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ロイロ・共有ノートによる添削指導

10年後に塾を立ち上げるという目標を持った現役数学教師です。そのために、まずはnoteで発信活動を始めようという考えにいたりました。本日は東工大、明日は一橋・東大と難関国公立大の発表が続きます。数学の受験指導では、基礎学力がついた生徒に対して添削指導を行いますが、本年度は、ロイロノートを用いて進めましたので、それを紹介したいと思います。

共有ノートとは?

本校の生徒は全員ロイロノートを使うことができます。カードを単位として、生徒と教員の意見のやりとりや生徒同士の意見共有などを行うことができるアプリです。特に最近加わった機能に「共有ノート」というものがあります。

Googleスライドの「共有」と基本的には同じで、生徒の画面と教員の画面が完全に共有されます。生徒が文字をかくと、リアルタイムで私の画面にもその文字が反映されます。

夏から続けたら、60年分になった

今回は、リアルタイム性にスポットを当てた使い方ではないのですが、生徒と私で共有されているノートに、毎日1題ずつ志望校の過去問題を解いたものの写真を貼り付けてもらい、基本その日のうちに、私が採点しておきます。翌日、生徒が提出した時に私が添削したものを見て、次の問題に活かすという仕組みです。なんてことはないと思われるかもしれませんが、これを対面でやろうとすると結構な労力がかかります。休みの日はできませんし、採点したものは返却しなくてはいけないので、ログを残すにはコピーをとるなどの手間が毎回生じます(ログが残るとこれまでのミスの履歴になるし、たくさんのログは励みにもなるはず)。この毎回の手間は、本当に手間で途中で生徒か教員のどちらかが諦めてしまいがちです・・・共通テスト前などは少し中断もしましたが、毎日続けることで約60年分の過去問題や実戦問題を見てあげることができました。その合否が明日判明します・・・マジでどきどきです。。

最後に

あるYoutuberさんが、ICTを利用する価値は「共有」にあるとおっしゃっていました。効率化に目がいきがちですが、活用することでどれだけ生徒と一緒に学べるか、がポイントになってくるのだと思います。対面には対面の良さがあり、ICTにはICTの良さがあります。しかし、ICTでなかったら60年分ものやりとりはできなかったと思いますし、やってみて良かったと思っています。

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