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赤VS青

今回はマーケティング用語で使われる
1つのワードにフォーカスしてみます
ビジネスのヒントや頭の整理に役にたったら嬉しいです


ブルーオーシャン(青い海)
  と
レッドオーシャン(赤い海)
と言うワードが存在しています

レッドオーシャンとは
今現在
目の前にある既存市場です
ビジネススクールや市販の書籍で学べる競争戦略のほとんどは
レッドオーシャンに該当しています
レッドオーシャンにおける
市場の枠組みと
競争のコツはよく知られています
既存の市場需要の中でより多くの
シェアの獲得を目指します
競争相手が増えれば増えるほど
競争が激しくなると同時に
企業の成長が遅くなり
収益性が悪くなります
そんな競争を
繰り返すことによって
市場における製品やサービスの特徴が
薄れコモディティ化が進み
競争がより激しくなり
海はより赤くなると言うわけです
レッドオーシャンでは
企業が長年に渡って存続するためには
どうしても競争と戦略が
欠かせないというわけです

世の中のほとんどの企業は
このレッドオーシャンの戦略が中心です
日々競争のための戦略と
その実行によって利益を
生み出してきました


それに対して
ブルーオーシャンは
まだ知られていない
もしくは無い市場です
?無い市場?と思われるかもしれませんが…レッドオーシャンでは目の前にある市場需要を競争によって
勝ち取りますが
ブルーオーシャンでは
市場需要から市場そのもの
(ブルーオーシャン)を自ら創り出していく市場戦略です
競争とは無縁に
既存の製品やサービスを
"進化"させながら新規市場を
創造するアプローチが
ブルーオーシャン戦略なのです

競争を中心としない
ブルーオーシャンでは成長の機会は
無限にあり
収益性もレッドオーシャンより
より多く期待できます
ブルーオーシャンでは
"価値創造"が全てとなるわけです


従来の根本にあるのは
企業や製品の提供価値や
市場価値と提供するためのコストを
調整しながら競合と市場のシェアを
奪いあってきました
簡単に言えば
・差別化
・低コスト化
が戦略のすべてなのです

しかし
ブルーオーシャン戦略では
・差別化戦略+低コスト戦略を同時に
市場を作り出していきます

具体的にいえば
ご存知ユニクロさんが挙げられます

ヒートテック
シルキードライなど
ユニクロさんはそれまでの衣類には
無かった機能性の高い製品を
提供しています
同時に製造から販売までを
自社で一貫して行い
流通や仕入れ・買い付けなどのコストを削りました
いわゆる
製造小売業 =SPAです

そして通常のアパレルマーケットとは
異なる
新たな市場を作りながら
市場での需要を掘り起こし
彼らのブルーオーシャンを
創り出し世界のUNIQLOとなっているわけです

IKEAさんもの
ブルーオーシャンの好例でしょう
モダンなデザインの家具を
非常に早い納品スピードで提供
消費者はモデルルームのような売り場で利用イメージを目の前で体感しながら
家具が購入できます
このような消費者のメリットが
従来の競争相手からの差別化に
つながっていると言えるでしょう
家具は全て組み立てであり
耐久性を落として家具は一生ものという常識を覆しカジュアルなアイテムとして提案しています
同時に
製品ラインナップを
減らすだけでなく販売店舗数も
あまり増やさない出店戦略も
独自のクリエイションです
従来から
デザインから企画・製造・販売まで手がけていたIKEAさんが
自社にとって最適な形で
差別化と低コストを結びつけ
ブルーオーシャンのマーケットを
創り出したわけです

マーケティング
  &
マーチャンダイジング
やはりこれらのベースにあるのが
コンセプトであり
クリエイションする上で
取り扱い説明書としてコンセプトが
重要視されその先に
新しいマーケットの創造
ブルーオーシャンが
目の前に出現するわけです

最近では情報やモノが溢れて
ブルーオーシャンを
創る必要が増えてるのに
残念ながら
マーケティング戦略でも
レッドオーシャン向けの理論や
解説が中心のような気がします
高額を払い競合他社が多く
更に赤くなるマーケットの勉強を
するのか?

新しい価値観を提供して
創造性とアイデアで青く澄んだ
マーケットを創り出すのか
考えるキッカケになってくれたら
嬉しいです

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