過剰な医療
こんばんは。
今日は自分の働いている病院でのケアから、この国の過剰で不要だと思う医療について考えていることを話したいと思います。
私は今療養病棟で働いているのですが、寝たきりの方がほとんどで点滴や経管栄養、気管切開をしている方が半数ほどいます。
その中で話せない、そもそも意識がほとんどないような方も何人かおられます。
経口摂取と併用しての胃瘻とかなら分かりますが
意識もあるのかないのか分からないような人を
点滴や気管切開、挙げ句の果てに人工呼吸器まで使って生きながらえさせる意味とは何なのか
最近とても疑問に思っています。
そして、そういった方のケアをすることに時々虚しさを感じています。
おれはこんなことがしたくて看護師になったのか?
普段は考えないようにしていますが、死を間近にした患者を見る時、この人は何のために生きているのか、これ以上患者を苦しめるような医療をしたくない、早く楽になってほしいと強く思うのです。
意思疎通のとれない患者は代わりに家族が胃瘻や人工呼吸器による延命の希望をしています。
家族本人は間違いなくしたくないであろう延命を
それでも生きていてほしいというエゴでしているのではないかと思っています。
私も親に念の為確認しましたが、寝たきりで意思疎通がとれなくなったら、点滴も何もしないでほしいと。
私も当然そうなれば何もしてほしくありません。
日本人の寿命を上げた要因の1つは医療なのですが、それも健康な状態でなければ意味がありません。
元々人間は完全に食べられなくなったら、死を迎えるしかない思います。
それを点滴や注入(一時的なものは除く)などで無理やり生きながらえさせるのは極めて不自然でその人の尊厳やQOLなど全く考えていないのではないかと思うのです。
この国の医療は東洋医学から西洋医学へ移り変わり、薬を大量に使って、必要以上に検査をさせて、そうしないと病院が満足に収益を得られないようなシステムになってしまっています。
がん治療や健診、インフル、コロナワクチンもそうですが、この国の医療も闇は深いとつくづく思います。
自分にできることは話の分かりそうな人にこのことをさりげなく伝えることと、自分が極力薬を飲まず病院にかからないことくらいかもしれません。
これらのことは現場で働いているだけではまず分かりません。
自分で調べて考えるということをしてやっと気づけたことです。
この国のおかしいことは数えればキリがないほどありますが、時々情報収集をして知識を更新し、
どうするべきか考えることが大切であり、これを今後も継続したいと思います。
(多少偏った考えかも知れませんが、飽くまで自分がこう考えているということですのでご理解下さい。)