加山雄三に騙されようとしたら逆に騙された話
タイトルだけ見たら何言ってんだ?ってなるっしょ。
いゃ〜騙されようと思ったら一周回って騙されたんですよ。先日第三倉庫のカセットテープの山からこんなのが出て来たんですよ。
怪しさ満点。今の時代こんなのを作ろうと思っても絶対に作れません。見てよこのインチキサイン。金色に光ってやんの(笑)
漢字やんけ!筆記体のサインなんか存在しないわ!!
ユニレコードかい!この会社はマッハサウンドって会社の後継会社でありまして、76年くらいにロートン、リンコドンなどの別名義会社を挟みながらサンデスコ音楽工業という別名義会社を挟みつつ、81年頃まで渋谷に存在していた幻の会社なのです。この加山雄三カセットは78年くらいのやつかな?
そして特筆すべきはこのカセット。インストなのです。歌が一切入ってない!作業用BGMとして使うわけですよ
実はそれ以前に76年頃にエルムレコードって会社から加山雄三インストモノが出てまして、同音源なわけなんですよ。
ユニレコードのカセットと。(多分)
で、さらにはコーラル音楽出版っていう大映の系列会社から同音源が出てまして、これは発売年不明。
結論からすると恐らくこれは大映音源な訳です。
まぁ図にするとこんな感じ。
LP 大映レコード
↓
LP エルム
↓
カセットテープ ユニレコード、日本オーディオ等
以前エルム版は持っていたのですが、音源だけ録って、売却致しましてユニのカセットテープ版を発見したのでエルムと同じかどうかチェックを兼ねて作業用BGMにしようとした訳なんですよ。
さて聞こうと思ったら、なんと…
アポロンも偶にパチソンのインストモノ流用みたいなのがあるんで期待していたのですが、加山雄三モノに関してはアポロンは本物を使っています。
マジかよ。
ニセモノに騙されようと思ったら一周回って騙されたんですよ!こういう事があるから人生は面白い。
加山雄三の偽インストモノのカセットテープ版を聴ける日は一体いつ来るのだろうか。また倉庫を探すか…
ユニレコードは他にも色々まだまだヤバいカセットを
大量に出しているので気が向いたら、また紹介します。ではまた次回。