見出し画像

ベテルギウスの夜に:国際会議

ベテルギウスの夜に:国際会議


《外交だ・・外交だ・・外交だ・・・・》

この作品は、『再び宇宙へ』の続きです。
元々セクシー描写を御嫌いな方にもストーリーが解る様に
ソフトコアバージョン『ソフトコア:国際会議』
用意しています!

 首相夫婦は、政府専用機の機上の人と成った。うずしおや
しおかぜ では無いボーイング777従来の専用機で有る。
ニューヨークに着いた。
彼女の演説には、マスコミだけで無く他国の首脳も聞きに来
た。美麗のアイドルで有りながら、経済・テクノロジー・
ライト文化強国、クールジャパンを率いる樫木愛めぐたん
の演説は外せ無い。
 彼女は提案した。ヨルダン川東岸のパレスチナ国家樹立だ
けで無く、エルサレム旧市街歴史地区の管理管轄を国連直轄
地とし、実務を世界三大一神教とは完全に独立している日本
国が執り行い警備を日本国自衛隊が国連常備軍として行う。
自衛隊は我が国が、旧日本国憲法から新日本国憲法に引き継
いだ精神の前文
『日本国民は正当に直接投票に依って示した意志に拠り行動
し、我らと我らの子孫の為に、諸国民との協和に依る成果と
我が国全土に亘って自由のもたらす恵沢を確保し、政府の
行為に依って再び戦争の惨禍が起こる事の無い様にすること
を決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この
憲法を確定する。
そもそも国政は、国民の総意に拠る物で有って、その権威は
国民に由来しその権力は国民自身がこれを行使し、その福利
は国民がこれを享受する。
代理人とか代表者などと称する不埒な者は排除します。
これは人類普遍の原理で有り、この憲法は、かかる原理に
もとづく物で有る。われらは、これに反する一切排除する。
日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配す
る崇高な理想を深く自覚するので有って、平和を愛する
諸国民の公正と信義に信頼して我らの安全と生存を保持しよ
うと決意した。我らは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と
偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会に
おいて名誉有る地位を占めたいと思う。
我らは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、
平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
我らは、いずれの国家も、自国の事のみに専念して他国を
無視しては成ら無いので有って、政治道徳の法則は、普遍的
な物で有り、この法則に従う事は、自国の主権を維持し、
他国と対等関係に立とうとする各国の責務で有ると信じる。
日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な
理想と目的を達成する事を誓う』
に則り、平和を愛する諸国民の為、我が国は立ち上がりま
す。また、太古から、漢民族とその周辺民族の間での支配・
被支配の関係を終わらせるべく民族自決の大原則に従い東
アジア独立民族共和国連邦の樹立、さらには地球連邦の樹立
遠い将来を見越した。月・火星・木星圏の人類移住を視野に
捕らえた太陽系連邦の樹立まで歌い上げた。文字通り堂々と
歌い上げたのだ。
彼女はアイドルNKN64頭一の美声で有る。
そして魅せた。会議場の観客を魅了したのだ。
オリンポス最高神の妻たるヘラ様、権力と権威の女神は、
伊達では無い。そして、さらに驚愕の事実を伝えた。

 「我が政府は、極秘裏に有る組織と提携しました。
宇宙海賊です。
彼らの持てる力を人類の平和と福祉の為に使用するべきと
考えます。
国連直属の宇宙軍とサイバー空間軍を彼らを使役する事で得
ようと思います」

めぐたん の演説が拍手喝采の中マンハッタン上空に二つの
輝点が現れ大きく成った。ドン、ダン、二発の
ソニックブームと共にイーストリバーに水飛沫と眩い光が現
れた。宇宙海賊戦艦うずしお と しおかぜ で有る。

イーストリバー

うずしお は、ベッキーを乗せたげんごろうを回収し、
ベッキーは、ノンノ・プルンに依って診断・修理された。
セックスロイドの最大の弱点は痛みを感じる事で有る。
攻撃衛星の爆発でデブリが高速に襲って来て身体が引き裂か
れる激痛の恐怖から逃げる為、失神していたのだ。
ノンノに依って再起動したベッキーは、無傷だった。
渡辺三曹は、ベッキーを抱き締めた。
愛しい女が無事だったのだ。
自室に連れ込み愛の行為を堪能した。
イーストリバーに浮かぶ二艘の船は、甲板上に純白の儀仗服
のクルーが整列して栄誉礼を行った。儀仗服は、マリアが
デザインした物だ。NKN64を卒業し、ファション
プロデューサの本格的始動として めぐたん の依頼に応えた
のだ。
女性隊員の儀仗服は凛として格好良く、それでいて可愛い。
白いデッキシューズの上には、細く長い脚を連想させる純白
で少し透け感の有るパンタロンパンツ・上着は、純白の
ブルゾン風ジャケット・肩には金モール、細長い首筋を強調
する詰め襟、きりっとしたショートヘアの上に白い海軍式
キャップ。完璧だ。
女性隊員は、勿論、美形アイドル達をコピーした可愛いお嬢
さん達だ。この上無い被写体だ。
二艘の艦の前にマスコミのボートが結集し写真を撮り
ビデオカメラの砲列を向けた。
撮影会が終わるとクルーは、艦内に戻った。
うずしお の艦前部スラスターが強烈な光を放った。
ボートのマスコミや野次馬は、慌てて逃げた。
うずしお の前部が宙に浮いた。

