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運んで繋ぐ「DEATH STRANDING」

メタルギアで有名な小島さんが独立して最初に開発した新規タイトルです。
私自身は子どもの頃、弟が持ってたメタルギアを借りてちょっとプレイしたのですが、ステルスアクションが苦手すぎて詰む…。以降は全く遊んできませんでした。

でもこのゲームをパッと見た時、本格登山っぽい!楽しそう!と思い、勢いで購入。
クリア後の感想です。ネタバレ注意。

クリアタイムは約50時間。
アクション、配達人の仕事、人類滅亡の危機、繋がり、ホラー。そんなゲームです。
とても評価が難しい。だけど私は楽しく遊べました。

でも怖い表現あるならそこは大々的に言っといてくれよな!!って思った。


DEATH STRANDINGとは

デス・ストランディングは世界を変えた。人類は分断され、孤立した。サム・ポーター・ブリッジズは、未来への希望を手に、世界を再び繋ぐために歩きはじめる。
小島秀夫がPlayStation 4で創造する、全世界待望のかつてないゲーム体験。

主人公サム・ポーター・ブリッジズを演じるノーマン・リーダスをはじめ、マッツ・ミケルセン、レア・セドゥ、リンゼイ・ワグナーら世界的名優たちが出演する。

伝説の配達人サムが、大陸の孤立した場所へ赴き、通信を繋げて大陸を繋ぐというお話。
終末後の世界、そして再び終末の危機がある、という世界が舞台です。

どう配達するかを考えるのが楽しい

このゲームは、言ってしまえば「究極のおつかいゲー」。
ひたすら人の依頼を受けて、物を運んだり取り返したり取ってきたり。

配達ルートは自由で、最短ルートを選んでもいいし、敵を避けて行くルートで行ってもいい。
後々建設できる建築物で、例えばジップラインで一っ飛びしてもオッケー。

カイラル通信というものを繋いでいくと、一定のエリアに他のプレイヤーが建設した建設物などが現れ、使用することができます。
ここに橋があったら便利なのにな〜ってところにかけてくれていたり、バイクやトラックの充電ができる施設を作ってくれていたり。
ありがたく利用させてもらいました。

看板地味に嬉しい

このゆるく他のプレイヤーと繋がっている感じが私は楽しかったです。
初めて行くエリアは他のプレイヤーの痕跡が全くなく、1人でルートを開拓して行くのですが、まあまあ孤独です。
それが、通信が可能になって他のプレイヤーの痕跡が見えるようになると、「みんなここ通ったんだ」「ここにアレあると便利だと思ってた」等々、自分だけじゃなかったんだ、という安心感を感じました。
こういう感覚は、オンラインの対戦ゲームとは違っていて新鮮です。

リザルト。配達の仕方で個性が出る

配達を楽しめるかどうか、それに全てがかかっているゲームだと思います。

怖がりの人は超注意

私はとにかくホラーが苦手で、映画でも小説でもゲームでも、可能な限り回避して生きてきました。あと海洋恐怖症なので、水中とか水面、水がよく出てくる作品も避けてきました。が、まさかここにきて引いてしまうとは…。

前情報なしで購入したので、登山っぽいという以外は何も知らずに始めました。
が、なんか亡霊っぽいのいる!襲ってくる!怖すぎる!!って感じで…。ホラーだなんて知らなかった…。
純粋なホラーゲームではないとは思いますが、ホラーが超苦手なので、BT(亡霊みたいなの)が怖すぎる。もうほんとーに、怖い。ビジュアルが怖いし、気付かれたら捕まるのも怖い。雨が降っただけで怖い。

あと私は水中や水面が苦手なんですが、それらもある。
先のBTに捕まって、大型のモンスターみたいなやつに食べられると水中に引きずり込まれます。そして帰還するには水面を見上げなければいけない…。怖い。
これも怖くて、絶対に引きずり込まれたくなかった。

結局私はBTと遭遇が避けられない場面では夫にプレイをお願いして、おかげでなんとかクリアできました。

超怖がりがプレイした結果、超怖がりの人はプレイしないほうがいいという結論に達しました。
ほんとに怖いので。

初っ端で遺体運ばされてキツかった

曖昧な表現とムービーが多いゲーム

物語についてですが、専門用語と抽象的な表現が多く、しっかりと理解するのが難しかったです。
私の頭が悪いのか、話が高次元すぎるのか…。

種の絶滅をメインテーマに、それに抗う人類の軌跡を描いた作品。分断された人々をまた繋ぐことで、絶滅回避、人類再建(アメリカ再建)をしていこう。そのために特殊能力を持つ伝説の配達人サムにお願いしよう。

大体そんな話です。
生と死、絶滅、人と人との繋がりなど、小テーマやメッセージ性は感じられましたが、なんだかどれも中途半端に感じました。
そしてメインストーリーで語られないことはゲーム内で手に入るログを読んで補完するという点も、いいのか悪いのか、賛否が分かれそうだなと。

何よりちょっとな〜と思ったのが、ムービーの長さ。特に終盤は顕著に感じました。
物語の締めくくりだから仕方ないとはいえ、ゲームをやっているというよりは映像作品を見ているといった感覚。
まあムービーゲーは数多あるので、好きか嫌いかってところでしょうが、私はイマイチでした。

おつかいが大好きならハマれそう

物語に感情移入できずに、怖いものとも対峙しなきゃで、それでも私が最後までプレイできたのは、ひとえに配達が楽しいから。

配達先までのルートを考えたり、持ち物を考えたり、移動手段を考えたり、人が作った建設物を利用させてもらったり、自分で作ったり。
とにかくこれが楽しくて続けられました。

私はいかにBTやミュールと遭遇しないかを1番にしていたので、時間がかかったりはしますが、時間かかっても楽しかったです。
まあほとんどストーリー上必要な指名依頼しかしてなかったので、これが他の依頼もこなすとなるとマンネリ化しそうですが、それはこれからやってみようかなと。

基本的にA→Bへの配達、A←Cへ荷物を取り返して届ける、の2パターンしかなく、そのどれもがいわゆる「おつかい」と呼ばれるものなので、ここにハマれるかどうかがこのゲームの評価を分けるのだろうなと思います。

おつかいが大好きなら、怖いことがあっても、物語がよくわからなくても楽しめるのかなと。
あとはよく情報収集してからの購入をお勧めします…

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