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おじいちゃん

#創作絵本


ぼくの おじいちゃんは あまり喋らない

あばあちゃんは いっぱい喋るけどね

ぼくんちと おじいちゃんちは近いから

学校がお休みの日は 自転車で おじいちゃんちに 行くんだ

おじいちゃんちは 時計屋さん

壊れた時計を 直したり 新しい時計を 売ったりしてる

おじいちゃんは いつもだまって 時計を直してる

ぼくが 話しかけても

「んー」としか 言わない

ぼくもそんなに 喋らない方だから おじいちゃんに似てるのかな?

おばあちゃんが ぼくの 大好きなアイスを 買いに出かけた

おじいちゃんと ぼくは 2人だけになった

とっても静かになった

おじいちゃんが テレビをつけた

そして ぼくに 「んー」と言って お菓子の入った お皿を近づけた

ぼくは黙って お菓子を手にとって 食べた

それを おじいちゃんは 横目でチラッとみて またテレビをみた

ぼくは知ってる おじいちゃんは ちゃんとぼくが お菓子を食べてるか 見てたこと

ぼくが 食べてるのをみて 安心したことを

おじいちゃんは ぼくのことを 大事におもってくれてる

ちゃんと ぼくには分かるんだ

おじいちゃんが あまり喋らなくたって

ぼくには 分かる

だってぼくも おじいちゃんのこと 大事に思ってる

おじいちゃんが 大好きなんだ

ぼくが自転車で おうちに帰るのを いつも遠くから 見てくれてる

ぼくが見えなくなるまで ずっと

「おじいちゃーん また来るねー」って言うと

いつも

「んー」って 返事がかえってくる

おじいちゃん いつもありがとう

大好きだよ!

        おしまい

🌟お読み下さり、ありがとうございます😊
以前、【おばあちゃん】というタイトルで創作絵本を書いたのですが。それからずっと【おじいちゃん】のお話も書きたいと思っていました。

【おばあちゃん】のお話は。
ちぃ。さんの『ゆき』という詩を読んで浮かんだお話しでした。
今回この、「おじいちゃん」のお話は。
ちぃ。さんの『工場(コウバ)と孫。』の詩を元に、私なりのお話しで書かせて頂きました。
私は以前からこの詩が好きで、ずーっと心に残っていました。
ちぃ。さんの許可を得て創作させて頂き、記事を貼り付けさせて頂きました。
ちぃ。さん、ありがとうございます😊✨✨
ぬん!🐢✨✨

創作絵本、マガジンにまとめてますので良かったら覗いてみて下さい☺️

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