 「アップトリム30°、川から飛び出しビル群の高さを超
えたら翼を展開」

うずしお は、後部メインスラスターから更に強烈な光と
水蒸気を噴出し飛び出した。
長いと言っても胴体の太さに比べては、短い折り畳まれた翼
を展開しマッハ0.9で飛行した。
米国空軍の誇るステルス戦闘機ラプターF22が出て来た。
うずしお はマッハ2に速度を上げラプターに暫く追跡させ
ると翼を畳み、マッハ3・マッハ4・・マッハ7そして宇宙
空間に消えた。
性能を誇示したのだ。ケミカルジェットエンジンと光推進
システムの性能差は明らかで有る。
しおかぜ も同じく宇宙に消えた。

光推進システム

 日本国首相樫木愛 めぐたん は、アメリカ三大
ネットワークや中東系の衛星放送局等にゲストとして呼ばれ
た。

 「早速ですが、あの海賊戦艦は何ですか」

 「説明は、ザラがしますわ。娘ザラ達、日本国の親ザラに
接続して情報を集めても良いわよ。
この局にもザラに対してアクセス権を渡しましたので、
ご自由に質問して下さい」

ザラのソースコードは公開している。
メタ言語は、配布している。
AJ駆動コンピュータは今や主力輸出品で有る。
アメリカ連邦政府や地方の州や市の政府も政策設定・
シミュレーション模擬テスト用に駆動している。
各マスコミや大企業は情報分析用に活用している。
これらを娘ザラと呼んだ。アメリカを意識してか琴乃似の
キャラにレディ・ガガ風のセクシー衣装で現れ、解説を始め
た。

 「あの戦艦は、高気密航行艦、則ち、潜水艦にレーザ光線
推進装置を付けた物です」

 「我が国でも持てますか」

 「日本国政府は、技術供与を検討中ですが条件が有ります

 「条件とは」

 「米軍の国連常備軍への参加と国連常備軍以外の使用禁止
に著名して貰う事が条件です」

 「元々、国連UNは、第二次世界大戦の戦勝国を意味しま
すが、日本は敗戦国です」

 「今日本は、貴国に次ぐ国連のスポンサーですし、
樫木首相の提案は全会一致で承認されました。
後は、事務方の調整を残しているだけで国連常備軍は起動し
ます」

 「我が国で独自開発すれば、どうですか」

 「今主力のタイフーン級やポラリス級原子力潜水艦に
レーザ光線推進装置を付ければ飛ぶかも知れませんが、旧式
の原子力潜水艦の原子炉が宇宙航行の重力加速度に対応出来
無いと思われます。事故が発生し最悪核爆発を起こす可能性
まで有ります」

 「海賊戦艦はその心配は無いのですか」

 「大丈夫です。超小型低出力高効率核分裂炉は、宇宙航行
用に安全を考慮して造られた物です。
尤も商業用発電炉として使うには、使い捨てを前提にしてい
るので余りにもコストが嵩みます。
恐らく、再生可能エネルギーの方が有利です」

 「話変わります。ユダヤロビーは、パレスチナ国家樹立と
嘆きの壁が国連管理に成る事を何故、承諾したと思われます
か」

 「それは、直接ユダヤロビーストに聞いて下さい。
我々が思うには、全人類の正義が何処に有るのか彼らにも判
ったからだと思います」

ユダヤ系の大企業にもザラが意志決定に導入されている。
落とし所は幾つも有る。
中東系の放送局にもザラに対するアクセス権を与えた。

 「ハラム・アッシャリーフが国連管轄に成ると言うが、
神を信じ無い日本人が管理する事を良しとし無い考えが有る
のでは」

因みにハラム・アッシャリーフは、日本では岩のドームと呼
ばれるイスラム聖地で有る。
ザラは、ムスリムの伝統服に身を包み、ベールで顔を隠すか
の様に演出しているが美しい顔だと判る様にしている。

