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最高のサブカル体験

ゲームでも本でも何でもよいのだが、ストーリーを楽しむタイプのサブカル作品は初見の状態で接するのが一番楽しいと思う。周囲の状況などから薄々察していることに比べて不意打ち的なサプライズの方が印象に残りやすいものだし、初めての体験はそれだけで自分にとって特別なものになるからだ。ともすれば、サブカルを最高に楽しむための理想的な状態とは、メタ的な事前情報を一切仕入れず、知識面において完全に「無」の状態で作品とのファーストコンタクトを迎えることではないか——みたいな事をふと考えた。

ここでいう「無」とは、いわゆるネタバレはもちろん、登場キャラクターの名前や性格といった、公式サイトに書いてあるような些細な情報さえシャットアウトするという事だ。作品購入を検討している時に公式サイトをチェックするのは常套手段だとは思うが、サイトの情報を見てしまうことによって「無」の状態から遠ざかってしまうことを念頭に置かなくてはならない。メタ的な情報は僅かなものでさえプレイ体験の質を下げかねない為、できることなら公式サイトも見ない方が望ましい。例えば、あるキャラクターがツンデレだという設定を、購入前にうっかり公式サイトで確認してしまったとする。そして、いざ実際にツンデレ的なシーンに出くわした時に貴方はどう感じるだろうか。予めツンデレであることを知っていたならそれはただの予定調和にしかならないのに対し、何も知らなければそのシーンに新鮮な驚きを感じることができる。そうなればより作品を楽しめるような気がしないだろうか。最高の体験が最高の足り得るには、このような微細なアドバンテージすら逃すことはできないのだ。

とはいえ、最も完全に近い「無」の状態を作るためには、それこそお店の商品棚で目をつぶって適当に手に取った作品を買う——くらいのことをしなくてはならないだろう。あるいは誰かのおススメを何も聞かずに買うか。何にせよ、メタ的な事前知識が一切入り込まないようにするためには、作品の選択に何らかのランダム性を持たせることは必須だ。理想はこれで面白い作品を引き当てることだが、大体の場合において「ハズレ」を引かされてしまうことは想像に難くない。僕は保守的な人間なので、コンテンツを最高に楽しむためにあえてランダム性のある選択をするリスクリターンが見合っているとは到底思えない。作品について事前に調べれば調べる程「ハズレ」を引く可能性を下げることはできるが、それに比例してプレイ時の効用も僅かに下がり続けてしまうのだ(本当に微差だが)。

このジレンマに対する折衷案としては、なるべく少ない情報を参照して購入することで「無」に近い状態を作る、みたいな方針で妥協するのが現実的な気がする。
というわけで、FANZAの500円セールを機に実際にそれをやってみることにした。
具体的には、購入の際参照する情報を、購入画面から確認し得る情報(パッケージ画像・短いあらすじ・元の値段)のみに絞り込んで、セール内で最もピンときた作品を購入。作品に対する無知とある程度のランダム性を保ちながら、新たな出会いを開拓してみることにした。ハズしてもまぁ500円なので、ギャンブルするにはもってこいだ。


そんなわけで選んだのがこれ↓


実は画像はサウンドトラックのジャケットなのだが、実際購入したのは当然本編。
本編の画像を使えなかった理由は、パッケージイラストで見えちゃいけない部分がガッツリ見えてしまっているため。


選考の決め手は、絵が綺麗な事と、どことなくアングラでダークな雰囲気(何だそれ?)に惹かれたから。
メーカーすら確認しなかったので、そこそこのブラックボックス。

楽しみ~(@^^)/~~


…気が向いたら別記事でプレイの感想を描くかもしれません。


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