、超新星爆発が起きたのだろうか、そんな予定は、何処
からも知らされて無い。
輝く火球が高速に飛んでいる。
スーパーノバでは無い、隕石か何かだろうとホットした。
ホットしたのもつかの間、ソニックブームが轟いた。
残念ながら窓ガラスが割れる等の被害も出た。
火球は、琵琶湖の北部に着水した。琵琶湖水道計画は、既に
着工し、工事している。琵琶湖を経由して閘門式運河、著名
な例ではパナマ運河と同じ方式の運河だ。
運河は、地面を掘って造る切削式運河を思い浮かべ閘門式
運河をパナマ運河が元祖の様に思っている方も多いが、
ヨーロッパやアジアに古くから存在している。
日本にも江戸時代に閘門式運河は存在する。琵琶湖は、水深
が深い箇所が有る。うずしお を隠すには十分と言える。
「道真さん、これが、宇宙海賊戦艦ですか」
「裕次君、ここでは、キャプテン天神だよ。
君の琵琶湖水道計画、だいぶ進んでいるな」
「良く、大気圏突入時にそんな余裕有りましたね」
「衛星軌道上からも進捗状況は判るよ。
それより丸季のお腹はどう成った」
「もうパンパンですよ。夫婦生活も諦めました」
「バレる様な浮気をして無いだろうね。メドゥーサ様、
お怒りに成ると怖いよ」
「キャプテン天神こそ、ヘラ様がお怒りじゃ無いんですか
女性のクルーもいるじゃ無いですか」
「女性クルーは、セックスロイドだよ。
それとセックスロイドアランが、連れてきた。
民間人、練馬咲子さんだけだよ」
練馬咲子も うずしお の展示航行に同行していたのだ。
咲子は、アランと愛欲の日々を送っていたが、人間の男の味
も欲したのだ。アランは少しだけ苦悩した。
少しだけで有る。セックスロイドのセックスの手本は道真で
有る。道真のルックスは咲子の眼鏡には掛から無いだろうと
高を括っていたが、甘かった。
制服は見た目を変える。特に観艦式で有る。海上自衛隊でも
儀仗服は有る。彼の着ていたのは艦長の儀仗服で有る。
おまけにデザインは、 めぐたん がマリアに頼んでいる。
アイドルを超えモデル・ファッション・プロデュサーの彼女
が絡んでいる。女子なら誰でもキュンと成る代物だ。
それにリペア細胞の影響も考慮してい無かった。
短かった脚も長く伸び、鼻筋も通り、瞳は大きく成り、睫も
濃く長く成っている。
特に顕著なのは、禿げ散らかすと言う言い回しが、適応され
そうな頭がフサフサに復活している。
原型は残しながら男前に修正されているのだ。
咲子は、アランのセックスの師匠と聞いているが、浮気男の
写真は知っている。禿散らかしたルックスのやつだ。
表舞台には出てこ無い彼のイメージは、彼女には微妙で有っ
たが、会って胸が時めいた。
めぐたん がパートナーにしたのは第一印象のルックスなの
ね、やっぱりと思った。アランは、搭乗し無かった。
愛する女が師匠とはいえ他人に抱かれるのは嫌だ。
それも自分が、お膳立てしたのだ。
複雑なモヤモヤ感を払拭する為、この場を離れたのだ。
彼は、また一歩、人間に近づいた。
「練馬さん、これから貴女が想像を絶する事象が起こりま
す。
貴女は、そこのシートにシートベルトでちゃんと固定して座
っていて下さい。失礼ですが、トイレは大丈夫ですか」
「は、はい、大丈夫です」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ダウントリム１５°、水深１００メートルまで潜行」
「ヨウソロー・・・・・キャプテン、予定位置に到着しま
した」
「ソナーに異常は無いか」
「有りません。我々の行動は、何処からも監視されていま
せん」
「アップトリム７５°、タンク排水する事無くプロペラで
浮上、レーザ推進装置準備、海面に達し次第レーザ推進、
