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(2024年4月)高円寺でみた大道芸

2024年4月の、とある日曜日に見たもの。

東京都杉並区高円寺。
駅前の広場から大きな音が聞こえてきました。
人もわんさか集まってきている。
その視線の先には二人の男性。
体の大きな人と小柄な人の二人です。
おそろいのオーバーオールに、赤いシューズ。
二人の違いといえば、体の大きな人の方は服がワンショルダー、小柄な人の方は首元に赤い蝶ネクタイをつけていました。
4月だというのに強い日差しも垣間見える中、人々は整然と腰を下ろし二人に注目していました。
まずは、二人はそれぞれトランクを地面に置きその上にゴロゴロとした筒、その上に丈夫そうな板を乗せました。
そのアンバランスなところへ軽く飛び乗ると、板の上に右手をついて片足を上げたり、そのぐらぐらの上で輪をくぐったり縄跳びをしてみたり。
つづいて道具をどかして、肉弾戦の組み技へ。
大きい人が小さい人を持ち上げたりしながら次々に技を繰り出していきます。
目の前で見るマッスルパワーは迫力があります。

お子さんも多いとのことで、青空のもと、ドドロの『さんぽ』の曲が流れてきました。
大きい人が地面に寝ると両足を空に向かって突き出しました。
そこへなにを考えたのか、小さい人が突撃。
ジャンプすると地面に寝ている大きい人の足のひらの上に小さい人の足のひらがぴったりと合わさり、飛び乗った状態に。
曲に合わせて小さい人は大きい人の上でさんぽを始めたではありませんか。
空中さんぽ。
地上から1mぐらいの高さですが。
曲の終わりとともに、小さい人が大きい人の足から派手にバク宙して着地。
「おお~~~~!!」の歓声とともに大きな拍手で盛り上がりをみせました。
と、ここでお客さんの中から一人の男性がトコトコと二人の元へやってきました。
戸惑いを隠せないながらも対応をする大道芸人の人(二人)。
男性は「高円寺は、、、、最高の街だから」とだけ言い残し、警備の人に連れられて退場しました。
どうやら酔っ払いの人だったようです。
乱闘もないし妨害もないし、困ったことにならずに小さい人はホッとした様子でした。
闖入者(ちんにゅうしゃ)は、ちょっとした大道芸のワンポイントのアクセントとなりました。

小さい人が逆立ちをした状態の脚に向かって、輪投げを行うことになりました。
見ていたお客さんから壮年の男性が選ばれ、大道芸人の人のリクエストに合うように(笑)輪投げを成功させていました。
そんなシロウトさんの輪投げから難易度レベルアップするように、小さい人はトランク二段重ねなど積み上げて高さを増していきます。
一方の大きい人は、二本足のハシゴをぐらぐらさせバランスをとりながら登っていきます。
ちょっとした小芝居を交えながら、アクロバチックな輪投げは見事成功し、笑いと拍手に包まれました。

『全力ヒ◯ロ◯』と大きな手拍子に合わせて、ダンスから始まってアクロバット技の連続で最後を締めくくりました。
しかしこんなに激しく動きまくったら、呼吸も荒くなるだろう。
普通の人の呼吸よりもCO2の排出量が多くなってしまうのではないだろうか。
SDGsとか大丈夫なのか? ←大丈夫です

サーカスとは違う大道芸としてのアクロバットの見せ方が成立していておもしろかったです。

おわり

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