 「日本国の首相夫婦は、ムスリムでもキリストを信じる者
でも無く、ましてユダヤの神を信じてはいませんが、自分達
に古の神、ゼウスとヘラが憑いていると信じていますし、
夫君の道真様は、日本の民間信仰神、天神こと菅原道真公の
生まれ変わった姿だと信じています。
彼らはお二方とも神の力を示しています」

 「それは、日本のハイテクの力でしょう」

 「私、ザラを始めアーティフィカルジャジや宇宙戦艦など
は、ハイテクの部類ですが、道真様の雷撃の力は物理法則を
超越した力です。樫木様は古の怪物ヒュドラを呼び出し使役
出来ます。アノお二方の力は、ムハンマドが、一神教の神の
教えを合理化し、古の神をイフリートやシャイターンに落と
しめて多神教世界を一掃し様と努力し自分自身を最終預言者
とする無理をされたのが、ムスリムと非ムスリムの抗争の
元凶と考えられますと古の神の復活は喜ばしい物だと考えら
れます。
かつて太古にパレスチナに居住していた弱小施政者が無能で
悪辣な時、救世主が現れ民衆を救うと言う漠然とした願望に
『愛を唱えた既成統治者への抵抗者』イエスがローマの支配
とヘロデ王の無策に祭り上げられテロリストとして処刑され
た後、彼を神と同一視し世界宗教に成長したキリスト教、
彼らも古の神を悪魔の地位に落としながらも古の神の祭りを
キリスト教に習合することで勢力を拡大していった。
だけどその教えの矛盾をムハンマドが最終預言者として
ムハンマドが生きていた時代では最高の英知で北アフリカか
ら、地中海沿岸をぐるり、バルカン半島までアジアは
ボスポラス海峡から東南アジアに跨る広大な信仰地域を誇る
世界宗教に成長した。
しかしながら彼は六世紀の人で有る神の英知もあの時代に生
きた人として最大限に理解出来ていたと思うが、中世、
キリスト教徒達は免罪符を配り経済的享楽と身内での
政治権力の達成に邁進する聖職者の御陰でキリスト教から、
距離を置く思想が芽生え、男女同権やサイエンスの発展など
ムハンマドの理解を超えた思想を元に西欧諸国が地球表面を
席巻するような事が起きたと思われます。
現代に神の言葉を聞く事が出来るムハンマドが現れれば
イスラームの教義も軋轢を生ま無かったと思われます」

 「それはムハンマドが最終預言者で無いと言われるのです
か我々ムスリムは抗議しますよ」

 「ムスリムの皆様にとってムハンマドこそ最終預言者です
ね。それがイスラーム教です。
私、ザラは現在知る事の出来る情報から宗教を分析して述べ
ただけです。全く異成る神を信じる宗教も容認する寛容さを
どの宗教も持つ必要が世界平和の為には必要です」

 翌日、アメリカ大統領クライン・オースティンと日本国
首相樫木愛は首脳会談に臨んだ。
まず、この国が気にしているエルサレム歴史地区の国連軍と
しての自衛隊警備の話で有る。

 「優秀な士官の下、観光客・参拝客の警備等、通常勤務は
ソフト警備として女性型セックスロイド主力の部隊に当たら
せます。
緊急事態に対処する為、戦闘用ロボットスーツを更に改良し
たバトルロイドを待機させます。
勿論、殺傷能力を極限まで低下しながら敵を制圧する超現代
的部隊です」

 「貴国自衛隊なら、その装備、納得出来る。
で、いつ頃、配備可能かね」

 「それについては、お願いが有ります。
バトルロイドと貴国最強の部隊と模擬戦闘を行って貰えませ
んか、その成果次第で日程が決まります」

 「我々は、実弾を使用しますが、宜しいですね」

 「有り難う御座います。非殺傷制圧装備の威力をお見せし
ますわ。
それでは、次の話題へ、駐日米軍基地の撤去について」

 「我が軍が、日本から撤去したら、特に沖縄から撤去した
ら、米軍のアジアへの展開が失われます」

 「大丈夫です。宇宙戦艦の技術を供与しますわ。
低層衛星軌道上に展開していれば、地球上のどの地点でも
1時間以内に行けますわ。
日本国は専守防衛に徹しますが、サイバー空間能力、宇宙空
間先取能力で他国を圧倒出来ますので米軍の必要は、感じま
せん。
日米安保条約は世界連邦樹立と共に発展的に解消しましょう

カナダ・メキシコやキューバ等カリブ海諸国、ニカラグア・
パナマを初めとした中央アメリカ、ブラジル・アルゼンチン
ペルー等南米各国と首脳会談をこなした。
根回しは、既に済ませている顔見せだけで有る。
それでも米国大統領以上の人気で有るヨーロッパやアジア・
オセアニア・アフリカ各国とは別の機会に会談する事にし
た。首相夫婦は、帰国の途に付いた。
政府専用機の機上でロシア政府から、プシキン大統領が日本
を訪問し会談したいと申し込んで来た。
予定を調整し、会談する事とした。

