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アイドルは脱退でも卒業証書を

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別れの季節 = 春、という図式はアイドルには成り立たず、季節関係なく卒業をします。ファンはいつかは来てしまう推しの卒業が今日ではありませんように、と祈って追いかけていると私は思っています。

私はJuice=Juiceのファンですが、一番最初は「ひとそれ」をYoutubeで見てめちゃくちゃ歌ウマ集団じゃん!!!!ってなったのがキッカケでした。その中でも印象に残る声で好きになった、金澤朋子さんを推していました。彼女と私は年齢も近くて、アイドルといえば10代後半のイメージを強く持っていた私にとっては、かなり一方的に親近感を持っていたのもあります。彼女は病気を理由に卒業し、のちに芸能界を引退しますが、卒業コンサートを横浜アリーナで行い、コロナ禍に赤いペンライトが一面に光る空間を作ってくれたことには感謝してもしきれません。必ず戻ってくる宣言からの芸能界引退に残念な気持ちは拭えませんが、双方向の言葉でのやりとりでなくても、声が出せない公演を見届けられたことで、彼女の選択を応援したいと思えました。

素敵なスピーチ、よかったら読んでね(長いけど)↓

一方、卒業コンサートをできずにグループを去る人もいます。スキャンダルや体調不良など、アイドル側からもファン側からもありがとうと言えない環境下でのお別れ。これは不謹慎ですが交通事故のようなもので、こちらも動揺します。時を経て、ある程度の気持ちの整理ができた状態になっても、やはりふと思い出して◯◯ちゃん元気かな・・と感傷に浸ることも1度や2度ではないですよね。
お別れを言えなかったアイドルたちの移籍やフリーでの活動再開、近年は多くなっていて、そのたびにどう気持ちの整理をつければ良いのかわからない、ファンの叫びもSNSで散見されます。情報が個人に届きやすくなった反面、悪い意見を対象個人に言いやすい時代でもある弊害で、そのせいで適応障害などのメンタル不調も増えているような気がします。

「なんで辞めてから半年間、音沙汰もなかったのに急に別の事務所でアイドルやるんだよ」「今までのグループを捨てたのか?」
言いたくなる気持ちもわかるけど、移籍した子を応援したい個人がその意見に文句を言う構図が嫌でも目に浮かびます。現代病ですね。

こうなると、もう脱退でも卒業証書の発行くらいはやらないと、ファンの踏ん切りがつかないんじゃないかなと思います。本当はきれいなドレスを着て、卒コンやってほしかった。ソロ曲なに歌うのかなって、淋しい中でも妄想したかった。卒業特集のDVDマガジン出してほしかった。卒業前にイベントやってほしかった。ファンは可能な限り考えられるifを胸に抱いています。今はお別れの文章を掲載するだけですが、それだと気持ちに整理がつかない。ただでさえ接触イベントが多いアイドル業界。アイドルが受けた傷は事務所にも響きますし、アイドルがつけた傷も事務所を傾けます。
事務所の対応次第では良い方向にころぶこともあると思うんです。脱退アイドルにも卒業証書の代わりになる施策を考えませんか?

  • ファンレターはmm/ddまで受け付け、本人に送る

  • ショップに特設コーナーを設け、歴代衣装を飾る

  • 脱退する本人直筆の手紙をPDF形式で買える(さすがに残酷か)

など。そこまでコストをかけられない即日解雇のケースも多いとは思うのですが、ビジネスチャンスとあわせてファンたちの心を落ち着かせる作戦はないものなのかと、願ってやみません。


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