宇宙船モード」
「ヨウソロー・・・いちろく時まるまる分宇宙船モードに
移行・・マッハ１・マッハ２・・順調です」
咲子は、何だか分から無いが、カッコ良いと思った。
そしてジェットコースターみたいにＧが掛かって気持ち良
い。３Ｇ重力加速度の３倍の加速で速度を増しながら飛翔し
ている。
「低層衛星軌道高度に達したら慣性航行に移行。
予定軌道に障害物は無いか」
「アイアイサー、大丈夫です。低重力状態に成ります」
「スクリーンオン、地球を映して呉れ」
「ウォー」
期せずして叫び声が上がった。訓練を受けているとは言え、
隊員達も感動したのだ。
艦橋のメインスクリーンに半球状の宇宙の渚が映し出され
た。
「練馬さん、驚かして御免なさい。一週間は、帰れません
よ」
「凄い、宇宙よ宇宙。無重力なのね」
「シートベルトは、直ぐには外さ無い様に僕に掴まって
から・・そうそう、彼女のシートベルトを外して」
オートパイロットエディーは、従った。佐渡家の
ロールスロイスのオートパイロットと同じ名前で有る。
記憶を共有し、自我が同一の人工思考体は、同じ名前で表さ
れる。
裕次は、エディーに計画を聞かされたのだ。道真、いや、
ここでキャプテンは、咲子に興味以上の物を持った。
綺麗な女だ。アラフォーと聞かされていたが、良い女だ
アランに処女を捧げ性感は彼に依って開発されている。
楽しめそうだ。
アランは、道真にオルガスムに達し悶え乱れる咲子の映像を
送ったのだ。アランにとって一番、咲子の魅力的な表情だ。
道真は、取り方が違う。
アラン、調子に乗っているなと思ったのだ。俺が、この女を
乱れに乱れさせて遣ったんだと言っている見たいだ。
でも実際の咲子は、素敵だ。浮気男としては、是非、抱きた
い女だ。
「練馬さん、咲子と呼んで良いですか、私の部屋に案内し
ます。狭いけど無重力状態ですから、快適に使えるでしょう
」
「私は、貴男を何とお呼びしたら良いですか」
「キャプテンとお呼び下さい咲子」
「イャン、無重力よ。浮いている浮いている」
「エディー、僕の部屋のドアを開けて」
スライドドアが開いた。スライドドアは、平面では無い。
円筒の一部を切り取った物と考えて呉れ。
艦長室は、円筒形で出来ている。
側面の円筒の部分は、総てクッションで覆われている船が、
少々揺れても大丈夫な様だ。船の進行方向で後ろ側は、収納
に成っていて前の壁にモニタースクリーンが装備されてい
る。
「咲子、この部屋で待っていて下さい。
前方のスクリーンに地球を映していますから、
オートパイロットエディーに指示を出して見たい所を見て下
さい。
私は、艦のミーティングに出席しますので暫く失礼します」
食堂にクルーが集結した。元々潜水艦の食堂で有る。
長方形のテーブルを椅子が囲んでいる。
椅子は、マグネットで床に吸い付いていた。
クルーも靴の磁力を使用して食堂の床に接地し椅子に形だけ
座っている。
「諸君と言っても渡辺三曹、岡田二曹友部一曹、我利他
曹長、秋沼三尉、岸谷一尉と六名の砲術のスペシャリスト頼
むよ。有田一曹、仁科二尉、太田三佐、操艦クルーとして
潜水艦はともかく宇宙船は初めてだろうがエディーと共に頼
むよ。
ベッキー、ノンノ、プルン、セックスロイドの君たちは、
もしもの医療任務と特殊任務を頼むよ」
渡辺三曹が質問した。
「彼女達の特殊任務とは何で有りますか」
「諸君には、潜水艦に珍しく全員個室を与えている。
潜水艦だから、防音性能は極限に高い。
何を意味しているか判るだろう。君たち全員独身の筈だ。
三人しか無いけどスケジュールを調整して楽しみ賜え、
ただし、彼女達もレディーだよ。振られる様な事は、し無い
