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私の思い出の一番(その3) 平成6年九州場所千秋楽結びの一番 大関貴乃花対横綱曙

平成6年九州場所。綱取りだったこの場所を初日から14連勝で2場所連続優勝を決め横綱昇進をほぼ確実にしていた大関貴乃花(この場所に四股名を貴ノ花から貴乃花に改名)

千秋楽は双葉山以来の2場所連続全勝優勝での横綱昇進をかけてライバル横綱曙と対戦しました。

立ち会いから攻めて貴乃花が先に左四つ右上手を取り何度も土俵際まで追い込みますが、曙は小手投げで何度もしのぎ曙も同じ形になり両者は土俵中央でがっぷり四つに。膠着状態が続いたあとに曙が最後の力を振り絞って出て行きますが、貴乃花は下がりながら土俵際で上手投げを打ち双葉山以来の2場所連続全勝優勝での横綱昇進を決めました。

曙は横綱の意地を貴乃花は横綱そしてライバルを破り2場所連続優勝での横綱昇進をかけて、両力士がもてる力を全て出し切った一番だったのではないかと思います。この一番から30年近く経ちますが私が見て来た中で最高の一番だったと思います。

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