団　勇

星岡団の経営は順調だ。
従来の星岡のラーメンに加えて､担々麺が
好評だ。さらにテイクアウト用に汁なしの
本場四川風担々麺が当たった…

厨房も永井さんという優秀なスタッフが揃い
コロナが明ければ、チェーン展開も夢じゃない…

そうすれば､俺は現場に出る必要はない…
社長として指揮をとればいい…

葉月…お前を迎える体制は整っている…
あとはバカなことをやめて
俺の胸に飛び込んでくればいい…

俺が守る

しかし､世間はコロナの話題と五輪ばっかりだ。あとは政治家たちがオリンピックを機に
勇退をやたら発表しだしたことか…

その政治家たちが勇退する本当の理由は？
という爆弾を週刊誌は集中投下だ。

そんなことより、なぜ1人の女の子が
店の運転資金のためにソープ嬢をやっている
ことを記事にしない…
彼女はどっかのバカが個人情報をインターネットに流して大変なんだぞ。

ソープランドなんてクソの掃き溜め
早く取り締まれよ。
税金泥棒どもが…

仕事が終わり､
よーやく小野寺　暁が顔を出したので
尋問した。

「たぶん、渡邉か三輪､西村の仕業だと思います」
三輪は殺害され
渡邉は警察に捕まり
西村も自殺未遂を起こし､精神病院に入院している…

「お前じゃないんだな」
「違います」
「お前､川﨑には行ったのか❓」
「一度だけ行きました」

「へぇ、葉月を金で買ったのか」
「…そうですね」
「いい女だろ」
「…」
「俺が仕込んだんだよ！俺のモノなんだ❗️」

「…星岡がなんであんなことしてるのか
なんとなくわかりましたよ」

「言ってみろよ」
「あなたから逃げるためですよ」
ぶん殴って、ボコボコにしてやった。

「試されてんだよ❗️俺は。
椎名藍とは違う､ベタベタとそばにいるだけが
愛じゃない‼️
広い心で
大きな愛で
優しく見守るんだよ。
器の大きい俺にしかできないんだよ‼️ゴホ、ゴホ」

「大丈夫ですか」
「ああ❓」
「あなたに呼ばれて、ずっと無視してたのに、　　　　なんで､今日来たかわかりますか？」
「ゴホ」
「俺､熱あるんですよ！39℃あります」
「なに、テメェ」
「一緒に地獄に落ちましょうよ‼️」
「クソが！」

息苦しい…プラシーボだ。
常連の佐竹さんがよく言ってる…
こんなに早く症状が出るわけない。
マスクだってしてたんだ。
「ゴホ、ゴホ、クソ、クソ、」

トロピカル　天秤宮　麗菜
葉月の勤め先は弥生さんから聞いていた…

クソが、
「団様ですね…申し訳ございません
当店のご利用はご遠慮させていただきます」
「は❓初めての利用だけど」
「団様､当グループでは団様のお写真も
お預かりしております。声紋もです。
変装､偽名を使われても、わかります。
我々も事を荒立てたくありません。
賢明な判断をお願いします」

「クソッタレがぁー」

葉月は俺のモノだ。女にしたのも、
中に出したのも､フェラを仕込んだのも
あの胸をあのサイズにしたのは
毎日俺がもん、ゴホ、ゴホ、

とにかく俺のモノなんだよクソが…

続く