様に・・・ふたまる時まるまる分まで各自自由時間、同時刻
から海賊放送の準備を始める。以上」
ベッキーは、京都系アイドル安井加奈子をコピーしている。
渡辺三曹が即行、声を掛けた。
「僕と二人だけでお話ししませんか」
「おほほ、お話だけだなんて寂しおしますわ。わて貴男は
んに惚れてしまったかもおしません」
渡辺は、強烈に興奮し、自室に彼女を連れ込むまで二度も頭
をぶつけた。彼の部屋もキャプテンの個室と同じ作りだ。
オートパイロットエディーに操縦を任せられるのでクルーは
極少でまかなえるのだ。
「無重力って面白うおますな」
そお言うとベッキーは、下着姿に成った。
セックスロイドも下着を付けている？！
陰毛や乳首が透けるのは不味いからだ。
着ていた迷彩柄の看護隊員服は、宙に浮いていた。
渡辺は、興奮したが、作戦行動開始まで３時間有る。
童貞ともおさらば出来る。
宇宙でこう成るとは夢にも思ってい無かった。
彼は、着ていた儀仗服を丁寧に無重力に苦労しながら畳むと
パンツ一丁で彼女に挑んだ。
「あんさん、童貞はんでおますな」
彼は、動揺した。
「安心してまかさておくれなしや、あんさんで３人目の
童貞さんどすえ」
彼女の京言葉は、あざと過ぎたが、彼には十分攻撃力が伝わ
った。彼は何だか悔しかったが、彼女の肩を捕まえ引き寄せ
唇を重ねた。
甘酸っぱい、彼女が抱き付いて来ている。
彼女の舌が侵入して来た。
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
いた。堪らず彼は、乳首から唇を離し言った。
「出る。出そうだ」
彼女は、彼の身体を彼の鳩尾を中心に回し、男根を銜えた。
彼は、期せずして彼女の股間を目の前にした。
気持ち良過ぎる堪えられ無い我慢出来無い。
一発目が発射された。彼女の陰部は色っぽい淫靡だ淫靡だ。
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
「ヤーン、イーイ、上手いは、大好き、イーイーイ、
イャン、大きく成っているわ。イーイ、貴男の逞しい物が
欲しい。イーイ、早くして」
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
無重力だ。狙った所が擦れる。
熱く熱く肉襞が肉棒を攻撃して来る。
一発発射していると言っても我慢の限界は早かった。
「イクー」
彼女のオルガスムの声を聞くと堰を切った様に大量に大量に
発射した。
この艦のクルーに選ばれて本当に仕合わせだと彼は思った。
咲子は、暫く放っておかれたが、退屈では無かった。
低軌道コースを飛んでいる。地球全体は、魚眼レンズでも
撮影出来無いが、スクリーン一杯に地球の特徴的な地形の大
パノラマが広がるので有る。
１時間で地球を一周する高度だ。日本列島の一部が映ると
「エディー、東京湾を中心にズームアップ・・・アップ
・・・スカイツリーが見えたわ・・・皇居に中心を合わせて
・・・半蔵門より南側に移動・・・アップして」
「練馬様、限界です。申し訳有りません」
「残念、私の会社と自動車は、判ったわ。人までは無理な
のね」
うずしお は、極点軌道を取っている南極から、赤道をまたい
で北極まで飛行している。
東京上空を過ぎると北海道・択捉島を始め千島列島・
シベリアを経由し北極を通過した。北半球は真冬で有る。
北海道から北極まで真っ白だった。
大西洋上空に抜けると陸地を確認出来なかった。
道真が帰って来た。儀仗服を丁寧に畳み収納した。
ワイシャツを畳んでいると咲子もブラとパンティーだけの姿
に成っていた。
道真は全裸だ。咲子が下着姿に成ったので意志は確認するま
でも無い、彼女の手を捕まえると引き寄せ唇を重ねた。
