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「日記」予測不能にもほどがある 昭和的実録海外ひとり旅

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既に半世紀前、プライベートでの初めての海外ひとり旅時の一年半程の日記です。 旅行日記であるにも関わらず、その地の紹介や感動などは余り書かれておらず、ただ自身の上に絶え間なく押し…
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2023年10月の記事一覧

昭和的実録 海外ひとり旅日記        予測不能にも程がある トルコ編 11

日記_013 永劫の地のさがし方 23/apr 1978 パムッカレ 1 Pamukkaleはファンタスティックな光景をわれわれに示している。 本来なら洞にあるべき石筍や鍾乳石が、段々畑状になって崖肌を空に突き上 げている。 しかも最上部から炭酸カルシュウム温泉が掛け流し状態だから、段々畑がプール状となっている所にはお誂え向きの温泉(だいぶヌルい)が溜まっているという訳だ。 今日の宿をこの乳白色の華段丘の麓に見つけた。 (崖上に高級ホテルらしきはあった) この段丘

昭和的実録 海外ひとり旅日記        予測不能にも程がある トルコ編 10

日記_012 ジーンズの少女 Ece 22/apr 1978 昨日の件で寝起きは悪いのだが、Efes|Selçukの街の空気は存外気に入っている。 しばらくお世話になるかもしれないから、一旦は頭冷やして気晴らしのため、セルチュクの周辺を散策して試るか。 Efesに限らずこの辺りは本当に風光明媚で、どこに行っても文化遺産の宝庫でもあるようだから。 そそり立つ岩山を背景にもつPrieneの史蹟でジーンズのかわいい少女に出逢った。 アテナ神殿を彷彿とさせるように屹立する