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Rotaenoを1カ月遊んでみた【後編:良曲紹介】

前回の記事の続き。

元々1つの記事にまとめるつもりだったが長くなりすぎたので、曲紹介の部分だけを分割して、後編として独立させることに。一応前編を読まずとも、後編のみで読めるようにはしています。

前編はこちらから↓


そんなわけで「Rotaenoを1カ月遊んでみた」、今回は良曲紹介編。

自分はスコアやレートを詰めたいというよりは、どちらかと言うといい感じの曲を見つけて脳内コレクションにするために音ゲーをやっているみたいな節があるので、曲紹介を書かないわけにはいかないのである。つまり、自分的には割とこれが前後編通じての本題のつもりだったりする。

今回はRotaenoの収録曲で、自分が特に気に入った良曲トップ5をピックアップして紹介しようと思う。


以下選曲の基準。
(ぶっちゃけここは読み飛ばしてもらっても構わない)

・譜面の良し悪しや難易度は考慮しない。
→基本的には曲そのものと、そのバックボーンを考慮。

・書き下ろしのオリジナル曲に限定しない
→他ゲー出身のコラボ曲だろうがBMSだろうが一切関係無し。

・自分がプレイ済みの楽曲に限定
→前回の記事にも記載しているが、全ての楽曲をプレイするには1ヶ月では到底時間が足りず、現状間に合っていない。全曲やらずに選ぶのはやや気が引けるが、取り急ぎ現時点での自分が選ぶ暫定トップ5ということで。

・その他選考の基準は全て自分の独断と偏見による。

※自分のプレイ済みの範囲は下記に選曲対象と対象となるパックをそれぞれ記載。

<選曲対象パック一覧>
無料曲(現時点で開放可能な曲のみ)/サイドストーリーの2つ/機械都市/街角のレストラン/ジオメトリーパルス/ピアノライフ/無色透明/オーブの声/Phigrosコラボ

<選曲対象のパック一覧>
ファンキーパーティー/TANO*Cコラボ/KALPAコラボ/晩夏の夢/未来の歌/WACCAコラボ/有料シングル全曲


説明ばかり長ったるしくてもあれなので、いい加減始めようと思う。
それではどうぞ。



・Manifold Hypothesis
Composer:cybermiso

メインチャプター2章より。
リズム主体のドラムンベースの中に様々な音がぎっしり詰め込まれていて、聞くたびに新しい発見がある。サビの裏でコードのように流れている「a」に聞こえる音はどことなく意味深で、この音の存在に気が付いたときは鳥肌が立った。もうこの曲の4分(ロテーノノーツ)→8分(同時押し)→16分(タップ)の場所でしか気持ちよくなれない身体になってしまった。(Ⅳをプレイ済みの人には多分これでどこのことを言っているか伝わると思う)。

この曲に限った話ではないが、cybermisoさんの曲には思想というかある種の哲学のようなものが感じられて、曲名の由来などを調べては考え込んでしまう。あんま意味わかんないことの方が多いけど。因みにManifold Hypothesisは直訳すると「多様体仮説」という意味らしく、幾何学における構造体のことを言うらしい。


・life flashes before weeb eyes
Composer:BilliumMoto

楽曲パックオーブの声より。
Kawaii future bassとブレイクコアをよくかき混ぜて煮詰めたらもの凄いのができた、みたいな曲(あまり厳密な例えではないだろうけど許して)。
自分は特に序盤の声ネタ多めの地帯が好きで、どことなく不安定で不規則なリズムに可愛らしい声が天才的にマッチしている。比較的人を選ぶ寄りの曲ではありそうだが、自分は好みドストライクだった。

