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高1が話す高校受験で第一志望校に落ちてしまった時の話 第2段

  受験当日、その日は、冬のとても寒い日だった。私は余裕のある行動ができるように朝5時に起きて荷物の整理から始めた。母手作りのお弁当、お守りの黄色いトラのぬいぐるみ、シャーペン、消しゴム、受験票など必要な物を3度確認して家をあとにした。
   
   試験会場の志望校に到着すると、視界から見える人間がとても自信に満ちているように見えた。それが緊張している影響なのか、自分の自信のなさの影響なのか分からなかった。体育館に集合し、本人確認を行い、決まりなどの説明をされた後に教室に向かい、しばらくして国語の試験が始まった。休み時間に「私、何点はいけたね」などの言葉が聞こえても、気にせず、自分のことに集中することを意識した。
   
    最後の英語の試験が終了後最後の説明を聞き、試験会場を後にした。  綺麗なオレンジ色の夕焼けを見ながら、何かを考えていたのだが、内容は覚えていない。しかし少し悲しくて儚いものであったことは覚えている。
   

  ~続く~

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