体重の割合に応じて身体の動きが違う、咲子は激しく情熱的
に引き寄せられた様に感じた。
唇を吸い、舌を侵入すると彼女の舌が絡んできた。
助平無いい女だ。
唾液の味も好ましい。彼女のブラもパンティーも宙を舞って
いる。彼は、全身を鑑賞したく成った。
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
唇を離し、軽く突き放した。綺麗な女だ。
著名人で言えば顔は常盤貴子かな。
彼女は鍛えている重力に負け無い身体が魅力だとアランは思
っているが重力は一寸でも油断し、弛んだアラフォーの肌に
は残酷だ。
しかしながら、ここは極低重力だ。
一般的な言い回しの無重力状態だ。
柔らかい白い肌がプルプル微妙に揺れている可愛いと道真は
思った。大きめの白い乳房がタワー状に胸から生え縦横に揺
れている。重力が無いとこう弾むのか彼は感心した。
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
彼女は、思った。
流石、アランが師匠と仰ぐ浮気男だ、凄い性感が来る。
でも道真の全裸を観察出来た。
アランより、かなり、小さい。会社での同僚や後輩の男の子
と変わり無いじゃ無い。
私をアレで気持ち良く出来るのかしらと懐疑を覚えた。
リペア細胞は、道真のアレを短小とは認識し無かったから
修正されて無いのだ。
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
彼女はオルガスムに達しそうだ。
肉棒は既に吐き出している。
彼は、彼女の尻を掴み、ぐるっと半回転させ、引き寄せ、
蜜壺に男根を挿入した。
「イクー」
彼女は、オルガスムに達した。
人間の男根が彼女の中に入ったのだ。本来の意味での処女
喪失で有る。非道い言い回しだがアランは所詮、大人の玩具
で有る。
さて、道真は、少し緩めのバギナの触感の中にいたが、徐々
に締まって来たアランの巨根に対応していたソレが道真の小
さめのアレに対応しだしたのだ。
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
「咲子、脚を畳んで丸まって御覧」
彼女に脚を抱えさせると自身の肉棒を中心に彼女を回した。
佐渡夫婦から聞かされていたロープで吊して行う、あの体位
がして見たかったのだが、ＳＭに走ると めぐたん がＳの
女王様を演じるのは、必須だ怖い、避けなければ成ら無い。
ここは、宇宙空間本物の宇宙セックスが行えるのだ最初は、
ゆっくり、そして徐々に速く回した。
「イャン、回る・擦れる。
イャン、イーイ、イーイ・・・ダメー、イーイ、目が回る」
「手足を広げてぶつから無い様に気を付けてね」
無重力で有る。物理法則は、シンプルに現れる。
回転は遅く成った。彼女が手足を縮めた。
回転は速く成った。気持ち良い。
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
でも限界は近い、彼女は絶叫を上げている。
「イャン、イーイ、イーイ、イクー」
道真は、大発射した。夥しい量の精液が彼女に送り込まれ
た。しまった。
パイプカットを元に戻している余りの快感に避妊を忘れてい
たのだ。過ぎた事だ成る様にしか成ら無い。
彼は肉棒を彼女の口元に持って来て言った。
「舐めて綺麗にして呉れ無い、僕も君を綺麗にするから」
彼女は、困惑していた。生で大量に受け入れたのだ。
妊娠の可能性は高い、でも気持ち良い。それにアランとでは
子供に恵まれ無い。アランが言うには、彼の人工精液に精子
バンクからの精子を混ぜて妊娠する方法が有るとの事だが、
