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# 2-3心不全にもステージがある

心不全とそのリスクの進展ステージ

 前回は「心不全ステージA」について説明させていただきました。
心不全ステージAは、心臓にキズがないが、ゆくゆくは心不全になるリスクがあるということでした。そのため、心疾患とならないように予防していくことが重要であるとお話ししました。
 
 今回は、「心不全ステージB」についてお話をしていきます。

急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版)スライドキットより引用・一部改変

 急性・慢性心不全診療ガイドラインによると心不全ステージBは、「器質的心疾患のあるリスクステージ」と記載されています。
 心臓自体にキズがついてしまった状態になってしまったということです😫
しかし、心不全症候がないということが特徴です。(心不全症候については以前の記事を参照→#1-4 そもそも心不全って何?

心不全ステージBの心臓くん

 器質的心疾患とはどのようなものあるのか🤔
 例えば、狭心症や心筋梗塞・弁膜症・心筋症などです。どれも、一歩進めば心不全症候が出現する危険性が高い疾患ばかりです😨

 ここでも、いかに心不全ステージを進行させないかが重要であるため、治療は疾患に対する直接的な治療、危険因子のコントロール・器質的心疾患の進展予防などが目標となってきます👍
 心疾患の管理と心不全発症を予防することが重要ということです🧐
各心疾患や治療については、別の機会でお話しさせていただきます👍
 

まとめ

①心不全ステージBは、心不全症状や器質的心疾患がある。
②器質的心疾患とは、虚血性心疾患、弁膜症、心筋症などの心臓にキズがついてしまった疾患。
③心不全ステージBの治療目標は、心不全を発症させないために、器質的心疾患の直接治療と心不全発症予防である。

今回は、ここまでとして具体的な疾患や治療などは、今後お話をしていくつもりです😌また、取り上げてほしい題材があればコメントをよろしくお願いします。

では、心不全患者さんの望む生活が支援できるようにしていきましょう!

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