 首相夫婦の方が先に羽田に到着した。
忙しい、プシキンを出迎え無ければ成ら無い。1時間後、
彼の専用機が到着した。
プシキン大統領と秘書官のマリー・アンドロポフがタラップ
を降りた。美しい、裕次から聞いていた通りだ。

 「日本にお寄り頂いて有り難う御座います。
まず、北方四島は、日本に返して頂けるのですね」

 「裕次君じゃったの彼に言った条件を呑んで頂ければ喜ん
で、それに返還したら平和条約を締結して頂けますね。
バトルロイドや宇宙戦艦の技術供与は友好国なら頂ける筈で
すね」

 「米軍が日本から撤退すると約束をして貰いましたので
ロシア軍の駐屯は無しで宜しいですね。
平和条約は、それが、条件です。また、新型制圧装置の技術
供与は在来型殺傷兵器の廃棄をアメリカにも求めています。
宜しいですね」

 「そう来たか、若いのに交渉が上手いの。
話は変わるが、貴国はプルトニュウムの処理方法新規に考案
したそうだが」

 「良くご存知で流石、情報機関出身の大統領ですね」

 「美しいお嬢さんにお褒め頂いて気分が上がりますわ。
貴国もプルトニュウムの始末にお困りですね」

 「原発の使用済み核燃料から大量に発生していて夥しく溜
っていましたので困りました核武装を疑われたり健康被害を
考えたりすると、従来の高速増殖炉計画を含め核燃料
サイクルは破綻していましたが、解決策を模索しました」

 「我が国でも核ミサイル制限条約で核弾頭の
プルトニュウムも廃棄し無ければ成ら無い。
正直、困っているんだ」

核崩壊熱方式発電炉

 「我が国では核崩壊熱方式発電炉計画が有ります在来の
原発は、冷却水を失うと核燃料や核廃棄物が崩壊熱を発し
加熱し収集が付か無く成ると言う危険が有りましたが、
核崩壊熱方式発電炉は、プルトニュウム等の核廃棄物の
崩壊熱自身で発電する完全クローズドな一次熱回路を持ち
その一次熱回路を冷却するのに高効率な冷媒を使用した二次
熱回路で発電する原子炉です。在来式の原発のように巨大な
出力が出ませんので経済的な原発では有りませんが、
安全第一にプルトニュウムなどの廃棄物をエネルギーに変え
る事を目的に造りました。
単に核廃棄物が半減に半減を重ねて無毒化するまで10万年
もの間、監視作業を行うのでは、監視作業機構が疲弊してし
まいます。ならば一層、発電し少しでも経済的利益を得られ
る事も考えてはと思ったのです。
厄介なゴミが利益を発生すると考えたのです」

 「素晴らしい。逆転の発想ですな。巨大なエネルギーを生
む原発では無く、勝手に発熱してしまう厄介な物を発電に
使用して処理するとは考えましたな。
本当に、この国を率いていらっしゃる美麗の政治家は素晴ら
しい。
夜の外交も相手をして頂ければ、尚更、嬉しく思います」

どさくさに紛れて自身の欲望を出した。

 「大統領は佐渡夫婦と行われたと聞いています。
若輩ですが、私たち夫婦もお受けしますわ」

首相夫婦とロシア大統領・秘書官は、横須賀の海上自衛隊
基地を訪れた。

 「大統領閣下宇宙戦艦は興味津々でしょう。
宇宙へ行ってみませんか」

 「訓練無しで大丈夫かね」

 「ご安心下さい。ソフトに宇宙まで行って帰れますは、
私も経験済みです」

大統領は、宇宙で何をするのか理解した心が躍る。
巨大な一物も起立しだした。艦橋のゲストシートに
めぐたん・大統領・マリーが坐りシートベルトを締めた。
六点式のカッチリした作りだ。
道真は、キャプテンシートに座りシートベルトを締めた。

 「ダウントリム10°で潜行、東京湾を出たら
アップトリム80°で浮上し、海中を脱したら光推進で加速
加速度1.5Gで低層軌道へ、そして軌道維持」

 「アイアイサー、キャプテン」

無重力状態に成った。

 「大統領、お部屋まで案内します」

めぐたん は、プシキンをキャビンへ誘った。彼女は、
無重力に慣れている。少しシュチュエーションに興奮してい
る大統領をゲストキャビンに連れ込む事に成功した。
道真は、マリーをキャプテンルームに連れ込んだ。

