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(2024年5月)葛西臨海公園でみた大道芸 その1

2024年5月の、とある土曜日に見たもの。

5月の下旬、葛西臨海公園へ行きました。
お昼前の時間帯で人通りは多くもなく少なすぎることもなく、まぁぼちぼちと言ったところ。
中央の広場まで行くと、この日はけっこうな風もあったものの、5月も下旬となると強い日差しがありました。
こんな日差しに某都知事も、樹木1400本を伐採して太陽光パネルを敷き詰めたくなってしまったのかもしれない。

公園に遊びに来たとは見えない感じの男性が、ヘッドセットのマイクで何かつぶやくように話しながら広場の地面に四角くロープを敷いたり道具を並べたりしていました。
まるでステージを作るかのように置かれたロープに沿うようにして、チビッコとその保護者の組み合わせを中心に、十数名が早くも腰を下ろして男性の様子を見ていました。
話を聞いていると、先ほど並べられた二つのお椀を背中合わせにしたような道具を使って、日本トップレベルのパフォーマンスを見せてくれると言います。
その道具を使いはじめると、まず準備運動的にその道具を空高く投げ上げたり。
赤いパーカーを脱ぎ、いよいよ大道芸パフォーマンスショーのはじまりです。
冒頭の続き的なことをやったあと、なにか細かい道具を持ち出して来ました。
そこへ唐突に一人のチビッコが男性に近づいて投げ銭を渡していました。
思いがけないタイミングでの投げ銭に男性はフハハハハハと笑いながら、地面に直接、板を置くとサイコロを並べました。
左手で持った筒を揺らすように振りながらサイコロを筒の中へ納めて行きました。
ふっと左手の筒を持ち上げると、サイコロが行儀よく縦に二つ積み上がっていました。
なるほど、そういう芸のようです。
男性は、もう少し詳しく説明してくれました。
筒を振りながらサイコロを納めて行くことで遠心力で上にスライドして行くそうです。
「音に注目!」とかなり難しいことを言っていましたが、音に耳を傾けているとカラカラと心地よい音が筒の中から聞こえて来ました。
「3・2・1」で筒をあげると、今度は4個のサイコロが芸術作品のように積み上がった状態で現れました。
チビッコたちからの無邪気な拍手に心が和みます。

男性は台の上に乗ると、一番初めにやっていたコマのパフォーマンスを始める様子。
が、しかし。
初めと比べると、紐が長いぞ。
扱っている紐が長い分、コマの動きが大きくハデになってはいるけれど、なんかもっさりしてる。
でも難しさは伝わって来た。

台として固定されたトランクの上に筒をひとつ乗せ、その上に板を置いてグラグラと不安定な状況で、ボーリングのピンみたいな道具(よく大道芸とかで見る道具)を3本、投げ回しました。
すごい、なぜあんなことが出来るんだ?!
しかも若干余裕があるようにも見えてしまうのがプロの技なのか。
そして再びコマのパフォーマンス。
しかもこの男性、このコマの道具の日本チャンピオンらしいです。
こんな目の前で日本チャンピオンを見れる幸せよ。
その前に、より小さなコマを使ってもっと高くあげるところを見せてくれるという。
それも三段階で。
まずは一段階目、コマをポーンと投げあげてナイスキャッチ。
つづけて二段階目、コマはさらに高くあがって、ナイスキャッチ。
徐々に盛り上がりを見せてきて。
いよいよ三段階目。
がんばれ~!がんばれ~!という可愛い声援があちこちから聞こえて来ます。
この日、一番高くあがったコマ。
そして。
ガツっ、と地面にコマが落ちる無残な音が、、、。
キャッチ失敗。
がんばれ日本チャンピオン。
声援に応えるようにもう一度チャレンジです。
再び空高く打ち上げられたコマ。
ハ~~~~~っと上空のコマを見上げるチビッコたち。
そして。
見事ナイスキャッチ!
大成功を受けて、3つのコマを使ったメインパフォーマンスへ。

卓越した技術とリズムが融合し、繊細な動きとコマの軌跡が美しかったです。
お客さんの目の前1mぐらいのところまで接近したり、まさに間近での体験を実現していました。
風が強かったのが幾分やりにくそうでしたが、さすが日本チャンピオンです。
音楽との調和も素晴らしく、リズムに乗ってコマが舞う様子はまるで一つの物語のようでした。

最後に、縦に回っているコマを本人が二回転してからキャッチする大技が華麗に一発成功してフィナーレを迎えました。

やはりこういうのは、目で見て体感して楽しむと一生の思い出に残る記念になるのだろうなぁと思いました。

その2 につづく


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