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うつ体験記③ 職場で大切にしていたこと

こんにちは、ぽちといいます。
うつ病をきっかけに、6年目で会社を退職しました。

前回のブログに続いて、
今回は私が職場で大切にしていた想いのことを。

みんなにとってベストな環境を。

これが私の職場におけるモットーでした。

最初の職場


新卒で配属された職場では、新入社員ということもあり
率先して雑務をこなして、何とか先輩方に食らいつこうと
必死でした。
このときは全員が正社員もしくは派遣社員のデスクワーク。

後輩ができたら、今度は早く一人前になれるように
後輩指導用のテキストを作ってみたり。

このような一見面倒な仕事をこなしていると、
周りの人から感謝されたり、協力的になってくれたり、
周囲の人のサポートが手厚かったこともあり、
自分の業務の幅が広がると同時に
周囲の力になっているかも…!と感じていました。

常に緊張感の張りつめた職場と業務だったので、
先輩たちが少しでもイライラせず、穏便に働いてくれればいいなと
今考えると、当初から周囲の目ばかりを気にしていたように思います。

異動先の職場

異動先には、正社員・派遣・アルバイト等、
様々な立場の人が、それぞれに違う業務を行っていました。

そのため、正社員>派遣>アルバイトというヒエラルキーが存在し、
それぞれにベストな環境を追及するどころか
お互いに軋轢を生んでいるのは一目瞭然。
そして営業職だったためか、管理職は常にコストの話ばかり。
派遣・アルバイトを不要なコストだと考えていたので、
正社員であった私には、
いかにコストカットを実現できるかが常に要求されていました。

そんな職場でみんなにとってベストな環境の実現は
私には到底難しいものでした。
明確な業務分担がないため、正社員同士だけでなく
正社員と派遣間でも業務の押し付け合い。
アルバイトのコストカットのためと、
なぜか社員たちがアルバイトの方と一緒に同じ作業をして残業。

私自身、同じ職場で働く人は
業務は違えどみんな仲間であると考えたかった。
正社員だからと、一方的に何かを押し付けるのではなく
お互いの意見は尊重して、残業ばかりの毎日なのだから
全員がスムーズに業務を助け合って
早く帰宅できればベストなのではと、上司にずっと訴え続けていました。

派遣やアルバイトの方に、納得のいくように
自ら業務内容の説明とお願いをしたり、
社員間でも、別チームとの調整を行ったり。

どこを見渡してもそんな時間がないのは明白なのに、
上司からは「全部君が手配しなさい。
分かるように説明・プレゼンをしてくれ。」

皆良かれと思ってしたはずの発言によって、
業務+αで自分の首を絞めるため、さらに何も言えなくなる環境。

デスクワークと灼熱の暑さの中での肉体労働。
ひどい時には、終電間近に帰宅。
翌日も到底終わらない業務量で、早朝出勤。

休暇中でも、電話確認を求められる環境で、
休み明けの仕事量が多すぎることが目に見えており、
休みの日に業務をせざるを得ない日もありました。

コロナの陽性者が出たことで、自分も陽性者扱いされ、
欠勤者分の業務を、真夏に冷房のない場所で行うことを求められたり。
母が体調不良でどうしても定時で帰宅したいとお願いしていた日でも、
自分が間に合わなかった仕事を押し付ける先輩。

私自身もうどうすればいいのかわからず
とにかく目の前の人手不足と上司の無理解の間で奔走していました。

そんなある日、私のチームの人員削減と、無償での昇格の話が。

誰かのために働くことでやりがいを得られていたはずの自分が
この頃には、やりがいも気力も踏みにじられる状況に、
抜け殻状態になっていきました。
そして毎日働いている理由が、徐々に全く分からなくなっていきました。

誰にも求められていないのに、誰かのために働いてバカみたい。
転職するか、留学にでもいくか。
とにかくここから逃げ出したい。

そんな思いで、毎日をやり過ごすようになりました。
今考えると、もうこの頃からうつに片足をつっこんでいたのでは
ないかと思います。

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