父親の顔を知ら無いのは、可哀想だ。でも子供も欲しい、
妊娠したら めぐたん に悪いかな。でも私の事だ。
私が決める太腿や臀部に飛び散った体液を道真は舐めて綺麗
にした。咲子は肉棒に残っている精液を吸い出した。
気持ち良い。彼は、クリトリスを再び舐め始めた。
咲子もお返しに口に含み愛撫を始めた。嗚咽が、漏れる。
叫びたい。口の中で大きく成って行くのが判った。
彼女は、吐き出した。
道真は、身体を一旦縮め、半回転し、男根が蜜壺に接近した
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
手を繋ぎ絡めた腕でピストン運動を開始した。
ネチネチヌルヌル粘膜の接触もより強く絡み付く様に擦れ合
い快楽を追求している。ミドリ虫の様な単細胞生物が、環境
悪化に伴い有性生殖じみた事をする時、二個体の細胞が解け
合い混ざり合う。それみたいに解け合い快楽を貪っている。
彼に我慢の限界が訪れた。
これ以上、妊娠のリスクを高めては、マズイ。
二人の身体を一旦離し、コンパクトに丸まり半回転し、
彼女の口に男根を押し込んだ。
同時にクリトリスを舐め、蜜壺に指三本入れＧスポットを激
しく擦った。
彼女は、人間とのセックスで一番のオルガスムに達した。
彼は彼女の口の中に欲望の液体の総てを放出した。
友部一曹は、 ののこ ＴＪＮ６４の野比野々子をコピーし
たセックスロイド・ノンノを獲得した。彼は、童貞ではなか
ったが、人気アイドルと双子以上に似ている女と宇宙
セックスを楽しんだ。
我利他曹長は、岩田マリアをコピーしたセックスロイド・
プルンを獲得した。コケティッシュアイドルとして色っぽい
マリアと双子以上に似ている女と宇宙で狂おしい愛欲の時間
を過ごした。セックスロイドを抱いた渡辺・友部・我利他は
船外活動任務が待っている。
他のクルーは優先して彼らにセックスロイドを渡したのだ。
砲術のスペシャリストで有る彼らは、宇宙服を装着し
ハッチから出た。補助要員としてセックスロイド三体が、
迷彩服に身を包みハッチから出た。アメコミやスペース・
コブラに出て来る様なビキニスタイルでの出撃は彼らに刺激
が強過ぎるので避けた。彼女達は、大きな扇子を持ち広げ
た。隊員をデブリから守る為の盾にするのだ。
気休めに過ぎ無いが、何もし無いより益しだろう。
砲術のスペシャリスト達は、降下中継局をセットし、中国
上空・パレスチナ地方上空・ジョージア《旧名グルジア》と
ロシアの国境部等へ降下させた。
流石に宇宙セックスを経験しただけは有る。
無重力での任務も予定時間より大分短く完了した。
彼らを艦内に収容すると非民主的な政府や他民族を弾圧して
いる政府に辛辣な事実を告げる放送を開始した。
そして再び暫く、甘美な無重力訓練を行った彼らは、本来の
意味での砲術のスペシャリストとして腕を発揮するのだ。
甘美な訓練の相手も渡辺はベッキーを友部はノンノを我利他
はプルンと過ごした。最初のパートナーを選んだのだ。
鉄鉱石を宇宙空間で霧状の水を掛け少し大きめの雪玉で覆い
所定の砲台にセットした。
玉の発射は、艦の姿勢をエディーが調整し、正確な時間で
発射した。
尖閣諸島に展開していた中国艦隊は被害を受けた。
着弾時は氷と鉄鉱石だから隕石と同一で有る。
大量の塩の塊の回りに霧状の水を掛け巨大な雪玉を作り
イスラエルのガザ地区直近のミサイル基地を爆撃した。
有田一曹・仁科二尉・太田三佐は帰還前の一時をベッキー・
ノンノ・プルンと無重力空間でのセックスを楽しんだ。
今度は、彼らの腕を見せる番だ。
操艦のスペシャリストの彼らは、大気圏突入の計算を行っ
