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地球のささやき

目薬とメンソレータムを買う。

明治生まれの祖母のこと。
幼少期の自分にとって欠かせないのは祖母の存在である。小さい時のことなので断片的なことなのだが、ひとつひとつが強烈だった。
当時の女性としては大柄でいつも着物で過ごしてキセルで煙草を吸っていたから、、そのキセルの中のヤニを取るためのコヨリを作らされたりなどなど暮らしに直結するもろもろは祖母から教わった気がしている。
祖母の生家は北海道日高地方の名士だったようで政治にも手腕をふるっていた。なので
祖母は長女だったこともありお姫様として
なに不自由もなく育った。後々わたしの父が
その家のことを思い出しながら図面にしてくれたが、父には乳母のような人もいて使用人との関わりが強かったようだった。ちょっと気になって調べてみたところ、渋沢栄一さんの王子製紙の資料に、私からすると曾祖父さんの名前がヒットした!!!それは国鉄時代のことで、日高地方の鉄道誘致に王子製紙(苫小牧だとおもう)の後ろ盾で陳情に奔走したことが残っていた。びっくり仰天…そんなことは父から聞いてはいなかった。なんにせよ、
地元のために生きた曾祖父さんであったことは、その土地の通り名として 残っているのが証である。。それは曾祖父さんのことなので、祖母のほうに話をもどすと人生は意地悪でお姫様くらしは結婚とともに一変してしまう…祖母の結婚相手は従兄弟で(当時は血族での結婚ありだった)従兄弟のなかでも頭脳明晰だったことが曾祖父さんのお眼鏡にかなったのだろう。祖父はニシン漁で潤和っていた頃に網元をしていたが、、ニシンが不漁になってからが悲惨なことになってしまう…
ニシン御殿が建つほどの裕福さを経験すると
人は変わってしまうのか??祖父は家庭を持ちながら妻と7人の子どもたちを捨てて放浪の旅人となってしまう…

かなりながくなってしまった、、
これからまだまだつづく祖母の人生は
あしたには行きつくかもしれないので
あしたのことにしようと思う。

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