初場所を見ての感想

※個人的に思った事をストレートに記載します
もしかしたら気分を害されるかもしれませんがご了承下さい。

大相撲初場所は横綱照ノ富士が横綱の意地と威厳を示し13勝2敗で4場所ぶり9回目の幕内最高優勝を果たしました。

初日の土俵で見せた身体つき更には2日目と7日目に若元春と正代に防戦一方となって敗れた時は優勝は難しい二桁勝てるかどうかと思っていました。
しかし正代戦翌日の竜電戦で1分近い相撲を持ち前の辛抱強さと技術と力強さでものにすると9日目の錦木に寄り切りで勝った相撲から照ノ富士らしさが戻り次第に状態を挙げ新鋭の大の里、大関を目指す琴ノ若、横綱を目指す霧島を圧倒し復活優勝を果たしました。

照ノ富士関の精神力、自力の強さ、相撲に対する思いの強さ等には本当に尊敬の念しかありません。
優勝誠におめでとうございます。
そして目標としている二桁優勝に向けて行ってほしいと思います。

話は変わりますが、今場所は関脇・大関陣も中日から千秋楽にかけて優勝争いを引っ張っていました。特に関脇琴ノ若は13勝を挙げ照ノ富士との優勝決定戦にまで進出しました。綱取りだった霧島も13日目まで11勝2敗と優勝の可能性を最終盤まで残していました。こういった経験は今後に生きてくるはずです。更に稽古に精進して上を目指していってほしいと思います。

一方でいくら横綱とは言え、場所前稽古が足りていない、やって見ないと分からないと語り膝や腰などに不安を抱え満身創痍で出場していた横綱に上位陣が歯が立たなかった（大栄翔戦と休場した貴景勝戦は組まれず豊昇龍は怪我により不戦敗）また盤全ではない横綱に太刀打ち出来なかったと言う事実をしっかり受け止めていかなければならないと思います。

また大関4人（来場所大関に昇進予定の琴ノ若を含め）の内3人がまだ1度も照ノ富士に本場所で勝てていません。

• 琴ノ若＋3大関の照ノ富士との対戦成績（本割のみ）
  貴景勝　4-6
  霧島　11戦全敗
  豊昇龍　8戦全敗（うち不戦敗1）
  琴ノ若　6戦全敗

大関在位26場所で幕内最高優勝4回経験している貴景勝を除いて横綱照ノ富士に中々太刀打ちできていないのが現状だと思います。

歴代横綱で横綱に勝利経験のないまま昇進した力士は私の記憶では1人もいなかったと思います。
更に上を目指すのであれば、今場所照ノ富士に初めて勝った若元春のように（若元春は左四つ、左差し右おっつけという型）自分の確固たる型を持ちそれを磨いて行く必要があると思います。

横綱を目指すのであるなら手負いの横綱に歯が立たないのでは話になりません。必ず越えなくてはいけない壁をどう乗り越えて行くかをもっと考えて行く必要があるのではないでしょうか。更なる奮起に期待したいと思います。