携帯電話の電波で困ったときの対処法(データ通信編)

こんにちは、電波男です。
今回は携帯電話のモバイルデータ通信でインターネットをりようしているとき、という時の原因とその対処方法をおインターネットにつながらなくなった、突然回線がきれたという時の原因とその対処法をお伝えします。

まずはじめに、モバイルデータ通信でインターネットを利用している状態というのは、電波は各キャリア携帯電話会社の電波塔からの電波を利用していることになります。その電波塔からの電波が弱いとインターネットの利用ができません。さらに、音声通話の電波とモバイルデータ通信の電波は電波の周波数が違います。その特徴は、音声通話では、800~900MHZ帯の電波を使用していてこの電波は遠くに電波が飛んでいくことができる反面、インターネットのような思いデータを送ることはできません。
反対に、携帯電話のモバイル通信は1.7GHZ,2GHZの周波数帯を使用しており、データは送れますが距離が短いので電波塔から1kmも離れたところに住んでいると電波が弱くなってしまいインターネットがつながらないという現象が起こってしまいます。
なので、主な対処法としては、携帯電話会社の見直し、電波の良い地域への引っ越し、光回線を入れてWIFI接続してインターネットを利用するということになります。

今のあなたのお住まいの環境でどのような症状がでているのか?症状別に分けて解説していこうと思います。

⑥ ネットにつながるまでに時間がかかる  測定値 -110db ~ -120db 

携帯電話のモバイルデータ通信で、インターネットを利用する場合、ネットにつながるまでに時間がかかるといった時があるかと思います。
LINE通話をしていたら途切れて声が届いているような状態は、アンテナ表示が2本くらいしかたっていないと起こることがあります。
ちなみに、音声通話(080,090から始まる電話番号を使用する電話)と、LINE電話などのIP電話(LINEやSNS,050から始まる番号を使用しての通話)は少し違います。
現在主流の4Gでんぱでは音声通話で、800~900MHZの周波数帯、モバイルデータ通信では1.7GHZ、2GHZの周波数帯、5Gであれば2.8GHZの周波数帯を利用して通話しています。
一方、LINE通話などのIP電話では、4Gの1.7GHZ,2GHZ、5Gの2.8GHZそしてWIFIの2.4GHZと5GHZの周波数帯を利用して通話を行うことができます。
どのような違いがあるのか、というと通常の080や090から始まる番号の携帯電話のほうが周波数は低いのですが、電波は周波数が低いと遠くに飛んでいくことができ、障害物にも強く、ビルや山などを越えていくことができます。ただ、周波数が低いと、多くのデータを運ぶことができないため、重いデータを送信して届けることはできません。周波数が高ければ高いほど多くのデータを運ぶことができる反面、距離は伸びず障害物に弱いため、電波塔からの距離がやや遠かったり、山や林が周りにあったり、 地下に入ったりすると、とたんに電波が弱くなってしまうことがあります。
ネットにつながるまでに時間がかかるという場合、WIFIを導入していただくのが一番良い対処法なのですが、月々の使用料金を考えるとためらってしまうという方もいらっしゃるかと思います。
携帯電話のみでインターネットにつなぐ場合、動画などの重たいデータファイルは、電波状態がよい場所であればなんとか送れることもありますが、送るまでに時間がかかると思います。

家の中でモバイル通信のインターネットを利用していてねっとにつながるのに時間がかかる場合、比較的電波の良い場所、リビングや窓際、ベランダや庭など外に出て利用すればデータが早く 送れると思います。
もし、リモートワークをこれから始める方は、光回線のWIFIを導入してください。

