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野毛でみた大道芸 【2010年10月】

2010年10月の、とある土曜日に見たもの。

野毛大道芸というのに行ってきました。
横浜方面で定期的に行われている有名な大道芸のお祭りのようですが、それまで埼玉県民だった飛吉は、そこへ行くまでがはるか遠い千里の道のり(計算したら実際には約二十二里)だったため、これまで二の足を踏むことが多かったのです。
しかし、今回の飛吉はひとあじ違う。
なんと東京都民として生まれ変わっての登場です。
うまく電車を乗り継いで、驚くべきことに30分足らずで現地到着。
すごいぜ東京都民な飛吉!
こんな近いなら毎日、野毛大道芸を見に行けるぜ!
と、こんなペースで書いていると本編が書ききれないので、いくつか見た大道芸のうちよかったと思ったのだけ抜書きで。

さて今回、一番よかったと思ったのは、けん玉師の人。
この人がすげぇの。
見栄えのする大きなけん玉をやったり、両手に紅白のけん玉をもってぶるんぶるん回したり、お手玉みたいにけん玉したり。
壮絶美技・超絶凄技のけん玉は、人間技ではありませんでした。
↑人間以外に何がけん玉するのかわかりませんけど
それもそのはず。
その人はなんとけん玉で10回も日本一になってるそうです(本人談)。

けん玉の技がすごいだけでなく。
見てるお客さんの乗せ方も上手でした。
「野毛大道芸」で大道芸を見に集まった人、週末の賑やかなお祭りを楽しみにきた人、いろんな人が、けん玉の人を中心に据え、スーパーモデルの歯並びみたいにキチッとならんで、360度を取り囲むように四角く輪(難しい表現)をつくり、けん玉途中の愉快なおしゃべりに笑い、チビッコのけん玉挑戦コーナーを一緒に応援したり、けん玉じゃあないみたいなけん玉の技に感嘆のまなざし。
自然と手拍子が起こり、拍手とともに大盛り上がり。

けん玉の人の醸し出す世界観と、そこに集まったお客さんたちの感じと、野毛地区の下町っぽい雰囲気とが、トリプルコンボ炸裂で見事な調和を生み出していました。
飛吉も大絶賛!
結局その日、けん玉の人のパフォーマンスを3回も見てしまいました。


(1回目のショー)

お客さんの中に上品そうなご婦人が最前列で座って見ていました。
休日には脚の細い丸テーブル(脚の先はクルンッて湾曲してる)で、小指を立ててお紅茶を飲んでそうな感じの品のよさで、大道芸みたいな土臭いものは見そうにないご婦人ではあったのですが、前半では、けん玉ショーの合間に挟まれるけん玉師の小気味のよい話術に、ハンカチで目頭を押さえ泣きながら笑っていたのが印象的でした。



(2回目のショー)

けん玉師が左腕一本で自分の体を支える派手な技で、チビッコにお手伝いをしてもらうシーン。
けん玉の人が持つけんに、チビッコが玉を乗せる・・・ハズが、なぜかチビッコはけん玉の人の手からけんを奪おうとして、会場は大爆笑(ドリフでもないのに大爆笑)。
この日、全3回のショーで複数のチビッコが登場しましたが、どの子も愛嬌たっぷり、ナイスリアクション、会場を大いに沸かせていました。



(3回目のショー)

けん玉にチャレンジコーナー。
「もう少しで出来そう! あとちょっと! あとちょっと!」
みたいな感じで、見てる人たちが自分の知り合いの子のように応援し、そして見事に大成功、盛り上がりも最高潮。
その後、けん玉師自身もポーンと3m近く玉を投げ上げて、大皿でキャッチ!の大技を、3回目のショーでは一発大成功。
会場の盛り上がり、雰囲気のよさに本人も調子が上がっているようでした。


というわけで、他の大道芸もいくつか見ましたが、なんかもうけん玉ショー見ただけでも大満足ぐらいの楽しさでした。

おわり

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