 「あれ、別の女がいる。裸だ」

 「セックスロイド・ノンノです。無重力が不慣れな貴女を
補助する為に用意しました」

ノンノは、手早くマリーを全裸にした道真は儀仗服を畳んで
収納した。マリーの冷徹な女スパイのキャラに不似合いな
可愛い下着が宙を舞っていた。
ノンノは、マリーの唇を奪っている。良く動く長い舌が、
マリーの中で暴れている。淫靡だ全裸のノンノがマリーを攻
めている。快感にクネクネ動く白い肢体、絶品だ。
道真は、抱き合っているノンノの蜜壺に指を入れ、それを取
っ掛かりにマリーから引き離した。

 「イヤーン、非道い」

恨めしそうな声を残してノンノは、天井に向かって行った。
彼は、暫く、鑑賞した。
ブロンドのショートヘアにきりっとした精悍だが美しい顔、
首は細長いがしっかりしている。
純白の身体は、ノンノの愛撫でうっすら桜色に輝いている。
乳房は無重力の中でプリッと盛り上がり淡いピンクの乳首が
可愛い。
細い身体だがウエストは更に細い両脇から腰に掛けての優美
なラインが美しい。臍は縦長、臍を通りブロンドの陰毛まで
うっすら線が通り好ましい。
脚が閉じていて陰毛の中は確認出来無い。
脚は細く筋肉質だが優しく伸びている。大統領と彼女を
横須賀に訪問直前、温泉に招待した。
宇宙航行は安全だが、暫く帰れ無い可能性もゼロでは無いと
言って温泉を使わせたのだが、裸は観てい無い。
道真は、マリーの脚を開いた官能的な甘い香りが漂った。
既に蜜で濡れている。
脚を引き寄せ、舌で蜜を掬いクリトリスを舐めた舐めた。
既に勃起している素敵な突起は蜜と唾液が混ざった潤滑剤で
ヌメヌメユルユルと舌が擦り付けられた。
彼の両手は、筋肉質で反発力が嬉しい乳房を揉んでいる。
彼女は、堪らず声を大きくした。

 「ア、ア、アン、アーン、イーイ、アン、アン、イーイ、
イイ、イイ、イー、ヤーン、ввйпСдК、イーイ、
COME・COME・COMEIN・・・イーイ」

既に日本語が十分使用出来無く成っている。暫く続け楽しん
だ。
『COME』と言っている。勿論、彼には彼女が日本文化に染
まっているのなら『イク』と言っていると同義だと知ってい
るが『来て』と意訳した。
引き締まった尻を掴むと無重力の影響で目一杯血液を送り込
み海綿構造がパンパンに怒張している男根を彼女の蜜壺に
突立てた。ザラザラ、亀頭部に粒々の塊を感じた
Gスポットだ。ヌルヌルキュ、肉襞が締め付ける襞が纏い付
く、彼女が絶叫している。

 「ア、イーイ、COME・COME・COME・COME・COMEIN」

彼女がオルガスムに達した。
ノンノが彼の尻を掴み、マリーから引きはがし、自身の蜜壺
へ道真の男根を入れた。彼は、一発目を発射した。
夜の外交では相手を妊娠させる事は厳禁なのだ。
その為にノンノを用意したのだ。ノンノの容姿は野比野々子
をコピーしている。
一発発射して落ち着いた彼は、マリーを抱き締め肌の感触を
楽しみながら唇を重ねた美味しい、美味な唾液だ。
舌を舌で絡めつつ吸って来る。
彼は右親指の腹で皮を剥いたクリトリス亀頭部に優しく押し
当て圧力を掛け擦った。
同時に中指と薬指は、蜜壺に潜り込みGスポットを擦った。
小指は、肛門を刺激している。

 「ア、ア、アン、アーン、イーイ、イーイ、日本人は二人
目、イーイ、凄い、COME・COME・COME・COME・・・」

道真は唇を離すとそそるピンクの乳首を吸い舐めた。
両方の突起を交互に執拗に舐めながら、肉棒はマリーの蜜壺
に刺さった。
彼女の素敵な脚を伸ばさせると自身の脚に絡み付かせ、手は
彼女の手を求め繋ぎ腕で絡めるように密着し、もう一度、
唇を吸い合い、彼の胸は彼女の筋肉質だが柔らかい胸と
コリコリした突起の感覚を楽しみ完全に密着し宙に浮いてい
る。
脚の絡み付きを組み替えるだけで肉棒と蜜壺の摩擦、肉襞が
肉棒を包み絡み纏わり付く、身体全体で彼女を楽しんだ。
一発発射しているから長く楽しめる。
マリーは、驚愕の快楽の中にいた。
愛人のプシキンや夜の外交で身体を預けた裕次とは違う、
アレは、プシキンや裕次に比べて小さいが、この感覚は、
何なんだ。初めて性感を覚えた時、以来の衝撃だ。
解ける溶ける熔ける心まで解ける。嬌声は発してい無い。
声を出すのも惜しく快感を味わっている。
ノンノが絡み合った二人を引き離し、口で道真のモノを銜え
吸った。彼は、堰を切った様に発射した。
ノンノのは、的確だった。蜜壺に彼のモノを誘導するには、
時間が無かったのだ。