た。何コースか、検討の上琵琶湖上空に大きな雪だるまとし
て出現し北部に着水した。
因みに隕石や帰還宇宙船が大気圏突入時に加熱して火の玉や
蒸発してしまうのは空気との摩擦熱が原因では無い、断熱圧
縮『ＰＶ＝ｎＲＴ』が実際の現象で有る。
高速で空気の壁に衝突するので突入正面に圧縮された空気の
塊がＰＶすなわち
Ｐ《プレッシャー圧力》×Ｖ《ヴォリューム体積》が、
Ｔ《テンパレート温度》に成ると表される物理公式で有る。
その為船体を熱から守るには、分厚い断熱壁を突入正面に設
ければ良いのだ。語り部を始め有る程度歳を食っている連中
は大気との摩擦熱が、主な原因といい加減な情報がマスコミ
から解説され信じていたのだが、断熱圧縮現象が主な原因で
有ると現代では解説している事が多い。
今の若者はどうだろうか？正しく知識として持っているだろ
うか？
さて、どうやって帰宅するか、モロ、宇宙海賊やっていま
したでは尖閣諸島を狙う中国艦隊を撃退したので国内の右翼
勢力や不満分子には受けが良いだろうが、国際問題に成る。
収拾が付き難いだろう。
太田三佐以下、クルー全体とも協議した。アイデアは、簡単
に出無いと道真は思った。太田三佐が言った。
「二番艦しおかぜは、どうでしょう。しおかぜ のクルー
も秘密を共有しています」
しおかぜ は、うずしお と同じく高効率原子炉とレーザ推進
装置を備えた極秘情報満載の特殊艦で有る。
うずしお が一番艦、しおかぜ は二番艦で有る。
うずしお の都合が付かなかったら、しおかぜ が宇宙海賊任
務に就いていたのだ。
「 しおかぜ をどうするつもりですか」
岸谷一尉が言った。
「我々が、しおかぜ に搭乗して水中からゴムボートで
脱出する。しおかぜは 、オートパイロットで基地に帰還
する」
太田が答えた。岸谷が質問した。
「ゴムボートが発見されなかった理由をどうするのですか
」
キャプテンが答えた。
「ザラに最適解を求めるよ。今は、通信を遮断しているか
ら、彼女に答えを求められ無いけどきっと上手くいくよ」
「キャプテン、この船のエディーやセックスロイド達では
答えは出無いのですか」
「船の操縦に使用しているコンピュータシステムは、人間
の真似が出来るセックスロイドの３０倍の性能が有りますが
ザラを動作させている環境は、更に千倍以上の能力が有り、
外界の情報を総て収集する能力が有ります。
彼女に任せるのが僕は最適だと判断します」
「ザラって凄いんですね。
私は、ニュース解説のキャスターぐらいにしか思ってい無か
ったけど」
咲子が言った。
グラビティーブームの件以降、マスコミにザラへのアクセス
権を渡して有る。ザラは、自分からキャスター然と振る舞い
政府政策の解説や外交について解説している。
各テレビ局毎に琴乃似のキャラの髪の色や髪型と
ファッションを変えて登場している。
時々、金融政策解説時に現れるクラリスは、どの局に現れて
も同じアニメキャラで現れるのとは対照的で有る。
クラリスは、マスコミにアクセス権を与えて無いが、ザラが
呼び出すので有る。
視聴者の中には、ザラ萌えクラリス萌えを発症する馬鹿男が
多く出たが、その内の風俗通は、セックスロイドザラや
クラリスを抱いている。
彼らにとっては福音で有る。彼女達に似たセックスロイドで
は無く彼女自身なのだ。
「練馬さんアランが迎えに来ますから彼に従って下さい。
また、横須賀で会いましょう。
貴女にも しおかぜ に乗って貰います・・・私とクルーは、
バラバラに艦から出て移動します。くれぐれも うずしお の
遭難クルーだとバレ無い様にでは、散会」
うずしお は、長浜近くに移動した。
道真がドライスーツを着てノンノを伴いハッチから出た。
