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第3話「授業開きの準備」

思いつきで行動&飽き性の私ですが、3話まで継続することができています。3日坊主も1日おきに行えば、ものすごい日数になるという精神で、楽しみながら続けていこうかなと思います。

主な登場人物(実在する人物と関係ありません)

  • 新任教諭(音楽専科)長谷川先生

  • 担任の先生(音楽部 長谷川先生の先輩)鈴木先生

  • 指導教官(ベテラン教務主任)村上先生

  • 斎藤先生と同期の音楽専科(他校に配属)岩倉先生

  • 研究会の主宰者(ベテラン音楽専科)日村先生

第3話 音楽の授業開きに向けた準備

新年度準備に追われる日々が続く。入学式の準備。子ども達を迎えるための教室環境の整備。教材などの注文・・

(子どもがいない春休みがこんなに大変なんて・・)

目の前のことに追われていた長谷川だったが、なんとか授業のことを考える余裕が生まれてきた。そこで、はじめての音楽の授業で意識することや気をつけるべきことがないか、音楽部の鈴木先生に尋ねることにした。

「鈴木先生。お忙しいところ申し訳ないのですが、お時間ありますか?」

忙しいときに声をかけたら迷惑かな・・と内心ドキドキしながら尋ねると、

「どうしたの?」

と鈴木先生は快く応えてくれた。音楽の授業開きで気をつることは何か尋ねたところ、

「音楽の授業は騒がしくなりがちだからね。男子の隣に女子がくるような座席にすると落ち着いて授業に取り組めるんじゃないかな。あと、音楽室へ移動するときの並び方やルールを担任の先生と確認しておくと、より落ち着いて授業に参加できるよ。」

このように、音楽室の座席の位置・忘れ物対応・普通教室から音楽室への児童の移動の方法など細かく丁寧に教えてくれた。

(子供たちが授業に集中して取り組むことができるように、先生はたくさんのことを考えているんだな)

授業の開始日まで残り数日。できる限りの準備をしようと思う長谷川だった。

作者コメント

第3話では、音楽の授業開きに向けた準備をする長谷川先生を書いてみました。新年度準備の時期は、担任の先生方は非常に忙しいです。だから、長谷川先生のように私も「声かけても大丈夫かな・・」という気持ちで、担任の先生に話しかけています。

鈴木先生は、新任の音楽専科である長谷川先生のことを心配しています。だからこそ、音楽の授業が荒れないような予防策を教えてくれています。私も鈴木先生のように温かく教えてくれる先生に出会うことができました。本当に感謝しかないです。

鈴木先生は音楽室の座席について男女男女で座るとよいのではとアドバイスしています。このことについて自分なりに考えを述べていきます。

音楽室の座席の配置について

様々な座席配置がありますよね。コの字型・丸型・扇形・・。挙げていけばキリがなさそうですが、今回は男子と女子の位置をどのように設定するかという視点で考えてみます。

①男子女子男子女子と男女の座席が交互になっている場合
②男子男子男子・女子女子女子と男女の座席が固まっている場合

①と②の座席の変化は授業に関係するのでしょうか。私は、①②のどちらにも違った良さがあり、学年や授業の内容によって使い分けるべきだと考えています。

まず①の良さについてです。授業の荒れを防ぐという視点で考えたときに、男子・女子で固まってしまうとついおしゃべりをしてしまうことがありますよね。そのようなことを防止するという効果があります。また、普段なかなか関わらない男女が隣同士になっていることで、男女の壁を少なくするような効果も期待できると思います。ペアでリコーダーを見合う場面・ペアで歌う場所を交代するなど、隣同士で活動することが多いため普段接することが少ない子供同士がつながることができるのが、①の良さかもしれません。

続いて②についてです。これは、授業をより活性化させる起爆剤になりうるという良さがあります。例えば高学年の歌唱の授業をイメージしてください。思春期の子供たちにとって歌うことは恥ずかしいことでもあるようです。男女交互の席ではない自由な席にすると、勢いよく歌い出すということがあります。また、声変わりがはじまっている男子の座席を固めるなどの配慮も考えられます。

どちらかの座席に絶対に統一しなくてはいけないということではなく、子供たちの実態や授業内容に合わせて、柔軟に変更するということも大切かもしれないですね。






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