海の中のように

暗くて何も無い海の底
私は思った
このまま抜け出せなくなるのは
どうしても嫌だから
地上に出て思いっきり歩きたいと
でも歩けるすべは無い
地上に出て思いっきり歌いたい
でも続く息もない
ならここに居なきゃならないの?
泣いて過ごしていたけど
そこに声が聴こえたの
「君なら大丈夫、なんでも出来るはず、
怖がらずに上がってきて」
その声に導かれるまま上がって行った
そして今あるのが私なんです
まだ歩けはしない
まだ歌えはしないけど
ここに来れたのです
それが今の私なんだって思っています
ボロボロでも人間で居られるなら
私は海を捨てます
あなたのそばにいる事を選んだから

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