そして水中スクーターで長浜城趾公園に上陸した。
ノンノは、道真の着替えを手伝うと水中スクーターを回収し
艦に戻った。道真は、長浜駅から北陸本線で米原、そこで
新幹線に乗り換え新横浜まで、そこで乗り換えて品川まで何
とか気付かれずに移動出来た。
他のクルーもそれぞれバラバラに上陸地点等を変え琵琶湖を
脱した。
咲子にアランが迎えに来た。琵琶湖運河計画の調査用潜水艇
として げんごろう 号を大津港に浮かべ乗り込んだ。
げんごろう 号は、うずしお に搭載する筈だった小型潜水艇
で有る。
宇宙に飛び出す事を考慮して今回は、搭載して無かったので
有る。
げんごろう の格納庫に鉄鉱石を積んで宇宙へ飛び立ったの
だ。げんごろう は、港を出ると潜行した。
構造上水面を航行するよりも潜行の方が効率は良い為と隠密
行動が目的で有る。
げんごろう オートパイロットオプティマスは、エディーに
近づくとヘッドライトに搭載している光信号通信装置で
コンタクトを取った。湖底に沈んでいた うずしお は、
少しだけ浮上した。巻き上げた泥が落ち着くと格納庫が開い
た。げんごろう は、潜水艦底部から格納庫に侵入した。
ハッチを閉じると格納庫内の水が排出された。
げんごろう に電源ケーブルと通信ケーブルが接続された。
げんごろう はバッテリーの充電を開始すると共に今回の航行
と宇宙への飛行で得られたデータをエディーから受け取っ
た。うずしお は隠密行動なのでネットワークへの接続はし
無いので有る。
アランは、げんごろうから降り、艦長室に向かった。
エディーから咲子がそこで待っていると知らされたので有
る。咲子は熟睡していた。
艦のクルーが三々五々上陸している間だ待たされたので有
る。アランは、彼女にキスした。お目覚めのキッスだ。
「アアン、アラン、お早う」
「お迎えに来たよ。咲子、待ちくたびれていたね。
宇宙はどうだった」
「凄いのよ。凄いのよ。綺麗な地球。それよりもアノ浮気
男さんキャプテン天神凄いの・・・」
咲子は、アランに興奮が甦ったのか饒舌に饒舌に煩いぐらい
語り出した。アランは閉口した嫉妬も覚えた。
人間にまた一歩、近づいた。でも大人しく聞いていた。
「咲子、そろそろ船から降りるよ。僕に付いて来て」
彼女を潜水艇の格納庫に案内し、潜水艇に乗せた。
充電は完了している。データも総て移した。格納庫の注水が
完了した。
うずしお のハッチが開いた。
潜水艇は静かに うずしお から降下した。げんごろう は、
浮上した真冬の琵琶湖の空は、鉛色だ。
「思ったより、寂しい風景ね」
「そうだね。水の中を行こうか、その方が早いし」
彼女は、琵琶湖北部の運河建設用の港で潜水艇から降りた。
彼女は、作業服とヘルメットを被っていた。
アランが用意した物だ。アランは、彼女にもう一つの物を
用意した。偽の身分証とＩＤカードだ。
ネブラスカ大学地球環境学準教授アリス・フランチェスカ・
板橋と有った。アランは、助手のアラン・ガードナーと名乗
った。
「フランチェスカ様、琵琶湖はどうでしたか」
工事の進捗状況を確認しに来た佐渡裕次は彼女に質問した。
裕次は勿論、彼女の正体を知っている。
「工事前と比べて特に水質が変わっているとか、変な生物
がいるとかは確認出来ませんでした。
おおむね、開発を進めても宜しいと思われます」
裕次は、咲子とアランを近くの駅まで送っていった。
《次は『再び宇宙へ』》
目次は、『ベテルギウスの夜にプロローグ』にリンクを
張っています！
関連して『ベテルギウスの夜に解説（１９）』で特殊な
語句を解説しています！
文末
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