⑦ネットにつながっても途中で切れてしまう  測定値 -130db から  -140db

携帯電話でインターネットを利用していて、途中でインターネットが切れてしまってなかなかページを閲覧できないというような状態になることがあります。
地下に入っていたり、コンクリートや鉄に囲まれた建物にいて、窓がない、密閉された空間にいる場合、電波状態が極端に弱くなり、インターネットにつながらなくなることがあります。
また、ディズニーランドや朝の通勤ラッシュの時間帯、多くの人が電話やモバイル通信を利用する場所では、回線が混雑してしまいインターネットやLINE通話がつながらなくなることがあります。
解決策としては、WIFIを利用するなのですが、WIFIの電波も多数の方が同じWIFI電波を利用していると、回線が混みあってしまい、LINE通話が切れたり、インターネットがサクサク動かない、という状態になります。
ディズニーランドや最寄駅の舞浜駅で待ち合わせをしていて、LINE電話がつながらず、待ち合わせ時間に会うことができず怒られた、という経験をしたことはないでしょうか?
これも、データ通信を大勢の人が使っているところでLINEを使ったため、回線が混みあってしまい、通話や文字のデータがなかなか届かないという現象が起こってしまうのです。
これを解消するには、人込みを避け、仕事とプライベートで使う電波を分けることが必要です。
ディズニーランドなどの行楽地に行く場合は、舞浜駅の一つ隣の駅で待ちあ合わせていくなどの対策が必要です。

⑧ネットにつながらない   測定値 -140db

携帯電話のモバイルデータ通信を利用していて、ネットにつながらなくなったということが起こることがあります。
全くつながらないと、インターネットの閲覧もできませんが、LINEで文字を送ることも、Eメールを送ることもできなくなります。
この場合、携帯電話の故障という可能性があります。もし今いる場所から移動して、電波状態がよくなったという場合は、近くにある電波塔の故障の可能性もあるため、一度携帯電話会社に問い合わせてみてください。
また、いままで普通に使っていて、急につながらなくなったという場合、周りの生活環境の変化が影響している場合や、携帯電話の設定がアップグレードによって変更されてしまった可能性もあるため、電波の良い場所に移動して、設定を確認してください。
また、よくあるのが、WIFI設定を自動切換えにしていて、そのままの状態で外に出たら、WIFIがはいったままになっていて、モバイルデータ通信につながらず、コンビニでバーコード決済が使えなかったということがあります。この場合は、WIFIの自動接続をOFFにすれば解決できます。

⑨圏外になる

モバイルデータ通信を利用していて圏外になるという場合、ネットワークの問題であることがあります。
携帯電話各社で割り当てられている周波数帯があり、携帯電話会社から与えられるSIMカードを携帯電話にはめこむことによって電話やモバイルデータ通信が使えるようになります。
例えば、以前はSIMロックを解除しなければ、他社に乗り換えてもSIMカードが会わなくて、電話が使えないということがありました。今でも外国製の携帯電話を安いからと購入して、SIMカードを入れてみたら、電波状態がよくなく、電話やモバイルデータ通信に支障が出ているというようなこともあります。
携帯電話がその携帯電話会社に割り当てられている周波数帯に対応しているかどうかを調べてから購入するようにしてください。
また、携帯電話を携帯電話のショップで購入したにもかかわらず、圏外になってしまうというような現象が起きるという場合は、次の設定を試してみてください。

[iPhone]

設定→モバイル通信→ネットワーク選択→自動を切る→その下の携帯電話一覧の中の一番上の現在契約されている携帯電話会社を選ぶ

[android]

設定→ネットワークとインターネット→モバイルネットワーク→詳細設定→自動をOFF→携帯電話一覧の中の一番上の現在契約されている携帯電話会社を選ぶ

この自動で設定を手動で選択するようにすることで電波状態が気持ちよくなることがあります。
これは、携帯電話会社は、3G(第3世代)電波を停波させて、4Gや5Gに注力しようとしているのですが、3G電波が徐々になくなっていく中、3Gのネットワークをそのままにしてなくしていってしまっているため、電波の状態が4G(第4世代)電波よりも3Gの周波数帯に近づくと、携帯電話が3G電波だと思い込み、ネットワークを3Gに勝手に(自動で)変更してしまいます。3Gのネットワークに電波がとおっていない状態であれば、3Gのネットワークに移動したとき電波がない状態、圏外になってしまうということが起こります。
上記の設定のネットワークを手動で選択する方法を使えば、現在主流の4Gのネットワークからぶれることなく、携帯電話を利用することができます。
ネットワーク選択のページで出てくる携帯電話会社のネットワークの一覧は、一番上は必ず今ご契約中の携帯電話会社が表示されるのでその項目をタップするだけで設定できます。

主に起こる症状としては今説明したような症状です。それ以外にも症状が出ているという方、解決法がわからないという方はコメントか概要欄のメールアドレスまで、ご連絡ください。
今回の動画はこれで終わります。また次回の動画でお会いしましょう。


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