 プシキンが思わず言った。

 「オ、オー、もう裸に成っている」

 「そっくりでしょう。セックスロイド・ディーバです。
無重力空間ですので補助に用意しました」

プシキンは、着衣の めぐたん、それにそっくりな全裸の
ディーバ不思議な感覚に囚われながら、ディーバに服を脱が
された。
めぐたん も服を脱いでいる。美しい双子の女達だ。
立ち位置、いや、宙に浮いている三次元的位置を確認し、
めぐたん の手を取り、引き寄せ唇を奪った。この唇だ。
地球連邦どころか太陽系連邦まで視野をいれ先ず東アジア
連邦樹立だなんてベテルギウス大災害前は空絵事に過ぎ無い
事を大胆に発信している。
朝鮮半島は既に統一し、中国地域は民族毎に完全に独立国家
が樹立され様としている。
あの国で民主的な選挙が、行われるなんて想像すら出来無
かった。
でも美しい女だ。
この女の存在が太政官政府と言う独裁政権が職業政治家を
一掃する直接民主体制に移行したとロシアの
インテリジェンスは分析している。
いきり立った一物を蜜壺に入れ様とした。
めぐたん が言った。

 「嫌ですわ。大統領、貴男の素晴らしい愛撫テクニックを
私に施して下さい。私はまだ準備出来ていませんわ」

 「面倒じゃのう」

つい本音を言ってしまった。ディーバが めぐたん に近づき
背後から胸を揉んだ。双子の片割れがもう一人を愛撫してい
る。プシキンはより興奮し、ディーバの足を掴み引き寄せ脚
を広げ、背後から巨大な男根を蜜壺にねじ込んだ。

 「イヤーン、大統領、スゴーイ、一寸痛いけど
めぐたん凄いわよ。イーイ、ヤーン」

ディーバは、 めぐたん の胸を揉みながら呻き声を上げた。
彼女は、めぐたん の乳首とクリトリスに目標を変えた。
プシキンはセックスロイドの肌は初めてだった。
すべすべだ気持ち良い、ディーバの胸を荒々しく掴み、
そこを支点に腰を動かした。
巨根とディーバの蜜壺が擦れる男根に襞が纏い付く熱い体温
を感じる。胸の感触は極上だ。
下腹部に感じる尻の肌の感触はスベスベと素敵だ。
胸に当たる背中の感触も素晴らしい。
目の前の項は、色っぽい。
ディーバに執拗に愛撫され、めぐたん が呻いた嬌声を上げ
始めた。

 「イヤーン、ア、アン、イーイ・・・」

ディーバの嬌声もそそるが、格が違う美声だ。
セックスロイドの声は、肺・気道・声帯と口腔内の形状・
舌の動きで人の声を真似ているが微妙な美声の味は、
まだ再現出来無い。
彼は、更にヒートアップした。腰が激しく動いた。
ディーバが絶叫した。

 「ア、アン、アン、アン、イヤーン、イ、イクー」

プシキンは、大発射した。セックスロイドだ妊娠の恐れは無
い。彼は落ち着いた。
これで丹念に めぐたん を愛撫出来る。
プシキンは、ディーバに刺さった男根を抜いた。
ディーバは、空かさず亀頭部を大きく口を開けて銜え舐め吸
って尿道の中の精液残存物を吸い取ると根本まで舐め回し
綺麗にした。
彼は上機嫌で めぐたん の唇に唇を重ねると乳房を優しく掴
み空いた手で彼女の陰部をまさぐった。
太い指が蜜壺に侵入した。
クリトリスの亀頭部ピンク真珠は親指の腹で圧力を掛けられ
蜜壺の中、指が擦れる毎に刺激している。
肛門は小指が、刺激している。彼女は肛門は嫌だったが、
愛撫してと言った手前抗議出来無い。
マッチョな大統領だが以外と繊細で有る。
極上の感覚を味合い、唇を塞がれていながら声が出た。

