簡単ソーセージ

簡単ソーセージ

最近の記事

『Inverted Angel』感想やら考察やら

今回は『Inverted Angel』の感想と考察のようなものを書こうかなと思います。ネタバレ回避用に本文は少し余白を開けてから書き始めます。外部からの情報なんも入れずに自分だけでクリアするのが一番作品を楽しめると思うので、まだの人はブラウザバック推奨です。 感想ゲーム性について とりあえず個人的には最高のゲームでした。内容はかなり尖っているし、文体は回りくどくて、推理パートは難しいけど、僕にとっては「このゲームは僕に向けられたものなのか?」と思えるほどに合っていました

    • 『こちら、終末停滞委員会。02』感想と考察(?) ~銃痕の天使はこころなのか?

      全体的な感想これ、ホントに2巻?1〇巻の最終巻近くとかじゃなくて?今回はそんな風に思えるくらいの激しい戦闘シーンが繰り広げられていた。前回と同じく今回も、たくさんの個性あふれる組織やキャラが出てきて滅茶苦茶だが、それなのに、「意味わかんねぇよ」みたいな苛立ちを一切感じずに読み進めることができた。文章がすっと頭の中に入っていって、なんの摩擦もなく、ただただ、楽しくて面白くて熱狂して感動して。そんな風に感じられるのはマジでこの人の文章、物語だけなんだよな。それに荻poteさんのイ

      • 作品の『快楽性』/『メッセージ性』(『ジョーカー』を通して)、なぜ作者はメッセージを隠すのか、『意味』の構成 とその能動性/受動性

        前書きこの記事は僕が『ジョーカー』を見て考えたことを書いたものであるが、感想や考察ではなく、『ジョーカー』に触発されて考えた、かなり一般的な事柄についての記事であることに注意されたし。 『快楽性』と『メッセージ性』単純化して言えば、作品はこの二つの比率によってその性質を大きく変える。例えば小説において、『快楽性』の割合が大きいものは大衆小説やライトノベル、『メッセージ性』の割合が大きいものは純文学だ、というように。『快楽性』というのは読む者、聴く者、観る者に快楽を与えること

        • 相対主義は自己矛盾ではない

          相対主義とは? とりあえず辞書的な定義を調べてみると、次のように述べられていた。 世の中には様々な主義がある。相対主義に絶対主義、資本主義に共産主義、保守主義に進歩主義等々。あるいはフェミニズムやナショナリズムなどの『~ism』もそう。こういった主義を掲げる人々は自らの主張が正しいと信じ、それを他人にも広めようとする。フェミニストは現代社会において『女性』が差別されているという『現実』を正すべきだと信じているし、資本主義者は個々人の利益追求行動が市場を効率化し効用を最大化

        『Inverted Angel』感想やら考察やら