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【バーナム 人心操作の修辞学】1836年2月29日新聞

<例のジョイス・ヘスのほら話>
ジョイス・ヘスを展示していた紳士が土曜日に我々を訪ねてきて、ジョイス・ヘスをコネチカット州ヘブロンにいる兄弟のもとに預けたとはっきりと述べた。それから数週間彼女はそこにおり、最新の情報では生きており、また元気にしているとのことであった。彼はほら話を暴露したヘラルド紙の新聞を彼女にそれを送るべくうけとった。
シティ・サルーンで開催された公開解剖には約千五百人が一人五十セントで入場し、売り上げは七百ドルとなった。『ニューヨーク・サン』はどのくらいの収益を得たのか? ロジャーズ医師の分け前は?ロック氏の分け前は? 間もなく亡くなるような黒人老女を利用してロジャーズ医師とロック氏は一体何を我々に与えようとしているのだろうか? 彼らはネリーおばさんと同じくらい年寄りで薄汚く、立派に公開解剖されるだろう。我々は優良顧客を失う前に手形引受銀行で小切手を換金しておいたほうが良い。さあ、賭けてみよう。
『ヘラルド』一八三六年二月二十九日号

出典:Herald Feb.29,1836


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