 「ア、アン、イーイ、イーイ、意外な程、上手い、イーイ

 「お褒め頂いて光栄です。極上のファックを味わって頂き
たい」

言い終わるか終わら無いか、刹那の瞬間、ブットイ物が彼女
の中に刺さって来た。蜜壺は先ほどの愛撫でヌルヌルに濡れ
ている。

 「ア、イーイ、大きい、イワンさんのより大きい、
イーイ、ヤーン・・・」

大統領は、イワンが見違える様に使える男に成ったのは、
この女を抱いた事が有るからだと感心した。ナターシャや
丸季だけで無く美麗の首相に成ったこの女を抱いた事が運気
の元だなと強く感じた。気持ち良い。彼の唇は、形の良い白
い膨らみの頂点ピンクの突起を銜え舐め回しながら腰を使っ
た。肉襞が絡み付く纏い付く熱く熱く熱い。
蕩けそうだ。このままでは中に発射してしまいそうだ。
残念だが、彼女の腰を押して抜いた。ディーバの蜜壺が彼の
男根を銜えこんだ。
彼女は、脚を抱え丸まり、言った。

 「大統領、私を回して」

プシキンは、少し考えた。考える事で少し興奮が収まった。
そして理解した。白いボール状に丸まったディーバの尻を掴
み回した。擦れる擦れる。
擦れる回転方向に擦れる想像以上の快感だ。
肉襞が纏わり付きながら擦れる。
締め付けながらも擦れる異次元の感触だ。
回転する白いボールに夥しい液体を送り込んだ。

 道真とプシキンが部屋を替わった。嫉妬に身を焦がしてい
る筈のパートナーを慰めるのだ。
プシキンはガウンを脱ぐとノンノに背後から近づき胸を揉み
言った。

 「何という名だ」

 「ノンノと呼ばれるセックスロイドです」

ノンノは、ロシア語で答えた。
プシキン・マリー・ノンノは、ロシア語で会話している。
ここでは会話も行為も日本語に訳して記述します。尚、
プシキンがガウンを羽織らされていたのは、キャビンの
移動時にクルーに裸を観られ無いようにする配慮だ。

 「ノンノ、マリーを捕まえて愛撫しろ」

ノンノは、プシキンに胸を掴まれたままマリーを捕まえ唇を
捕らえ長い舌で彼女の舌を巻き取りヌメヌメネチャネチャ舐
めた。
舌の力だけで彼女の身体を手繰り寄せ、素敵に白い乳房を揉
んだ。
ノンノの肩越しにエロチックに揺れる膨らみを鑑賞すると
彼は、美女達の側面に身体を動かし、マリーのお尻の側から
蜜壺へ指を入れた。
先ほどの道真との行為で濡れに濡れている。
マリーはノンノの乳房を揉んでいる。
美女達の嬌声に嫌が上でも気が高まる。指の替わりに怒張し
た巨大な男根を蜜壺に入れ、ノンノに命じた。

マリーを仰け反らせて丸めろ

 「マリーを仰け反らせて丸めろ」

ノンノは、マリーの唇と胸から離れると彼女の脚を後ろに反
らし背中を反らし、足を手で掴ませた。
彼女と接続している支点を中心に考えると下から覗く形に成
った。プシキンの目には反った身体に上向きの乳房、美しい
と思った。
マリーを見飽きている訳では無いが、新たな魅力を発見した
気分だ。彼女の脚を押して回した。
回る擦れる擦れる擦れるマリーの肉襞が彼の肉棒を包みなが
ら回転方向に擦れる。男根の反りと蜜壺の曲がりが一致する
と肉襞の絡み付きが緩く感じるが、反りと曲がりが異成ると
圧迫される隙間が空く、弾かれるように強く擦れる。
極上だ極上だ天国のセックスだ。
マリーとは、中出しOKの関係だ。
イヤ、もう暫く楽しみたい。無理だ、で出る。
彼は、この宇宙空間で三回目だが、大量に発射した。

 道真は、素直に聞いた。

 「どっちが、 めぐたん 」

 「どっちかしら」

二人は声を揃えて言った。そっくりな声だ。

 「こっちだ」

道真は、完璧に判断出来る。
めぐたん の方がそっくりだが素敵な声だ。
唇を奪うといきなり男根を蜜壺に投入した。
緩い、嫉妬した。
でも彼は、冷静に乳首を弾くように愛撫し、小指から順に
薬指・中指・人差し指・親指と彼女の脚の付け根に手首を
付け支点にしクリトリスを弾いた。

