#27

『5月30日 はれ
また瑠海から相談を受けた。どうやら悠斗とまた色々話したらしい。でも、何度説明しても平行線で進まないらしい。

瑠海「あのね、小山くんと電話とかLINEでお話したの。だからね、そのときにちゃんと伝えたの」
「恋愛できない体質って?」
瑠海「うん、恋愛とかできないからごめんねって」
「そしたら?」
瑠海「わかんないだけでしょ、やってみたらわかるよってなっちゃって」
「伝わんなかったんだ…。体質で変えることができないって伝えた?」
瑠海「頑張って伝えたの、恋愛できないって。でもずっとそれを変えることができないって言ってないかも…」
「うーん、じゃそれかな…」
瑠海「でも、3時間くらい頑張ったんだよ?」
「3時間?!通話で?長いね?」
瑠海「そうなの、違うお話もしたんだけどね。そう、なんだっけ秘密を7割くらいは話したって言ってた。」
(そういうの言ったら秘密とかもうなんでもなくなるし意味ないんだけどな…)
瑠海「それでね?瑠海はどれくらい?って聞かれて9割って言っちゃったの。」
「実際は?」
瑠海「1割もない笑」
「エグいことするね?!逆に何を言ってそんなに誤魔化せるの?」
瑠海「んとね、好きな食べ物とかー、好きな物語とか!」
「雑だねー笑ちなみにどんな食べ物好きなの?」
瑠海「うちね、すごい偏食でね、ササミとブルーベリーとお菓子しか食べれないの」
「そりゃ騙せるね笑他の食べないの?」
瑠海「なんかね、小さいときね、ご飯とかなくて、お金だけ置いてあったからお菓子とか食べて過ごしてたの。だから栄養なくて体弱いの笑」
「え……」
瑠海「うち、全然叩かれるし殴られるし産まなきゃよかったとか言われるから大丈夫笑笑」
「大丈夫じゃない大丈夫じゃない。え、今は?」
瑠海「今のお父さんはね、」
「ん?」
瑠海「あ、再婚してるの。それでね、今のお父さんはね、気に入らないことあると殴ってくるけど、それ以外は好きな物くれるしお金も使わせてくれるの。だからいいの。」

どうやら、瑠海の家庭環境はかなり複雑なようだ。前の父親にも、母親にも暴力をふられ放置状態だったようだ。まるでアニメやドラマでしか見た事のない状態で、現実であることに驚いた。さらには、幼稚園時代からいじめがずっとあったらしく、死という概念が重く感じられないらしい。ずっと常識からズレているとは思っていたけれど、幼い頃からの環境のせいらしい。どうにか、気持ちが軽くなるだけでもいいから何かできることをしてあげたい。』
#日記 #恋愛#偏食#家庭環境

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?