#34

『6月11日 はれ
今日も瑠海は悠斗と電話していたようだ。その間、瑠海からメッセージが来ていた。「また泣かれた」とか言って、しばらく後に「聞いて!冷めてくれたの😊」ときたので、電話をした。
どうやら、今まで通話していくなかで、何度か泣きつかれていたらしい。大抵、「どうしたらいいのかわからない」といって話を平行線に持っていって泣くようだ。あの時、悠斗と2人で話した内容とさして変わらない。ただ違う点は瑠海なら何とかしてくれると思いきっていて、互いに心を許していると勘違いしている所だろう。残念だが、瑠海に泣き落としは通じない。何度も同じ話を繰り返しているうちに、諦めたようで「もう無い、冷めた」と言ったようだ。おそらく言葉として言っただけなのだろうが…。それでも、瑠海はるんるんで報告し喜んでいた。体育祭のときのあの発言が効いたのだろうか?彼女にしようとすることは諦めたようだ。ただ、友達としては関係を続けて欲しいと言われたようだ。瑠海はそれを望んでいるので快諾したようだが、俺は「あぁ、諦めきれてないんだな」としか思えなかった。俺もこれで正しいのかわからないが、とにかく彼女のそばで守っていきたい。好意がばれないように隠しながら。』
#日記

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