 「ア、ア、ア、ア、アン、凄い、キョ強烈、イーイ」

何時しか、蜜壺のサイズは、道真の男根にジャストフィット
していた。彼は、彼女の脚を思い切り広げた。
彼、自身は反り返り、ディーバに命じた。

 「 めぐたん の身体を回してくれ」

ゆっくりと回った。彼女は、直立している。
彼女の表側、漆黒の長い髪の下の知性を感じさせる額、優し
く弧を描く眉、長く濃い睫、大きなアーモンドの瞳に漆黒の
大きな黒目、鼻筋の通った存在感の有りすぎる鼻、やや薄い
上唇とそれより厚い下唇、顎は大人しく、首は細く長い、
肩は狭く、大きな白い二つの膨らみは無重力でプルンと浮か
んでいる。
アンダーバストから陰毛まで縦長のお臍を通る線は欲情を
そそる。
漆黒のナチュラルで軽くウエーブの掛かった陰毛は柔らかく
男根の刺さった蜜壺はタップリの蜜が鮮烈なピンクの秘肉を
より光らせている。
二つに分かれた真っ直ぐな脚は、白く柔らかくそれでいて
弾力が有る。
側面は、漆黒で長い髪が棚引き、白と黒の強いコントラスト
の素敵な項、指先まで良く伸びた細長くしなやかな腕、腋の
下は完全に脱毛して元々生えてい無かった様に白いスベスベ
の肌、側面からでも盛り上がりが良く判る乳房にピンクの
突起、全体に細くウエストに掛けて依り絞られ、理想的な
カーブを描く脇腹、こんもりと盛り上がった白く柔らかい
お尻、そのお尻を含め太腿へ流れる優美なカーブが美しい。
背面は、長い漆黒の髪が遠心力で広がり、項が髪をアップし
た様に目を射る。白く美しく細い背中に真っ直ぐな背骨大き
く脹らんだお尻、尻の谷間から漆黒の陰毛に包まれた鮮烈な
ピンクの秘肉に自身の肉棒が刺さる。
この素敵な身体が何回りも彼の目を楽しめた。
勿論、肉棒にジャストフィットした蜜壺の肉襞が、絡みつつ
回転方向に擦れる極上だ極上だ。
道真も三回目のファックだ。長持ちする。
彼は、暫く楽しむと脚を掴み回転を止めた。背中側だった。
彼女の脚を閉じさせながら尻から脇腹を手で伝い肩を掴ん
だ。
勿論、肉棒は蜜壺に刺さったままで有る。
肩を引き寄せ、項に唇を這わし吸い舐め、彼の手は、彼女の
乳房を柔らかく揉みながら乳首を親指の腹に押し付ける事で
刺激した。

 「ア、アン、熔ける熔ける蕩ける・・・」

彼女の嬌声のレベルが小さく成った。感じ無く成ったのでは
無い、彼女は彼と溶け合い完全に一体に成った感覚がしたか
らだ。
彼も宙に浮き、彼女と敏感な部分を刺激し合っていたのが、
何時からか一つに溶け合い一個体に成った感覚がした。前回
の宇宙でのセックスでもその感覚がした。
道真は、残りの力を振り絞るかの様に精液を発射した。
遺伝子の交換が行われ受精卵に成り、細胞分裂が始まるよう
な錯覚がした。

 プシキン大統領とマリー・アンドロポフは、満足した顔で
艦橋に現れた。道真と樫木愛首相は、既にシートに着いてい
た。
プシキンが言った。

 「ディーバを譲ってくれ無いか」

 「懸案は、総て了解頂けたと思いますが、地球連邦につい
て協力頂ける確約を戴いていませんが、ディーバで了解して
頂きますね」

 「きつい事言うな。私でも色々根回しが必要なのだよ。
その為にディーバを使用したいと思ったのだが、地球連邦の
事に成ると我が国が更に分裂する必要が有るし・・・」

 「それでは、私似のディーバだけで無く私がアイドルとし
て所属するNKN64をコピーした嵯峨野綺理似のジュン、
小鳥遊夏生似のリリー、野比野々子似のノンノ、岩田マリア
似のプルン、斉藤ゆうき似のリサ、真野望似のタイニーと
一式、お贈りしましょうか」

 「すま無いな。助かるよ」

プシキンは、想像した。
これで大ぴらにハーレム遊びが出来る。
セックスロイドだから非難は、され無い筈だ。
ジャパニーズアイドル七人を大きなベッドに布団代わりに寝
かせて楽しめる。
宇宙戦艦は、艦首と艦底に散水し雪壁の耐熱シールドを造る
と後部光推進スラスターを減速方向に向け減速し、大気圏に
再突入した。高温でシールドに使用した雪壁が溶けると折り
畳んでいた翼を展開し、航空機モードで浦賀沖まで飛行し翼
を畳み、そこで前後の光推進スラスターを艦底方向に向け
落下速度を減速し海中に飛び込んだ。
そこから横須賀の基地まで潜行した。
計らずしも処女を道真に捧げてしまってから、丁度一年経っ
ていた。
男を知ら無かった身体は神々のセックスに例えられる無重力
での蕩け合い二人が一つに成る感覚まで味合う様に成った。

《次は『模擬戦争』

目次は、『ベテルギウスの夜にプロローグ』にリンクを
張っています!
関連して『ベテルギウスの夜に解説(19)』で特殊な
語句を解説しています!

文末

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?