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導きの扉〜龍神の願い〜


#創作ストーリー



「龍神さま〜」

お〜
お前たち よく来たね

「ねぇ、龍神さま この扉はなに?」

これかね? これは導きの扉だよ

「導きの扉?」

ああ 

「どんな時に使うの?」

人間が 自分のために 生きようと思えた時に 正しく導くため 開けるんだよ

「自分のため? え? 人間って 自分のために生きてないの?」

人間っていう生き物は お前たちが考えてるよりも もっと複雑で 難しいんだ。

「そうなの? なんで人間は そんなに難しいの?」

人間は 欲が深いもの 満足すれば また更に上を望む

自分よりも 他人が良く見えれば 妬ましくなる
劣等感を感じる

中には そういう者に苦しめられ 生き辛くなる者もいる

心が 身体が 苦しくなって 生きる意味すら分からなくなる者もいる

「人間って可哀想だな」

可哀想か、、お前たちはそう感じるのだね

人はお互いを 比べてしまうから 比べられるから 苦しむのだよ
育った環境もあるだろう 周りの環境もあるだろう

「龍神さま 悲しいの?」

悲しいのではない 気づいてほしいだけだよ

わたしが 生きていたころ 2人の人間の命を 救うことができなかった 

その時に救った村の者たちが わたしと その2人のために 祠を建ててくれた 

そのお陰で わたしは その2人と一緒に 神として この祠で暮らせている

いつからか

人々は 願いを叶えて欲しいと ここに来るようになった

その誰もが
辛く苦しい思いをしている事が多い それは果てしなく 長い長い道なのだろう

そこから 逃げてはならないと 思う者もいるが

そこから 逃げてもいいのだ そこに勇気など必要ない

なぜなら 勇気はすでに 持っているのだから

「え?どういうことですか?」

生きるという勇気だ それはどんな勇気よりも 大きいという事に 気づいて欲しいのだ

勇気は みな既に 持っている その事に気づけば またおのずと変わってくる

わたしは ただ 皆の手助けをし 導くだけ

そして

命あるすべてのものへ わたしは愛を送り導く

今は先が見えなくとも いつか必ず辿り着ける

そこへ導くため この扉から 皆へ愛を送るのだよ 

さぁ お前たちも手伝っおくれ 扉を開けよう



🌼お読み下さりありがとうございます。

マキさんの龍のイラストから、お話が浮かんだので書いたものです。

龍神のお話しシリーズは龍神の誕生のお話しから、、これで何作目かな??
マガジンにまとめてるのでもし興味持って下さった方がいらっしゃったら、読んで頂けたらと思います🥰
マキさんのイラストです。マキさんありがとうございます😊
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私が書いた龍神のお話しシリーズです
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次のお話しは、、自分がこれだ!と思ったお話が浮かんだ時に☺️

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