#24

『5月21日 はれ
昨日も今日も悠斗の様子を見ているけどやはりおかしい。瑠海と無理やり距離を近づけようとしたり、目線で追ったりしている。わかりやすすぎる。
昨日は瑠海と話す時間をとれなかったけど、今日はとれたのでまた帰りの公園で話すことにした。悠斗は部活だったのでバレていないはず。

「瑠海、あれからどう?」
瑠海「向こうからも特に言ってこないから言えてないの」
「ん、そっかー」
瑠海「でもね、電話しよって言われて何度か電話してるの」
「え、2人で?」
瑠海「うん、そう」
「大丈夫?」
瑠海「ただお話してるだけだよ😊」
「なら、いいけど…。何でも言ってね」
瑠海「ありがとう。佐藤くん優しいね」
瑠海「あ、小山くんがね、なんか秘密がどうのって言ってたの」
「秘密…?もしかして、あれかな、前に言ったやつ。秘密をお互いに話すと仲良くなれるってやつ。」
瑠海「それかな…?なんかたくさん昔の話してくるの。」
「……。(あからさまだな)」
瑠海「クラスの女の子にトラウマがある?的なやつ」
「あ、それ知ってる」
瑠海「聞いた事あるの?」
「うん。」
瑠海「そうなんだ。でね、瑠海もなんかある?って言われて…」
「わ、困るね。で、なんか話したの?」
瑠海「ううん。話してない。誤魔化したの」
「それがいいよ。話したい時に話すのが1番だからね。」
瑠海「そうだよね、よかった。佐藤くんならいいかな…?」
「なにが?」
瑠海「話すの。でも引かれちゃうかも。前のクラスの子に言ったら引きつった顔されて」
「いいよ、大丈夫だよ」
瑠海「え笑んー笑じゃあ話すね笑 うちね、死体とか血とか好きなの。人とか殺してみたくてね笑」
「…」
・俺はこのとき凄く驚いたけど、瑠海のことが好きだからつい話を合わせてしまった。
「…あーなんかわかるかも。死にたいとか思ったりするし。(これあってる…かな?)」
瑠海「死ぬのもそうなんだけどね!笑 血がみたいの笑 やばいでしょ?うち」
「別にいいんじゃないかな。こう、今死んだら周りはどうなるのだろう、とか、殺したらどうなるのだろうとか考えたりするよ、俺も。」
瑠海「ほんと?!?!分かってくれる人初めて!!引かないでくれるんだね!佐藤くんは!認めてくれて嬉しい🥰」

俺は何か引けないとこまで来ている気がする。』
#日記 #公園#秘密#会話

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