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君が思ってるほどじゃないよ


#創作絵本ストーリー


                 1078文字
今日はどうしたのかな?

みくはいつも朝から元気なのに。

みく、ママが呼んでるよ。

起きないと学校遅れちゃうよ、みく?

あ、ママだ!ママが来たよ。急がなきゃ。

『ママ、お腹痛いの。分かんないけど、お腹痛い』

『みく?学校で何かあったの?』

『ごめんなさい、ママ。本当にお腹が痛いの』

『分かった。今日はおやすみして、みくが少し話せるようになったらお話ししようね』

みく、大丈夫なの?どうしよう、何にもしてあげられない。

動けないから。ただ、みくを見てるしかないから。

『くまさん、そばにいてくれる?』

みく、いいよ。お布団の中でお話し聞くよ。

『くまさん、みく、本当にお腹痛いの。学校行かなきゃって思うとお腹痛くなるの』

何かあったの?みく。

『昨日ね、みんなと遊んでたの。鉄棒で。何回後ろ回りできるかみんなでやってたの』

そっか、楽しかったんだね。

『その時にね、みく思いっきり回ろうと思って力入れたの、お腹にね、そうしたら、、』

うん、そうしたら??

『出ちゃったの。おなら、おならがね、出ちゃったの』

え?仕方ないんじゃないの?

『みんなに聞こえて、それで、みくはとっても恥ずかしくなって、お顔が真っ赤っかになって』

そっか、恥ずかしかったんだね。

『でもね、1番嫌だったのは。はるきくんに聞かれちゃったの。だから、はるきくんの顔が見れない。会いたくないの』

みく、もしかして、はるきくんの事好きなの?

『きっと、はるきくん、みくのこと嫌いになってるよ』

え?おならしたくらいで?そんな子なの?
そんな事ないと思うけどな。。
みく、はるきくんの事が大好きなんだね。
4年生だもんね、好きな子くらいいるよね。

あ!みく寝ちゃった。いいよ、このまま一緒にいようね。


『みくー、お友達が学校からのお手紙持って来てくれたわよ』

『どうしよ!くまさん』

行ってきなよ。みんな心配してくれてるんだよ。
みく、勇気だしてごらん。みくが思ってるほど、みんなは気にしてないと思うよ。ほら!
よいしょっ!

コトン!

『あ!くまさんがベッドから落ちちゃった』

『。。。そうだね、みんなのとこ行ってくるね』

『みくちゃん、どう?お腹痛いの?』

『う、うん。』

『みくちゃん、大丈夫?明日は学校来れるの?』

はるきくん…

『また、遊ぼうよ!』

『え?』

『楽しかったよ!みくちゃんと遊んだの』
はるきくん…
みんな…

『うん!明日は学校行くね、ありがとう』

『うん、じゃ、明日ね!みくちゃん!』

『くまさん!私、明日から学校行くね、みんな気にしてなかった。私が気にしすぎてただけみたい。ありがとう、くまさん』

ほらね、みくが思ってるほどじゃないんだよ。
もう大丈夫だね!

        おしまい

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