#28

『5月31日 あめ
いよいよ明日は体育祭だ。前日で準備もあるということで、今日の授業は午前だけだった。とはいえ、その授業も体育という名目で体育祭に関することしかやらなかった。応援席を決めているとき、悠斗とこんな話をした。
 「最近、瑠海と仲いいんだね?」
 悠斗「うん、仲良いでしょ、仲良いんだよ」
 「そっか、いいね」
 悠斗「この間も、3時間くらい電話した。」
 「3時間?!結構だね笑」
 悠斗「めったにないよね、2人だと、仲良い、んだよ。秘密もね、多分7割とか8割は話してるし」
 「へぇ…?」
何も知らないふりをしてカマかけてみたが、自分で確認するように話しながらマウントをとってきた。はっきり言ってかなりうざかった。瑠海には秘密を話している、ということを逆に考えると俺や月浦には話していない、仲良くないと言っているようなものだ。多分気づいていないのだろう。

体育祭当日は、部活動ごとに仕事があり、朝早く集まるところもある。悠斗も俺も仕事はあるが、軽音はないらしい。けど、悠斗が直接話したいと瑠海に言ったらしく、朝早くに瑠海は学校に呼び出されているとのこと。なんだそれ。そこで俺は「部員じゃないけど、人足りてないから手伝ってもらう。それで、朝迎えに行く。」という名目で突撃することになった。誤魔化し方は瑠海の方が上手いだろうし、あとは任せよう。』
#日記 #体育祭#朝#仕事#秘密

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