イケズの構造:入江敦彦 読書反芻文

この本を手にした動機
この人面白いな、という人がいる。なぜ面白い人と面白くない人がいるのかというと、コミュニケーションの違いがあるからだ。コミュニケーションの仕方は様々である。その中でも私が憧れと共感を抱いているのが、京都人である。京都人になりたい、そんあ私に本書はうってつけなのである。

 私は自分の意見を言うのに憚りがないが、しばしば性格が悪いと言われることがある。自分では正直な、素直な感想を述べているに過ぎない。おそらく倫理の境界が違うのだろう。京都人にもそのような側面があるのかもしれない。誤解されがちなのである。私は相応の理由をもって見解を述べている。その理由は、イケズな理由は自己防衛なのである。誰が、性格悪いと思われたいのか、そうなったところで私は得をしない。

イケズは狡猾な意地悪と戦っている。笑うことを目的に人を貶めたりしない。

人間には他人が困る様を見て喜ぶ残酷性がある。

いじめに理由はいらないが、イケズにはイケズせざるを得ない、止むに止まれぬ理由がある。蚊が腕に止まったら、誰でも叩く
法学部だけに言うなら、緊急避難訓練中 

京都人の言葉の使い方は「言っていいことと悪いこと」だけでなく、「言ってて楽しいこととつまらんこと」に分類している。


イケズは水の呼吸である。右から左へ受け流す術、誰も傷つけず、自分を守る術

ここからは実践編だ。イケズメンタルをもち、それを行動に移すのだ

人の自慢には、「(どーでも)よろしおすなあ」
よそさん
「出したのに飲まらへんかった」は最悪
「お〇〇さん」
「そやねえ」
「アホちゃう?」
「スンマヘンなぁ。良かれと思うて勝手なことしてしもて」
「あんまりお役に立てんかったようで恐縮ですわ。よろしゅうお伝えください」
「そないいわはるんやったらそなんちゃう?まあ、よかったやん」
言葉に奥行きやヒダがある

おはようさん、どこいかはんの?
何でですのん?よろしいやん
一緒に飲むことを了承した上で
よーこそお越しやしとくれやっしゃ
賢すぎて私らついていけへんわ
こんな方のおともだちさせてもろたりして申し訳ないわ
「おコラはった?そんなつもりやあらへんのよ」
とりあえず勝ち組に入りたいんやったら、まず思い込みの激しい阿呆になるがよろし。

これで自己防衛や!

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