因みに曲名のlife flashes before weeb eyesは、意訳すると走馬灯というような意味になるらしい。


・Cosmic Starter
Composer:TAG feat. HyuN

サイドストーリー軌跡:夢が芽生えた日より。
Cosmic Starterはカールのサイドストーリーのマップ上で拾う曲だ。幼いカールはひょんなことから自宅の倉庫で宇宙船でを発見する。未知のものを発見したワクワク感とこれから始まるであろう冒険の確かな予感――そんなカールの心情を表現したかのようなアップテンポなエレクトロニクスサウンド。これは想像でしかないのだが、この曲は自分にはカールのサイドストーリーを汲んだ上で作曲されたように聞こえてならない(書き下ろし曲なので十分可能性はあるはず)。

音ゲーのストーリーを軽視している人は少なくないと思うが、インスト曲という非言語ツールでの表現の限界を超えてプレイヤーの想像力を補足してくれる非常に重要な要素だと思う。

メインチャプターの更新楽しみだね。


・Alice in a xxxxxxxx
Composer:Nagiha

楽曲パックピアノライフより。
曲調が目まぐるしく変わり、それに合わせてピアノ、バイオリン、エレキギター、サックス等様々楽器の音がふんだん使われている。一見どこかとっ散らかっているような曲だが、アリスというテーマで見ると不思議な統一感と紛れもない納得感とを感じさせられる。曲名の「アリス」は勿論ルイス・キャロルのあの作品がモデルになっているのだろうが、度重なる曲調の変化から、まだ幼いアリスという存在が持つあどけなさや危うさが感じ取れるようだ。

xxxxxxxxに入る言葉にも色々と想像が掻き立てれる余地がある。タイトルからもこの曲全体が持つある種の不気味さがありありと感じられる。

誰かxxxxxxxxの中身の答え知っている人いませんか?


・GALACTIC WARZONE
Composer:Akira Complex

メインチャプター2章より。
メインチャプターのボス曲でⅣはゲーム内でも数少ない難易度13。その中でも最高定数である13.3誇り、Rotaenoの現ラスボスと言って差し支えない屈指の高難易度曲。1章ボスであるInverted Worldとは正直格が違う。

安直な選曲であることは百も承知だが、それでもこの曲は選ばざるを得なかった。というのも、コンポーザーであるAkira Complexさんは、半年ほど前に多くの人に惜しまれつつも亡くなっている。自分もそんな数多のファンの内の1人だ。そして、自分はRotaenoを始めるまでこの曲の存在を一切知らなった。そんな自分にとって、チャプター2のマップ最奥で見た演出ムービーに表示された「artist Akira Complex」の文字は、完全に不意打ちであり最高のサプライズだった。興奮して近所迷惑お構いなしで叫んでしまったのを覚えている。GALACTIC WARZONEは「またAkira Complexさんの新曲で遊べる」というあり得ざる機会を実質的に提供してくれたも同然だった。

最も、こういったバックボーンを抜きにして曲単体で見ても素晴らしい曲である事は、わざわざ断るまでも無い。仮にAkira Complexさんが存命だったとしても、この曲が自分の心に残る1曲となったことは疑いようもない。

R.I.P。


やや湿っぽくなってしまったが、ひとまず曲紹介はここまでにしようと思う。一応これが現時点での暫定トップ5だが、他の曲の魅力を再発見することもあるだろうし、なによりまだプレイしていない曲が30曲程残っている。これから順位が更新されることもあるだろうし、それに期待したい。(それにこの手の主観ランキングなどその日の気分でちょいちょい入れ替わるものだ)。

因みに上記で紹介した5曲以外にランクイン候補として考えてた曲は…

・Snow Magic
・Bouquet colore
・Inverted World
・NO ONE YES MAN
・Invader
・Re:prosperitás
・Looking for Stella
・amethyst

この辺り。なんか抜けあるかも。



そんなわけで長々書きましたが、この辺で記事を締めようと思います。
Rotaenoはいい曲が多いので、探してみると新しい発見があるかもしれません。

ここまでお付き合い頂き、有難うございました。

また次回の記事でお会いしましょう。

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